
高知県にやってきました。
高知といえば時代を動かした坂本龍馬といった偉人はもちろん、2023年度の朝ドラ『らんまん』のモデルとなった牧野富太郎、2025年現在放映中の朝ドラ『あんぱん』のモデルとなったやなせたかしなどさまざまな著名人を輩出した地としても知られています。
カツオなど新鮮な海産物も豊富で観光には事欠きません。あとはすごく街がおだやかです。私は2022年に初めて高知を訪れ、高知の街の居心地の良さに魅せられて現在までで5回以上高知を訪れています(大人になると年1回帰省するかしないかだからそれより多いとなると相当ですよ?)
というわけで今回も高知にやってきました。その目的はというと……?

高知限定の「でかいおにぎり」を食べに来たんです。
「いやいや、でかいおにぎりなんてどこにでもあるでしょw」と思ったそこのあなた、私にとっては「今、そこにしかないもの」が大切なんです。
即物的で軽薄なインターネットに身をやつして、目についたものになんでも冷や水を浴びせるようになってしまったのではないでしょうか。ショート動画を見すぎてピカチュウが首に乗ってる風刺画みたいになってるお前は、全員に、嫌われている。

さて、訪れたのは、高知駅から徒歩20分ほどの「ローソン LGOSSO(エルゴッソ)たかそね店」です。
こちらはなんと全国に1店舗しかない珍しいローソンです。24時間営業でイートインスペースを備えており、オリジナルブランド「える厨房」では店内調理のできたてパンやお弁当を揃えているのが特徴です。ローカル店舗好きにはたまりません。
そんな「ローソン LGOSSO(エルゴッソ)たかそね店」には店舗限定メニューがあります。

2日前までに事前予約が必要
「こじゃんちばくだん」です。“ばくだん”といっても物騒なものではなく、中にたっぷり具材が入った“ばくだんおにぎり”のスゴいやつです。「こじゃんち」は土佐弁で「すごい、たくさん」などを意味します。
今回はこちらの「こじゃんちばくだん」を食べに高知までやってきたのです。

ローソン高知Webサイト ばくおにファミリーのご紹介 より引用
ローソン高知のWebサイトでは、ばくだんおにぎりを食べる「ばくおにファミリー」が紹介されています。
「なぜ高知でばくだんおにぎりが?」と調べた結果を簡単にまとめると、昔から高知でばくだんおにぎりを展開していた店舗チェーンがあり、その地域性をローソン高知が受け継いだ、という流れのようです。
ばくだんおにぎりはいわば、高知に住む人々のおなかを満たしてきた特別な存在。そんなばくだんおにぎりの4倍でかい「こじゃんちばくだん」を食べることで、ヨソモノの私も高知の街をもっと楽しめるようになるはず!
商品を受け取り、宿で実食します。
4倍でかい「こじゃんちばくだん」はでかいよ

でかい!!!!!!!!!!!
「おにぎりがなんぼのもんじゃい」と思っていましたが、実際に手に乗せるとあまりの質量にウケてしまいます。他の宿泊客にも持ってもらったのですが、あまりの重たさにウケていました。想像より重いものを持たされると人は、笑う。

通常のばくだんおにぎりと比べてみました。黒く輝いていてボーリングの玉さながら。迫力満点です。
ローソン高知の動画によると通常のばくだんおにぎりが約250gなので、その4倍の「こじゃんちばくだん」は約1kgあるということになります。米3合くらいにはなるでしょうか。とにかくすごい量です。
通常のばくたんおにぎり(竜田揚げ)が約500キロカロリーだったので、「こじゃんちばくだん」は約2000キロカロリーになりますね。
「こじゃんちばくだん」は電話や店舗での事前予約制で、中身の具を「たまごやき」「鮭・しそ昆布・高菜・明太子」「竜田揚げ」「チキンマヨ竜田(キムチ入り)」「炭火焼牛カルビ焼肉」「えびかつタルタル」「イカ唐揚げ」から4種類を選ぶことができます。
今回は「たまごやき」「鮭・しそ昆布・高菜・明太子」「えびかつタルタル」「チキンマヨ竜田(キムチ入り)」を選んでみました。
4倍でかい「こじゃんちばくだん」を食べる

ということで、4倍でかい「こじゃんちばくだん」を食べるライターの神田(こうだ)です。私はわりと大食いで、旅行先では地方の名物を制覇するために2、3軒ハシゴすることもあります。
大食いはすなわち“立ち向かう”ことなので、1kgの質量を無事胃に収めることができるか楽しみです。

手に持つとかなりずっしり重さを感じます。アスリートが手首を鍛えるトレーニングボールのよう。

ガブリとかぶりつきます。

でも具に到達するのはまだまだ先のようです。
巨大なおにぎりだからといって米をぎゅうぎゅうに握り込むことはなく、ごはんはふわっとして口の中でほどけ、海苔と米だけでシンプルにうまい。

質量に気を取られすぎると完食が危うくなるので、すぐさまかぶりついていきます。大食いをするとき、手と口が食べ物を体内に取り込む道具になるのが好きなんだよな。

おや、ここで「えびかつタルタル」が姿を現しました。食べかけの断面を見せるのは憚られるのですが、エビがぷりぷりでタルタルとの相性も抜群、これはうれしいことです。タルタルの油分で喉のすべりもよくなります。

やはりお米はおかずと食べてナンボですよね。味の濃い具材と出会って、そういえば道の駅でおかずを買っていたことを思い出しました。

じゃん、カツオの刺身です。やはり高知といえばカツオですからね。宿の近くの「ファーマーズマーケット とさのさと」で買っておいたものです。
刺身がごはんに合うかはさまざまな議論がありますが、私はどちらかといえば合う派。何か食感の変化も欲しかったのです。

訪れた当時(8月)は8月〜9月下旬の短期間しか水揚げされない「新子」というカツオの幼魚が売られていました。鮮度が落ちやすいため県外はもちろん県内でも手に入れるのが難しいそうです。旨味が強く、身のもちもちとした弾力はここでしか味わえない特別なおいしさでした。いいものですね。

あとは高知名物の「どろめ」も買ってみました。イワシの稚魚で、いわゆる“生しらす”ですね。スプーンですくって口に運ぶとほのかな甘味と苦みがあり、かなり命そのものという味わい。魚の目は見ないようにしました。

カツオ、そしてどろめと来てはお酒を飲まないわけにはいかないですよね。生臭さと油分をビールがキリッと洗い流してくれます。
おにぎりをただ喉に詰め込むのではなく、地のものを味わいながら楽しく食事をしたいものです。

でも、やっぱりお腹は苦しくなりました。おにぎりは半分くらい食べ進めたのですが、自重で形を保てなくなってきています。
土山しげるの名作『喰いしん坊!』を思い出し、背伸びをして胃のスペースを開けてみました。あの胃の門が開く感じって確かにわかる気がする。

ここらへんまで来ると残りの具材が渾然一体となって、「たまごやき」「鮭・しそ昆布・高菜・明太子」「チキンマヨ竜田(キムチ入り)」の「なんだか凄いことになっちゃったぞ」という味のダイナミズムが生まれるのですが、あまり気にかけている余裕はありませんでした。
強いて言うなれば「たまごやき」の甘さにすごく助けられました。他の具材がだいたいしょっぱいので、何かをたくさん食べるときは甘いものがひとつあるといいのかもしれません。

ラストスパート、高知の日本酒を飲みながら追い込んでいきます。やっぱり高知って日本酒がうまいな。「桂月」という日本酒が甘口ですっきりして好きです。
大食いって対象に飽きないように途中でいろんなものを食べるのが効果的だとわかり、大食いタレントが途中で飲み物や別メニューを頼む気持ちが心で理解できました。

そして無事に完食しました。もちろんカツオもどろめもお酒もすべて。1kgありましたがなんとか残さず食べることができてよかったです。
途中でなんで私はこんなことをしているんだろうと途中で我が身を省みましたが、嚥下する喉、おにぎりで固く突っ張るお腹、そうした無意識的な体の反応に本当の私がいる気がして、1kgのおにぎりに私の体が反応していることがうれしくなりました。
巨大おにぎりに立ち向かう経験、自分の底を知るために大事ですね。今度はもっとでかいやつを食べてみたい。
1kgのおにぎりが日常に必要かというとそうではないのですが、この世の楽しみの大半はしなくてもいいことをする余剰にあるので、高知ローソンさん、「こじゃんちばくだん」を作ってくれて本当にありがとうございます。
みんなも食べてみてね〜

「こじゃんちばくだん」、非常にいい経験でした。高知を観光するときに余裕があればおすすめです。みんなでシェアして食べるのもいいかもしれません。「こじゃんちばくだん」は事前予約が必要なのでそこだけ注意してください。
ところで店名の「LGOSSO」ってどういう意味なんだろうと泊まった宿の女将さんに聞いてみたら、「いごっそう」(土佐弁で“頑固者”)にかかってるのかもしれないと話してくれました。確かにそうとしか思えない。こうした茶目っ気がこの先の店舗運営にずっと残ってくれるとうれしい。
★食べる様子の動画も撮ったのでこちらも見てみてくださいね〜

神田
JET

犬岡う蔵

金輪財 雑魚
松岡
たかや
梨
めいと







