2月に入ってバレンタインも近くなっており、チョコレートに思いを馳せる時期がやってきました。めいと と申します。甘い物が大好き!
チョコレートも例外なく好きで、カカオ濃い目のしっかりチョコからチョコミントやルビーチョコなんかもお気に入り。虫歯の数だって負けません。上下の奥歯にしっかり出来ているのでオセロだったら有利です。
もう好きすぎていっそのこと、カカオ豆から手作りしちゃうよ~~~
こちらは「ダリケー」というブランドの、カカオ豆からチョコレートが手作り出来るキット。中身はカカオ豆とシリコン型。そして作り方などが記載された冊子が入っています。シリコン型の形も可愛いね。
冊子に書いている作り方を要約すると「豆を洗って炒ってから、潰して砂糖とかと混ぜて冷やしてね」とのこと。こりゃ簡単に誰でも作れそうだ!
こんな体験も滅多に出来ないので、ウキウキしながら作成に入ります。やるぞ!!!
ちなみに冊子にはカカオの歴史なんかも書かれており、勉強になりながらも楽しい。偽カカオ豆?!
①豆を洗って水気を切る
まずはカカオ豆を洗います。ちなみに私事で恐縮なんですが、数か月ほど前に人生初の一人暮らしを始めたばかりで、ボウルなんて持っていなかったので急いで買いに行きました。今更だけどチョコを作るような生活水準じゃない。
一人暮らしを始めてからコーナンを歩き回る楽しさが倍増した。なんでもあるから。
米を砥ぐように洗います。水を数回変えてもどんどん濁っていくので「洗っているなぁ」という気持ちになります。
炒る前にしっかりと水分を拭きます。目に見えて分かるくらい綺麗になったね。
この時点でカカオの良い匂いがキッチンに広がって「おしゃれなカフェかよ…」とニコニコしてしまう。
②焙煎して皮を剥く
豆を炒っていきます。フライパンも買ったばかりなので、まだキャベツともやししか炒めたことがない。その次にカカオ豆なことあるんだ。
いい感じに焙煎ができると、皮がパリッとして落花生みたいにスルッと剥けます。気持ちが良いね。
ちなみに剥いた皮を何かに使えないかなと思い、カカオティーを夢見てお湯で淹れてみたけど、およそティーとは程遠い味だった。カカオ皮の煮汁。
③混ぜる
皮を剥いたら一気にチョコの原料っぽい見た目になった!後はひたすらこれを混ぜるのみです。当然混ぜる為のすり鉢も家にある筈がないので買っておきました。家に調理器具がニッチな物から揃っていく。
ここから頑張って混ぜていきましょう!すりこぎ棒だけは持っていました(何故?)
同じくこのカカオ豆のキットを使ってチョコレートの手作りチャレンジに挑んでいる方がインターネットに複数いるのですが、例外なくこの“混ぜ”の段階で苦しんでいました。人間は笑顔が一番なので笑顔で頑張りましょう。
そもそもちゃんとすり鉢を使って何かを砕くってのも初めてだし、改めて見ると凄い形状。物をすり潰すことだけに特化した鉢。機能美だ。
どんどん豆が擦り潰されて、カカオの良い匂いも部屋中に広がっていきます。
1時間ほど頑張ったら完全な粉になった!この辺りで既に腕は痛い。
ここで甘さ調整のターン。
好きな量の砂糖を入れて、湯煎をしながら更に混ぜます。ここで砂糖の種類を変えたり、シロップとか他の甘いもので味付けをしても面白いかも!
あとは混ぜる。ひたすら混ぜる。でも何かをすり潰して混ぜ合わせるのって楽しいかも。僕は今“調合”をしているなぁという気分になる。ゲームでも素材の調合とか好きなんだよな。
でもやっぱりこれ根気がいる。同じ工程を繰り返し続けるという作業に加えて、見た目の変化が小さいのも苦難のポイントだ。工業化に惹かれる人間の気持ちがわかるな…オートメーション……
ずっと続けていると疲れも感じる。丁度家にタブレットチョコがあったのでエネルギー補給としていただきます。何かを作りながらその完成品を食べるのって凄い体験かも。
結構見た目がねっとりとしてきたから少し味見したけど、まだ食感がジャリジャリするのでもっと混ぜます。腕が全体的に痛くなってきた。
部屋が寒くてチョコが固まるのも早いのでチョコが固まってきたら湯煎して、を繰り返して更に2時間ほど混ぜると……
だいぶチョコじゃない?!
知ってる見慣れたチョコに近づいて来た!ただの豆だったのにこんな綺麗なねっとり具合になると嬉しくなっちゃう。
最後の力を振り絞って更に混ぜたあと、型に詰めてから一晩冷蔵庫で冷やすと……
完成だ!
もう立派な売り物みたいじゃんか。割と分量とか適当で型に詰めたんですが、綺麗なフォルムでしっかり固まっています。
気になる味は……
美味いねぇ
全然手作りとは思えないくらい美味しい…… 甘さのバランスも丁度良い。
完全にサラサラとはいかなくて、少し食感に粒感が残るけど全然気にならないレベル。市販のチョコみたいに外側がパリッとしてる!
あと綺麗なチョコが自分で作れるって普通に嬉しい。苦労した甲斐はあるぞ!
他の豆でもチョコレートを作ってみよう
作り方は分かったので、同じ工程(洗う⇨炒る⇨混ぜる⇨冷やす)でカカオ豆以外の豆でもチョコレートが作れないかを試してみます。
そこで調べてみると、カカオ豆にはバターみたいな油脂を豆自体にいっぱい含んでいるので、砂糖と混ぜるだけで立派なチョコになったけど、それ以外の豆だとこの油脂が足りないっぽいです。
なのでチョコにする為にこちらのカカオ豆から油脂だけを搾り取ったカカオバターを加えます。これで油分を補えばチョコになると信じて作るぞ!
用意したのは「小豆」「大豆」「コーヒー豆」の3つ。どれもチョコとの親和性が高そうでワクワクするね。
大豆の薄皮を剥くのが面倒臭すぎたり、コーヒー豆が固くて全然砕けなかったので包丁でみじん切りするなど、カカオ豆と比べて色々な手間が段違いでした。
でもしっかり同じ手順で全部チョコになったと思います!完成品がこいつらだ!
何か食べた記憶あるなと思ったらチョコ味のあんこ玉みたいな感じになった。
結構荒めに挽いて固めてしまったので、少し食感がホロホロになっちゃったけど、小豆の甘さと相性バツグンで逆に良かったかも。和菓子みたい!
ほくほくでソイジョイみたいな感じになった。大豆の味が強いものの、しっかりカカオの風味は感じれて美味しい!
飽きが来ず何個でも食べれそうなチョコに仕上がりました。
やっぱりコーヒー豆は硬く、荒い粒も多少残ってしまったのですが、ナッツ入りのチョコとかも大好きなので良しとします。
結構砂糖を入れたはずなのにビター感が強く、これを甘くしようと思うとどれほどの砂糖が必要なのか考えてゾッとした。
というわけで立派なチョコが沢山出来ました。普通に作るだけでも市販チョコのありがたみがとても強まるのでおすすめです。
混ぜの作業はフードプロセッサーとか持ってたらだいぶ楽になると思います。ドライフルーツやジャムを入れたり、アレンジもやり放題。
バレンタインは目前!是非自分だけのチョコレートを作ってみてください!