【前編はコチラ】

昨日一晩中考えたが、やはり僕が昨日作ったのはダメージジーンズではなさそうだ。ええー。あんなに頑張ったのに。何故だ。一体何が足りなかったのだ。そこでふと、友人の言葉を思い出した。

 

「オシャレは内面から。」

 

そうだ。そうだった。わかったぞ。僕に足りなかったのは内面だ。内面へのダメージが足りなかったのだ。昨日は肉体的なダメージばかりに終始してしまっていた。それじゃあダメージジーンズなんて出来るはずない。

 

では、どうするべきか。どうしたらジーンズは精神的なダメージを負うのか。

 

 

 

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炒めてみた。

 

ズボンなのに炒められるジーパン。アハハ。ジーパンなのにこいつ炒められてる。料理されてる。ジーパンからするとあり得ない屈辱だろう。

 

 

 

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その後、トイレに頭を突っ込む。無理矢理便器を舐めさせる。オラ、どうだ。どうだこのやろう。もう既にジーンズの心はボロボロだろう。

 

 

 

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ハブってみた。

他のジーパンに囲まれて楽しそうに戯れる。「あいつ、ダメージジーンズになりたいとか言ってるけどバカじゃねえの?」「マジで!?おかしいんじゃね?」明らかに聴こえる声で悪口を言う。

 

 

 

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つまみあげて一言。「くさっ!」

 

 

 

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そして、ジーパンが見ている目の前で、他のジーパンを抱く。激しく抱く。昔、あいつにしていたのと同じ声、同じ指、同じ言葉を使って抱く。

 

 

 

ここまでやればジーンズももう虫の息であろう。肉体的にも精神的にも虐め抜かれ、もうボロボロだ。そしてそれによって、立派なダメージジーンズへと変化を遂げるのである。見た目ももうすっかりダメージジーンズになっている。

試しに履いてみた。

 

 

 

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