『悪魔情報』とは……
オモコロライター・城戸が2022年に第一作を公開した記事シリーズ。匿名掲示板を舞台として、様々な事件の様子がスレッド形式で描かれる。2026年4月時点で12本の記事が公開され、すべてが面白い。
2025年10月には既掲載作4本+書き下ろし3本を収録した書籍が出版された。
そんな大人気作品ですが、このたび……
『悪魔情報』の
書籍第二弾が
発売決定!!!!!
あまりの評判と多作ぶりから1年足らずで2冊の書籍が出版される悪魔情報シリーズ! 6月1日発売の2作目には既掲載作3本+書き下ろし3本の6スレッドが収録されます!
そんな大人気シリーズの『悪魔情報』にはオモコロライターにも多くのファンがいるので、新刊の発売を記念しておすすめコメントをいただきました!
▼今回おすすめコメントを寄せたメンバー
・かまど(オモコロブロス編集長)
・みくのしん(オモコロ編集長)
・雨穴(オモコロ編集部・作家)
・岡田悠(オモコロライター・作家)
・カメントツ(オモコロライター・漫画家)
・加味條/上條一輝(オモコロライター・作家)
かまど

かまど(オモコロブロス編集長)
「文字だけで笑った経験ってありますか?」と聞くと、大抵の人が「え〜っと……?」と考え込むと思います。
思い返しても、せいぜい笑みがこぼれる程度で、声を上げて「わはは!」と笑った経験となると、もう皆無じゃないでしょうか。
純粋なテキスト情報だけで笑うって、本当に稀有な体験だと思うんです。そんな中、「悪魔情報」は、正真正銘、テキストだけで笑えます。
映像や画像といった視覚的な情報もナシ。言い方とか表情とかで補足することもない。
混じりっけなしに、文字だけで面白い。これ本当にものすごいことだと思います。
みくのしん

みくのしん(オモコロ編集長)
インターネットは小学生の頃から楽しんでいたと思います。
面白フラッシュ倉庫ではいろんなフラッシュを見ていたり、へぇ〜ボタンはビビる大木より押していると思っています。
中学生では、親父の友人からもらったお下がりのパソコンで遊んでいました。スピードも早くなかったのであまり触ってはいなかったけど、メールをしたり、テレビ番組の公式HPを見たりするのが好きでした。各番組ごとに色々と違って楽しいんです。
高校生の頃にまとめサイトを友だちから教えてもらったときは衝撃でした。
面白すぎる。なんなんだ。バカじゃないの?
2ちゃんねるの存在はテレビドラマでやってた電車男で「いい!」と思ってはいたけど、その中に入ろうとしたとき、あまりにごちゃごちゃとしていて、
言うなればコンビニのおにぎりの包み紙とか、空き缶とか、レシートみたいなゴミが転がってるような暗い路地裏みたいな雰囲気で怖かったのですが、まとめサイトはそのへんがきれいに整備されいてってこんなに面白いのかよと毎日見ていました。iPodの広告風イラストがまとまっているスレを見て、欲しい画像の画質がやけにジャギジャギだったり、
面白い時は友だちにURLは送るけど、実際に会った時は共有しないムードや
別の友だちに僕から教えたとき「え? セミの死骸をひっくり返すバイトってあるの?」と聞かれたときなど悪魔情報を見ていると、初めてインターネットで笑ったときの興奮みたいな、純粋にバカだなー。と笑ってたあの日に戻り続けられるのが、そんな頃を思い出せるのが好きです。
雨穴

雨穴(オモコロ編集部・作家)
かつては「インターネット=2ちゃんねる」という常識がありました。世間的にも2chは「ネットの顔」と目されていて、パソコンに向かって一人黙々と書き込む姿がネットユーザーのステレオタイプなイメージだったと思います。
しかし時は流れました。
先日、2chの継承媒体である5chのドメインが停止されるという、わりとネット史における大事件が起きたのに、そこまで話題になりませんでした。つまり、現代においてはその程度の存在に成り下がってしまったということです。
寂しい思いはありつつも、もう一度復権してほしい…とは残念ながら思いません。匿名掲示板には素敵な部分がたくさんあったと思いますが、それ以上に嫌な部分が多すぎた。良くも悪くも、自分の発言に責任を持てという時代になったのかもしれません。
さて、となるといわゆる「昔のネットのあのコミュニケーションのニュアンス」は城戸さんに一任されたと言えるでしょう。プレッシャーは大きいと思いますが、どうかその肩で『昔のネット』を背負っていってほしい。鬱屈とした令和の世に、また別の意味で鬱屈としていた00年代の空気を撒き散らしてください!
岡田悠

岡田悠(オモコロライター・作家)
体調を崩して寝込んだけど、いい加減寝るのにも飽きた。そんなときは悪魔情報を読むのが、ここ数年の習慣となっています。
しんどいと文章を読むのもしんどいのですが、悪魔情報はなぜか読める。面白いから、というのは当然として、むかしから慣れ親しんだ掲示板形式というのも大きいです。これはすごいフォーマットだ。
どれもめちゃくちゃ変な話なのに、妙なリアリティを覚えるのもすごい。作中の掲示板が、どれも理想的なレスで埋まっているお陰だと思います。掲示板のイデアがここにある。そのせいで立川市がヘリコプターになって飛んでいくという話も、「そうなのかも」と思っちゃいました。そんなわけないのに。
これからも寝込んだ際はお世話になろうと思います。
カメントツ

カメントツ(オモコロライター・漫画家)
『悪魔情報』メチャ面白く拝読しました!
事件が起き、状況としてはとんでもないことが進行しているにもかかわらず、当事者たちは淡々と書き込みを続けている。
(いや、実は何も起きていないのかも)
既視感はあるのだけれど身に覚えのない、緊迫しているのか、牧歌的なのか判断がつかない独特の手触りと身に覚えのある初めましての感覚。すげえっす!「悪魔情報」という人物のつかみどころのなさもヤバすぎで、何を考えているのか分からない、あるいはそもそも特定の意図があるのかどうかすら判然としない。こんな斬新なキャラクターどうやって思いつくんですか…今度教えてください!!
最後に、第一巻に登場したキャラクターのファンアートを描きました。よろしければご覧いただけると嬉しいです。

加味條/上條一輝

加味條/上條一輝(オモコロライター・作家)
「あの頃の2chスレっぽく物語を書く」というのは、多感な時期に『電車男』の大バズを食らった我々世代なら一度は「うまくできたら面白そうだな~」と頭を過ぎるフォーマットかもしれません。
城戸さんは、その「うまくできたら」の部分で特大ホームランをかっ飛ばしているのがめちゃめちゃすごい。完全に、椅子が一つ埋まった。もうこれ以降、同じフォーマットで何かをしようと思ったら『悪魔情報』を圧倒的に超えるか、まったく新しい切り口や手口を発明しないといけないわけで、そういう意味でも『悪魔情報』は記念碑的な作品(群)だと思います。
オカルトネタは扱っているけど、ホラーであるかのように見える売り方をするKAD○KAWAさんは一回落ち着いてほしい。これは最高品質のWebオモロです!!
悪魔情報の新作を読もう!

『悪魔情報』筆者の城戸
以上、悪魔情報ファンのオモコロライターたちによるおすすめコメントでした!
これまでの記事を読んできた方も、今回初めて知った方も、ぜひ書籍を手に取ってみてくださいね〜!

ブロス編集部

「文字だけで笑った経験ってありますか?」と聞くと、大抵の人が「え〜っと……?」と考え込むと思います。
インターネットは小学生の頃から楽しんでいたと思います。
かつては「インターネット=2ちゃんねる」という常識がありました。世間的にも2chは「ネットの顔」と目されていて、パソコンに向かって一人黙々と書き込む姿がネットユーザーのステレオタイプなイメージだったと思います。
体調を崩して寝込んだけど、いい加減寝るのにも飽きた。そんなときは悪魔情報を読むのが、ここ数年の習慣となっています。
「あの頃の2chスレっぽく物語を書く」というのは、多感な時期に『電車男』の大バズを食らった我々世代なら一度は「うまくできたら面白そうだな~」と頭を過ぎるフォーマットかもしれません。
城戸











