こんにちは。ストーム叉焼です。本日は山形からお送りするんご。

 

背後の異様にデカい鍋「日本一の芋煮会フェスティバル」という催しで実際に芋煮を煮る時の鍋です。3万人分の芋煮がこの鍋で作られ、ショベルカーで掬い上げられます。

 

芋煮といえば山形

そして醤油味。それは覚えておいて下さい。

 

突然ですが、これメチャクチャ美味しそうじゃないですか? 俺はこの記事がお腹の空いてくる時間帯に公開されるのを知っててやっています。

 

これがなんなのかわかる人は少ないかもしれませんが、ふっくらした何かにソースが塗りたくられてたらまぁ確実に美味しいものなのはわかりますよね。

これは山形県民のソウルフード『どんどん焼き』粉ものの一種です。

この皮の中には何が包まれていると思いますか?

 

 

 

何も入ってません。皮だけです。

でも超!美味いので!まずは説明を聞いて貰えたらなと!!!

 

『どんどん焼き』は非常にルーツが複雑な食べ物のようです。今回はめんどくさい事抜きで、「山形で定着している『どんどん焼き』」の話として聞いて下さい。

 

この『どんどん焼き』、お祭りなどの屋台で頻繁に売られているお好み焼きの仲間です。持ち手がついていてそのままかぶりつけるので食べ歩きしやすいのがいいですね。

お祭りの屋台では広島タイプの「お好み焼き屋」をよく見るかと思いますが、山形のお祭りでは体感「お好み焼き屋」より「どんどん焼き屋」の方が多いです。

というか俺が子供の頃は「お好み焼き屋」という看板の屋台だけど、売ってるのは「どんどん焼き」、みたいな事が多々有りました。今は「どんどん焼き」として売ってる屋台も多いかもしれませんが。

 

お祭り以外でも山形内陸部にはどんどん焼きのチェーン店があったり、フードコートでのメニューにもあったりするので比較的どこでもどんどん焼きを食べられますが、今日はの玄関口、山形駅近くにあるどんどん焼き屋『おやつ屋さん』さんに来ています。

俺は「一番美味いどんどん焼き」が喰えるのはここ『おやつ屋さん』と信じています。山形来たら是非。

 

 

『どんどん焼き』の特徴。

 

それは「圧倒的粉率」。

 

それを証明する店頭での調理過程をご覧下さい。

 

鉄板に生地を伸ばし、ギョニソと海苔を乗せ、一味や青のり粉を振り、

 

カットして両面焼いて、

 

くるくるーっと箸に巻きつけて、

 

特製ソースをたっぷりつけて完成。

(隠し撮りみたいなアングルですが取材の許可は頂いております)

 

基本的な具材は輪切りの魚肉ソーセージ1枚、海苔1枚、青のり、七味、場合によって鰹節粉や紅生姜。これだけです。(おやつ屋さんのものには揚げ玉やネギも入っているようです)

あとは全部生地。『どんどん焼き』を構成する要素の98%が「粉」です。

 

記事冒頭の「中に何が入ってると思います?→何も入ってませーん!」のくだりは、某ケンミン性をショー介する番組で行われたと言われている流れなのですが、その話を聞いた時「他所の人にはなにか包んでるように見えるのか!?」と逆カルチャーショックを受けた記憶があります。

 

 

『おやつ屋さん』のどんどん焼きは、どんどん焼きとしてもかなりデカい方です。少食の人は1つでお腹一杯になるかも。

また、見た人全員が疑う余地もなくマヨネーズを掛けると更に美味いのですが、今回は一番シンプルにソース味を頂きます。

 

頂きます。

 

 

うっめ……染みる……

ほのかなもちっと感のある生地うま……スパイシーなソースうま……

もう言う事はありません。以上!

 

 

は?こいつ食レポ薄……

 

(とか、浅ェこと思ってンだろうなァ)

 

逆に聞くけど!小麦粉焼いたもんにソース塗った食い物の美味さ!今更説明しなくても伝わるよな!?

 

勿論、「ここのどんどん焼きは美味い」と言っている以上、生地にもソースにも語るべき魅力はあるんです。あるんですが。

「どんどん焼きの美味さ」を伝える上で余計な言葉は不要!料理としての最小構成である「粉」と「ソース」のタッグ!原初の食欲を満たす、無骨、そして限りなくピュアな食べ物、それが『どんどん焼き』

こんなん喰わなくても美味いってわかるだろ?喰うともっとうめえぞ!

 

ごちそうさまでした。食後のずどん!とした満足感。これもまた『どんどん焼き』。これで280円しかしないなんて……山形で食べれば他のお店でもこれくらいの価格帯です。なんてリーズナブル。

 

『おやつ屋さん』には他にも「カレーどんどん」や「ピザどんどん」、「食べラーどんどん」などの変わり種もあるのですが、もし、「初めてどんどん焼きを食べる」という方におかれましては、是非!ノーマルなソース味か醤油味を食べて欲しいです!

 

それではまた。再び山形の名物記事でお会いする事もあるでしょう。

 

撮影にご協力頂いたお店

「おやつ屋さん」
山形県 山形市城南町2-6-16 ベルシティ霞城
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