ある日、俺はいつものようにニュースをチェックしていた。

 ニュースをチェックというか、Googleがトップページで勝手におすすめしてくるやつを見ていた。

 あれ、あの、でっかいやつ。ネットでよく見るあのでっかいアヒルちゃんのやつ。

 こんな感じのやつ。空気で膨らんでる巨大なアヒルのやつ。

 

 橋で頭をぶつけて破れてこんなことになってる画像を見たことはないだろうか。あれ、あのアヒルちゃん。あれが、大分の国東(くにさきと読む)に来ているらしい。

 ぜひ見たい。あのアヒルちゃんは国内だと大阪にはちょいちょい来ているようだが、九州には今回初めて訪れるという。こんなチャンスを見逃すわけにはいかない。

 しかし俺が住んでいる熊本から大分は隣県とはいえ間に信じられないくらい巨大な山があり、行くのにはかなり気合いがいる。

 でかい山を越えるか、鳥栖ジャンクションまで行ってでかい山を迂回していく必要がある。どっちにしても車で3時間。公共交通機関で行こうと思ったら手段によるが6時間くらいかかる。隣県なのに。
 九州外の読者の方は全然ピンと来てないな。わかるよ、俺も東京の話される時全然ピンと来てない。許し合おうよ。
 君のうちから車で3時間でどこまで行けるかな。地図帳を見ながら班で話し合ってみてください。

 

地図帳をしまえ!

でかい山を越えてでかいアヒルちゃんを見に行くぞ!!!

 

 でかい山

 でかくて信じられないくらい長い山

 でかい山

 そして海!!

 でかい山を突き抜けて大分の端、国東(くにさきと読む)へやってきたのだ。

 立ち寄ったコンビニにこんなポスターが貼られていた。

「大きな大きなアヒルちゃんが国東へやってくるよ!!」

 なんて良い知らせなんだろう。福音。このポスターを見ながら知らないお婆さんと一緒に場所を調べたりした。お婆さん、無事に行けましたか。
 あとみんなには申し訳ないけどこの記事が出ている時にはアヒルちゃんの展示はとっくに終わっている。

 道路にアヒルちゃんまでの案内板が出ていたのでアヒルちゃん特設駐車場までは迷わず行くことができた。

 

うお

 

あれが

 

でか

 すごい、めちゃめちゃ非現実的な光景だ。田園風景にぬっと黄色い巨大な丸があるの、面白すぎるな。

 手前の建物がミニチュアに見えるぜ。昔の怪獣特撮みたいだ。
 じゃあ昔の怪獣特撮のミニチュアって「もしも巨大生物が現れたら建物はこう見える」という視点でめちゃめちゃリアルってことかでっか

でけえ〜〜〜

 ここまで近づくと「ため池がちっちゃく見えるねw」とかではなくて

アヒルでけえ〜〜〜〜

 という言葉しか出てこない。それはそれとしてため池がちっちゃく見えるね。

でけえ〜〜〜

 

でかくてさらに可愛い〜〜

 だいたい10mあるらしい。八尺様の4倍くらいある。例えてみたものの全然ピンとこねえ。今調べたら路線バスがだいたい10mくらいらしい。

 

 大きさがわかりやすいようにダブルピースナ月と比較してみよう。

 ダブルピースナ月と比べられてもよくわからないだろうから、夢顎んくさんとも比べておくから。

 

あ〜〜〜

なんともいえない曲線が可愛い〜〜

 

 このアヒルちゃんはオランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマン氏の作品で、世界中の水辺をバスタブに見立ててでかいラバーダックを浮かべるというパブリックアートだ。ラバーダックプロジェクトと名付けられている。

作品のコンセプトは、政治的な意味合いで分断される国境も無く、年齢や人種など、異なった背景を持つすべての人々に癒しを与え、子供のころの記憶や思い出を呼び起こさせる、幸福の象徴であること。

ラバーダックプロジェクト公式サイトより

 大分の国東には国東半島芸術文化祭というイベントの一環として招かれたそうだ。
 ラバーダックは世界中に現れているが、田園風景の中にドーン!! というのはなかなか珍しいのではないだろうか。たぶん。

 アヒルちゃん横のさっきのミニチュアみたいに見えていた建物(公民館だった)で物販をやっていた。

 いいTシャツ。

 レプリカが欲しかったが残念ながら売り切れていた。
 ただミニレプリカ2つセットというのが大レプリカと同じ値段で売っていたので買った。

 シールも買った。可愛いぜ。

 

 ミニレプリカを実物と比べるとちゃんとそっくりだ。あとこのミニレプリカ、なぜかめちゃめちゃ良い匂いがする。なんで。

 

 ダッシュボードの上に置いておくと和む。渋滞などでうんざりした時も視界の隅にアヒルがあると少し気が紛れるかもしれない。なんかここにアヒル置いてる人たまに見かけるけど、そういうことだったんですね。

 

 ミニレプリカと縮尺が同じもの何か持ってないかなと部屋を探してみたけど、巨神テガソード(あの空から手の形でヌーっっと出てくる形態)(あの形態おもちゃだと再現できなくないですか)が同じくらいの縮尺っぽかった。並べると「これくらいか〜」と思うことができる。

 

 大きい大きいアヒルちゃんことラバーダックプロジェクト、近くに来ることがあったらぜひ見に行ってみてくれよな。本当にでかいぞ!