雨穴の新作!
『雨穴の家』が
11/13(金)に発売されます!
Webライター・雨穴が手掛ける「変なシリーズ」に次ぐ最新作!
自身の自宅(間取り)や過去の動画作品。調査資料を手がかりに10年間の活動に隠された真相を解き明かす!
「ヒストリー」と「小説」を融合させた新ジャンル「ヒストリーノベル」!!
『謎の部屋と弁当』『ヤツヱメヂキ』『尼の人形』『変な家』など、過去作の裏側や栗原さんとの対話を通じて、記憶の欠落と恐ろしい謎が浮き彫りになっていく。
気になる!
読みたい!
好き!
読書好きな人から、「普段、本は読まない」という人まで。雨穴作品には、数多くのファンがいます。もちろん、オモコロライターにも!
ということで! 新刊の発売を記念して、オモコロライターより雨穴の『変なシリーズ』のおすすめコメントをいただきました!
▼今回おすすめコメントを寄せたメンバー
・かまど(オモコロブロス編集長)
・みくのしん(オモコロ編集長)
・新玉(オモコロチャンネル動画エディター・ディレクター)
・梨(ホラー作家・オモコロライター)
かまど

かまど(オモコロブロス編集長)
子どもの頃、少年ジャンプか何かで読んだ「マンガの書き方指南」みたいなコーナー。
そこには、
・ページ終わりに気になるヒキを作ることで、読者にページをめくりたい!と思わせるのだ!
・吹き出しをこう配置することで、読者の視線をスムーズに誘導できるぞ!
・コマをこう分割すると……時間の流れが演出できて……ほら! 印象が全然違うでしょ!
といった具合に、とても実践的なコツが伝授されていました。
当時の僕からすると、これが衝撃というか、まるで手品のタネ明かしをされた気分で、それでいて、「ぼくがよんでいるマンガには、こんなすごい技が使われているんだ!!!!!」と感服したものです。
なんというか、手品のタネ明かしでいうところの「こうやって、手のひらの筋肉だけでコインを弾き飛ばすんですよ〜」みたいなやつ。「タネは分かったけど、それ人間にできんの???」と思わせられるような……あれに似た、プロをプロたらしめている技術の粋を見た気がしました。
雨穴の本を読んでいると、その頃の衝撃を思い出します。
人を楽しませるための技術とトリックが宝箱のように満ちていて、「ぼくがよんでいる本には、すごい技が使われているんだ!!!!!」と思わされるんです。
何と言っても、『可読性(=読みやすさ)』の高さったらありません。
それも、ただ読みやすいだけでなく、それこそマンガにおける視線誘導のように、ときには手品におけるミスディレクションのように、読者の意識を如意に導いてて、その執念たるや凄まじいものがあります。
余談ですが、読者に向けて配慮することを、「目配せ」と言ったりします(他所で聞いたことがないので、オモコロだけで使ってるライター用語かもしれません)。
読者が「?」になりそうなところで、注釈を入れたり。読者が「これ炎上しない?」と不安になったところで、ちゃんとフォローする一言を入れたり。
「あなたの言いたいことは、ちゃんと分かってますよ」と意思の疎通を図るような、いわば読者とアイコンタクトをとるイメージですね。
それでいうと、雨穴の場合は、「目配せ」どころか、常に雨穴と目があってる感覚があります。雨穴の本を読んでいるとき、雨穴も、こちらの表情を読んでいるようです。
読者が不安な顔をしていれば、それを掻き立てもするし、和らげもする。こちらが「はは〜ん。この謎、見破ったり」というしたり顔をしていれば、それをおだてもするし、ひらりと裏切ってもくれる。
読者がどんな顔をしながら読むのか、精緻に思い描けているんだろうな。すごいことだ。
雨穴の本は、とにかく読みやすい。
なので、読解にカロリーを使わない。
だからこそ、「読む」ではなく「読み解く」という体験にまで、読者を連れて行ってくれるんだろうなと思います。
みくのしん

みくのしん(オモコロ編集長)
はじめて一人で読み切った本は『変な家』ですが、はじめて一人で読み切って、なおかつ記憶に残って臆すことなく、楽しく読めたのが『変な絵』でした。
僕は文字を読むのが苦手ですが、まさか本を読んでこんな気持ちになれるとは!
漫画や映画やドラマをみたあとのような! 覚えていてそれを誰かと共有したい! あのシーンの衝撃や、あのキャラの名前を言いあいたい! 最高のクラシックを聞くと景色がみえてくるように、本を読んでいるときの自分の読み方、スピードが! 内容のトーンで変わってくるこの躍動! そのどれもが本で行われている! 自分のオフの時間を読書に費やしている!
気持ちよかった。
一人でする読書ってのは静かな空間で行われるんですね。だから図書室は静かだったのか。
でも、本の中は濛々猛っている! 感情の渦潮! ビチチチチチチッ!つって!
本を閉じるとそれ以外だと言わんばかりのしゃべらない太陽光。前のめりになってない壁。泣いてないスマホ。
こんなことを教えてくれた雨穴さんの作品。大好きっ!
新玉

新玉(オモコロチャンネル動画エディター・ディレクター)
まず! まずね。とってもおもしろかったです、『変な地図』!!!
そもそも僕が今まであまり本を読んでこなかった人間なんですけど、そんな僕でも毎日電車でちょっとずつ読み進めるのが楽しみになってました。
その上で、特に好きなシーンの話をさせてください!!!!!!!!!!!!! まだ読んでない人にはネタバレになるので、隠しつつですが!!!!!
作中の、村の女性たちが夜中にこっそり集まって、少しずつ「とあるもの」を完成させていったことが明かされるシーン!!
それまでの彼女たちの過酷な境遇もあって、主人公の目線では「さぞ大変だったろう……かわいそうに……」みたいなニュアンスで書かれてたんです。
でも……正直、僕は読みながら「え??? めちゃくちゃ楽しそうだと思ったけど???? 違うの???」と思っちゃって。彼女たちの境遇はツラいけど、物作りに没頭してる時間は、すごく楽しかったんだろうな〜〜〜と思ったんですよ。
「やっぱり僕は本を読むの向いてないかもな」とか思ってたんですが!!! そしたら!!! のちのちのシーンで「実は本人たちも、その時間を楽しんでいたのだ」と判明して!!!!!
ほら~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わかる!! 絶対楽しいよね、こんなの!!!!!!!!!
いいな~~~~~~~~!!!!!!!
僕自身、何かを作る仕事をしている(※オモコロチャンネルの動画編集)ので、作る過程での楽しさやワクワク、完成したときの喜びは少なからず理解できる気がしたんです。顔も声も何も知らない小説の登場人物とこんなにも心が通じたような気持ちになったのは初めてでした。
普段あまり本を読まないこともあって、読み終わった満足感と達成感のまま雨穴さんに、このシーンの感想を伝えたところ、
「あそこはクリエイティブ職の人はわかってくれるだろうな…と思いながら書いてました!」
というお返事が! まんまと手のひらの上だったってことかい!!!!
壮絶な環境の中でも「作る」ことを楽しめるたくましさがすごく好きで、うらやましさと共感と感動を一気にもらった大好きなシーンでした!!
読んでよかった~~~~!!!!!!
梨

梨(ホラー作家・オモコロライター)
雨穴さんのテキストの魅力は「細やかさ」にあると思っています。
「細かさ」ではありません。「細やかさ」です。この魅力の正体がいったい何なのかを、ホラー作家視点で少しだけ紐解いてみましょう。
折角なので、雨穴さんが史上初めて「心霊ものに挑戦した」という作品、「不安な家」(初出:KADOKAWA『怪と幽vol009 2022年1月』)をもとに考えることにします。
これは、赤倉雄一という営業職の男性を作中主体として、群馬県某所の一軒家へ引っ越してから見るようになった「存在しない十畳間の夢」について語られる、数ページ程度のごく短い小説です。
興味深いのは、この小説は徹頭徹尾「何も起こっていない」こと。無粋に分解すれば、ただ引っ越し先で変な夢を見たというだけでしかありません。勿論一定の「説明」はなされますが、明確な由来や縁起は終ぞ明かされずに終わります。にも拘わらず、それは確かにおそろしい。
これは何故か。思うに、怪談が構造的に持つ空白という弱点を、雨穴式デッサンの細やかさが上回っているのです。途中で挿入される、黴の喰った6Pチーズに纏わる記憶の鮮烈さ。或いは「口はへの字に固く結ばれ、その中で唾をなめまわすようにくちゃくちゃと音を立てている」という描写などは、身体的な嫌悪が首筋へ立ち上ってくる程に秀逸です。
雨穴さんの文章を読んでいる時、私は屡々、大人に手を引かれて静かな庭園を歩いているような感覚に囚われます。自分は優しく手を引かれながら、細やかな道案内とともに、極彩色に縁取られた花畑を歩き回る。
突然、ぽんと軽く背中を押されるような感覚に振り返ると、いつの間にか自分以外に誰もいないことに気付く。荒涼とした風の中、自分のつけた足跡だけがただ一筋残されている。
随分前に『このホラーがすごい』の巻頭で背筋さんを交えて鼎談したとき、雨穴さんは自身の「作品の中で説明し尽くすというスタンス」を表明していらっしゃいました。氏のホスピタリティが、怪談という欠落のエンタメに照射されたとき、不快と不安と不穏に至る道筋を説明し尽くされ、やがてその道すがらに取り残されるという、悪夢のような善意が生まれてしまったわけですね。
今作『雨穴の家』は、「記憶の欠落と恐ろしい謎」が紐解かれる小説とのこと。記憶の欠落という余りにも大きな空白に、雨穴さんはどのように手を引いてくれるのか、今から楽しみでなりません。
雨穴の家を読もう!

『雨穴の家』筆者の雨穴
以上、オモコロライターたちによるおすすめコメントでした!
読書好きから、読書初心者まで唸らせる雨穴作品。これを機会に今までのシリーズを読んでみてもいいのかも、しれませんね……!

そして! そんな雨穴がこれまで作り出してきたさまざまな作品を一挙に体験できる展覧会「雨穴の変な世界展。」が開催!
期間は2026年10月23日(金)から2027年1月17日(日)まで!
今ならチケットが「早割券」でお得!
ちなみに! 開幕前日の10月22日(木)23:59までチケットの「早割券」を販売中!
会期が始まってから買うよりも、今のうちに買っておく方がお得になっています!
■早割券(10月22日(木)23:59まで)
大人 2,500円(通常日)/2,700円(特定日)
中高生 1,600円(通常日)/1,800円(特定日)
4歳〜小学生 600円(通常日)/800円(特定日)
3歳以下 無料※すべて税込。会期が始まると前売券・当日券の料金になります(通常日は200円、特定日は最大400円アップ)
※特定日=土日祝日と冬休み期間(12月24日〜1月7日)。特定日は日時指定制です
※チケットの購入には、別途手数料がかかる場合がございます
土日祝や冬休みは時間指定の回ごとに定員があるので、行く日が決まっている方は早めに押さえておくのがおすすめです!
その他、チケットや会場などの詳しい情報は、公式サイトをご確認ください!

ブロス編集部

子どもの頃、少年ジャンプか何かで読んだ「マンガの書き方指南」みたいなコーナー。
はじめて一人で読み切った本は『変な家』ですが、
まず! まずね。とってもおもしろかったです、『変な地図』!!!
雨穴さんのテキストの魅力は「細やかさ」にあると思っています。









