古書店で中国の昔の教科書を手に入れた。中華民国時代の教科書だ。あまりにも気になるので買ってしまった。
 見てくれこの表紙。少年と少女が本書と全く同じデザインの表紙の本を見つめている。おそらくこの表紙の中の本にもこの表紙が描いてあり、その中にも、その中にも、その中にもこの表紙が無限に続いているのだろう。素敵だ。

 

 裏表紙はシンプル。なんかのシミがついている。

 

 中を読んでいこう。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P1

 うわああああああああああああああああ

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P2~3

 漢字ばっかで読めねええええええええええええ

 

 わかりきっていたのにボーボボハジケブロック編の無理やり占いしてくるやつみたいな反応をしてしまった。
 この頃の中国の文は日本で使われいる漢字とあんまり変わらないのでうっすら解読できそうなのに、全然わからない。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P6,11

 人々が外で何かしている絵の横がビリビリ破られている。「要努力不要自己騙自己才好」あたりはなんとなく良いことを言っている気もする。意味はわからないけど。区切るところも正解なのか怪しい。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P14~15

 おじさんが子供らに何か話している。「我今年八十歳」まではギリ解読できるな。あとは全然わからない。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P48~49

 なんか、タイタニックみたいな船が沈みかけている。「英國」「大西洋」とか書いてあるし本当にタイタニックの話かもしれない。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P56~57

 なんか、偉人らしきおじさん。「哥倫布」一体何者なんだ……

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P74~75

 マジ全然わからん。蜘蛛の巣に囚われている少年と、下半身をスライムに食われている少年にしか見えない。案外本当にそういう話が書いてあるのかもしれない。

 

 中国の教科書、全然わからん。全然わからんが、ここで諦める必要はない。今は2023年だ。
 俺たちにはGoogleレンズがある。Googleレンズはすごいぞ、かざすだけである程度翻訳してくれる。100%完璧とはいかなくても、なんとな〜くこういうことが書いてあるな〜程度はわかるはずだ。答え合わせといこう。

 

 表紙。「初級中国語リーダー」という翻訳は怪しいが、日本でいうところの国語の教科書だろう。多分。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局

 目次。「7.隣の旦那さんの一言」が気になる。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P1

 目次の次は、まず一年間の計画が書いてある。日本の教科書では見たことがない構成だ。どうも4年生向けの教科書らしい。調べたところ、日本の小学4年生と同じ年代のようだった。

「各人は少なくとも2つの科学実験と楽器の演奏方法を学ばなければなりません。」
「各人は少なくとも1本の木を植えなければなりません。」

 あたりがすごい。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P2

 続き。

「入学する人は全員、少なくとも1人は学校に通っていない子どもを作らなければなりません。あなたが知っている単語や知っていることを彼に教えてください」

 翻訳のせいでとんでもないことになっているけど、多分「身近な未就学児に何か教えてあげてね」みたいな意味だと思う。
 あと最後の

「やれ」

も多分翻訳が乱暴すぎるだけだと思う。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P6

 あの破られていたページの手前。「公立野外学校」という、田舎の女性が野外で学ぶ学校を見学に行ったレポートのような文らしい。見習って勉強しましょう、みたいな文だ。
 さっきの「要努力不要自己騙自己才好」

「これからは嘘をつかずに頑張らなければなりません。私たち自身。」

と訳されている。「私たち自身。」の部分は怪しいけど、なんとなく通じている気がする。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P14

 隣のおじさんの言葉だ。目次では「隣の旦那さんの一言」と訳されていた部分だ。八十歳の隣のお爺さんの話を聞いてみましょうみたいな文だろう。多分。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P15

 翻訳は怪しいけど、「子供の頃は外国のものなんか全然なかったけど、年々外国製品が入ってきたんだよね」みたいな話をしていることはわかる。すごいなGoogleレンズ……。

 各セクションごとに「考えてみましょう」みたいな問題が入っているのは日本と同じだ。あった気がする。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P48〜49

 あのタイタニックみたいなやつ。ディーニーとかデニスとかデニとか書いてあるのは表記揺れだろうか。翻訳頑張ってくれ。話自体はどこかで聞いたような話だ。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P50

 やっぱりこれタイタニックだ! タイタニックの話だ! 小四でタイタニックの物語を読むのか。小四、俺がごんぎつねとか読まされていた頃だぞ。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P51

 原文と照らし合わせたら「地但尼」が船の名前っぽい。これがディーニーとかデニスとかタイタニアとか訳されているらしいな。多分タイタニックのことで間違いないと思うけど。

 ちなみに映画のタイタニックは中国語だと『泰坦尼克号』らしい。外国のものの呼び名が時代で微妙に違うのは日本でもあるよな。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P56

 偉人っぽい謎の「哥倫布」はコロンブスだった。「コーロンブー」みたいな発音らしい。正解を知ってから見たら腑に落ちまくるな。

 


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P74

 少年が蜘蛛の巣に捕まってたり下半身がスライムに食われていたりする例のページ!! 「蚊や蜂に偶然遭遇したら、今の虎に遭遇するのと同じくらい危険です」が超良いな。


呂伯攸編 朱文叔校 修正課程標準適用新編初小國語讀本(七) 中華書局 P75

 何の話だと思ったら「もしもお前の身長が3mmになったら」みたいな科学読み物だった。下半身スライムに食われてるみたいな絵は「水滴に入ると表面張力でヤバいよ」の図だった。面白い……考えたことなかったな……。

 

 面白かった、中国の昔の教科書。外国の教科書って面白いな……日本の教科書との違いも面白いし、なんとなく見えてくる共通点も面白い。
 あと何よりGoogleレンズ、すごすぎる。多分教科書みたいな読みやすい文と相性がいいというのもあるのだろうけど、こんなに読めるもんだとは思わなかった。

 みんなもGoogleレンズで外国の文をバリバリ読んでみよう。もう外国語も怖くないぞ!

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