こんにちは、ペンギンです。

 

モーニングって、良いですよね?

 

旅先や、ちょっと気分転換したい時に近所の喫茶店で出会う、朝のメニュー。

 

いつもより少し贅沢な朝の過ごし方。

木漏れ日。小鳥のさえずり。ホットコーヒーの優しい湯気。手元に本。

 

 

ふと思うんです。

 

僕は、人生であと何回モーニングを楽しめるんだろう?

 

朝食じゃないんです。「モーニング」なんです。

モーニングって、日常じゃないですよね。非日常なんです。

旅先とか、ふと思い立った日に、「その日だけ」得られるひととき。

だから基本的には「1思い立ちにつき1食」なんですね、モーニングって。

 

でも、

 

それじゃあ、もうあと何十回もないんですよ。モーニングの機会が。

人生は、モーニングを1思い立ちにつき1食だけにするには、あまりにも短い。

 

だから、

 

わかりますか?

 

仮に、人生においてモーニング行きたい!(「モーニングを含む旅に行きたい」含む)と思い立つ回数が50回だとします。

Aさんが「1思い立ちにつき1食」のモーニング数だとしたら、Aさんの生涯モーニング数(LTM=Life Time Morning)50です。

 

しかしBさんが「1思い立ちにつき3食」のモーニング数を稼げるとしたら、Bさんの生涯モーニング数(LTM=Life Time Morning)150です。

 

つまり、

 

1思い立ちあたりのモーニング数(MPI=Mornings Per Impulse)を予め増やしておけば、それがそのまま生涯モーニング数(LTM=Life Time Morning)に跳ね返るんです。

これを今日からモーニング算と名付けましょう。

 

僕のモーニング算によれば、MPIを増やせば当然LTMも増えます。

極めてシンプルな経済学の真理です。

 

ということで今回は、モーニングをハシゴしてMPIを増やしておきたいと思います。

 

土曜日、AM6:00

ザアァァ――――――

 

思い立った日が、すごい雨でした。

 

木漏れ日……小鳥のさえずり……

 

しかしもう思い立ってしまいましたので、モーニングがいっぱいありそうなへ向かいましょう。

 

ちなみに今回は、

・朝早くから開いている店に行く

・なるべく「よくあるモーニング」じゃないモーニングを楽しんでみたい

・無理せず沢山食べる

を心がけてやっていきます。

 

AM6:30、1軒目

いや、違います。そういう日ではないんですけれども。

 

電車の乗り換え時間を読み違えて、途中の駅で待ちぼうけを喰らってしまったので、マクドナルドに入りました。

でも、朝マックも「モーニング」の一種ですしね。ちょうど良い特別感。

 

なんであれ、朝から温かいコーヒーを手ぶらで飲めるのは、ありがたいことです。

 

駅を行き交う人を眺めながら、コーヒーを愉しみました。

本当はマックグリドルいきたかったのですが、ここで満たされてしまうことを恐れてハッシュドポテトだけにしました。

序の口です。

 

AM7:00、2軒目

大きい駅に着きました。ここからです。

 

「お茶漬け 茶 甘味 山本山」さん

駅前で一番早くから営業していて、かつモーニングっぽいのをやっているお店に行きました。

開店と同時に入店するのって、ちょっと恥ずかしい。

 

おにぎり2個のモーニングです。

もう、この企画はここでおしまいです。

 

「元禄3年創業、お茶と海苔の老舗「山本山」が手掛けるお茶の新しい楽しみ方を発信するカフェ」(施設HPより)

だそうです。

朝早くからやっているという、ただそれだけの理由でお伺いしたのですが、

 

これは、もう。

大満足じゃないですか。

 

おにぎり2個+卵焼きに、元禄3年創業のお茶屋が出す煎茶までついています。

おにぎりは10種類くらいの中から2種類選べるしくみで、

 

1つは、明太子にしました。

僕はこういう時、いつも明太子を選びます。

明太子が好きかというと、まあどうかなあくらいの愛なのですが、選べる時はいつも無意識に明太子。

でも、本当の愛ってそういう温度かもしれないし。

 

もう1つは、牛そぼろです。

こちらは完全に食べ応えのパワーで選びました。終わらせようとしている。

 

もう、良いかも。

やっぱ「山本山のカフェがやってるモーニングがヤバすぎる件」っていう記事に変えようかな。

 

席もすごく座り心地が良い。

用事もないのに6時に家を出て、電車を乗り継いでこのソファ席は、もう、終われる。

店内には、僕と、もう1人、おにぎりのキーホルダーをカバンにつけているお兄さんの2人だけでした。

 

海苔がウマい!

いやね、海苔の山本山だから海苔がウマいのは当然かもしれないんですが、僕は「海苔ウマ!」「ここ山本山かあ!」の順で気づきました。

この順番で気づける自分の「余裕」が、気持ち良い。

 

これがモーニングです。

心に余裕があるから、目の前の小さな幸せを楽しめる。

 

ペロリでした。

もう全然満足です。

ここからは意地も入れつつ、次に開いているお店に行きましょう。

 

AM7:30、3軒目

今さっき寝静まったばかりであろう繁華街を抜けていきます。

雨の匂いと朝の匂いと繁華街の匂いって、絶妙な「混ざり合いやすさ」がありませんか?

 

「シンボパン」さん

次は、朝早くから開いているの代名詞、パン屋さんにやってきました。

開店と同時に入店するのって、ちょっと恥ずかしい。

このパン屋さんは、モーニングっぽいメニューをイートインで食べられるみたいです。

 

またも良いソファ席がありました。

終われるって。

 

テーブルが広い!

朝イチで突撃しているので、広い席を一人で使うことにも気兼ねしなくて良いですね。

 

お水、こんな遠くまで置けちゃう。

 

出ました。

こちらは「バインミー」という、ベトナムのサンドイッチだそうです。

「レバーペーストと3種ハムのバインミー」を注文しました。

 

この「余裕」は、ハシゴモーニングならではです。

モーニングが一発だけだったら、絶対ジャイアントソーセージパンとかを頼みます。

ハシゴするモードだから、普段は頼まない料理と出会えるんです。

 

見てください。僕の手と同じくらい大きいです。

こんな写真、普段なら絶対撮らない。モーニングマジック。

 

しかもこのパン、フランスパンみたいなハード系の生地で、食べ応えがすごい。

具も多いし、あとサラダにかかってる塩みたいなドレッシングがうますぎる。

 

飲み物は、今度はレモネード水です。

ホットコーヒー⇒煎茶⇒レモネード、勝利の方程式。

 

ああ~~!美味!!

パンがハードなのに食べやすすぎる。なくなる。すぐなくなる。

僕の後から来店した、雰囲気的に常連と思しきマダムが同じバインミーを注文していました。

合っていた、ってことですよね。

 

最後の一口は、別れのつらさを思わせる非常に切ない味でした。

ウマすぎて。

 

バインミーを頬張っている間にも、厨房ではパン屋さんが次々に焼き立てのパンたちを繰り出していきます。

1分ごとにどんどんメニューが増えていく臨場感。

朝のパン屋はワクワクしますね。

 

 

AM8:10、4軒目

お腹は全然もういっぱいです。

雨足もどんどん強くなっていきます。

 

「果実園リーベル」さん

次に訪れたお店は、フルーツパーラーです。

開店と同時に入店するのが恥ずかしくなってきたので、10分くらい間をあけて入店しました。

 

フルーツサンドです。

ここにきて、あまりにパワーが大きすぎる。

 

デカい。

 

柔い。

 

眩い。

フルーツサンドの道。

 

美味(びみ)。

朝から生クリームいっちゃう、もっとも身近な贅沢です。

 

この、温かいオニオンスープが良い。

モーニング4軒目の僕が、世界で一番、このオニオンスープの「染み方」を知ったと思う。

 

ああ、美味。

 

あれ?

 

1だと思ってたサンドイッチ、本当は2でした。

 

一度に2ずついく、巨人みたいな食べ方をしていた。

 

 

 

AM9:00、5軒目

街もだいぶ、目を覚ましてきた模様です。

しかし僕は、この街の「寝起き」を知っている。

 

「R Baker」さん

甘いものを食べた後なので、しょっぱいものにいきたくなります。

 

ピザです。

誤解のないように申し上げると、僕はもうお腹パンパンです。

 

パンパンです。

 

もう

 

 

パンパンなんです。

でもいく。いけてしまう。

なぜか?それは、モーニングだからです。

 

ディナーとかランチって、1食で殺してくるじゃないですか?

でも、モーニングは殺してこない。

程よく満たされる料理を、程よい味付け・程よい量で出すのがモーニング流なんですね。

だから、ずっといける。

 

それに、休日の朝イチってどこも空いてるんです。

自分のペースでトイレ行ったり、自分の嗜好で席を選んだりと、とにかく自分の気持ちで過ごしやすい。

だからこそ、ひとつひとつの所作に余裕が生まれ、お腹にも余裕が生まれる。

 

お腹がキツいので、ゆるく座れる低めの席を選びました。

この方がお腹を圧迫しないからです。

この所作を選べるのも、モーニングだから

 

このタイミングでのミネストローネ、あまりにも分かっている。

他のお客さんはみんなきっと1軒目なのに、自分だけ5軒目なのが面白くて、レジに並びながら不気味にニヤけていました。

 

今日は、オーブンでピザを温め直したりしちゃいます。

普段なら絶対しない。

圧倒的な余裕から生まれるさらなる幸福。

 

 

 

AM9:50、6軒目

街に人が増えてきました。

もう、朝ではありません。

 

「Good Sound Coffee」さん

 

キャラメルフラッペ

朝が終わったので、ここでおしまいにしましょう。

予想に反して、「お腹の限界」よりも先に「時間の限界」を迎えました。

 

いや、お腹もいっぱいなんですけど、正直まだいけます

というか、このペースで夕方くらいまで常に何かしら食べ続けることもできそうです。

そういう休日の過ごし方を発見しました。

常にどこかで何かを食べ続けながら、同じ街を徘徊しつづける「亡霊の休日」

 

僕のMPIは、1軒目のマックと6軒目のキャラメルフラッペを足して1として、5ということになりそうです。

でも正直、もっと「その気」になればまだまだ増やせそうでした。

MPIって、実は上限がないのかもしれません。

 

幸福を手っ取り早く限界値まで持っていくなら、朝早く起きてモーニングを大量に食べるという技が最速かもしれません。

皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

 

では、用が済んだので家に帰りましょう。

 

 

 

家に帰ってすぐ、買っといたパンを3つ食べました。

 

家でも、モーニングバグは継続するんですね。

 

(おしまい)

 

 

今朝行ったお店

・「マクドナルド」さん

・「お茶漬け 茶 甘味 山本山」さん

・「シンボパン」さん

・「果実園リーベル」さん

・「R Baker」さん

・「Good Sound Coffee」さん