この記事では、オモコロライターごとの「一万円あったら何に使う?」をお届けします。

 

こんばんは!!!!第三回をつかさどるJUNERAYです。

オモコロブロスを運営するバーグハンバーグバーグの本社に寄ったら、編集長のかまどさんが「好きに使っていいよ、でも記事にしてね」と一万円をくれました。
無料の一万円ほどうれしいものはありませんよね。ねえ!!!!!!!

 

酒が大好きな私は、ふだん記事を書いて得た原稿料は全て酒代に注ぎ込んでいます。
この一万円も例に漏れず、いいワインでも買ってやろうかと思っていましたが、思うところあって別のものを注文することに。

 

ちょっとした犬くらいの大きさの箱で届いたそれは…

 

 

レゴの花です。

 

 

レゴの、花。

 

箱の裏面も見たいですよね。ごゆっくりご覧ください。

 

もうだいぶ前からTwitterでバズり続けているので、説明する必要もないでしょう。ちっさいブロックを組み合わせると素敵っぽい花束になるアレです。

私はもともと花屋として働いており(今でもたまに働いており)、家に花がある状態は珍しくありません。
ではなぜレゴの花を買ったかというと…

 

実際生花の方がかわいくね??

 

レゴに数千円払うなら生花買った方がよくね????

 

こんな気持ちがジャマをして、自腹でレゴの花を買うことができずにいたからです。あと金があるなら酒買いたかったし…

ということで、今回かまどさんにもらった一万円をこれ幸いと使わせていただきました。
今回は「(元)花屋が真面目に組み立てるレゴの花」という企画でやらせていただきます。

 


イエーーーーーーーイ!!!!!!さっそく組み立てるぞ!!!

 

実際手元にあるとワクワクするな〜!!!

どんな感じで梱包されてるんだろ!!!

 

あっ

 

 

多(おお)

 

Oh my god, there’re 756pieces. 

You bastards!!

 

実はレゴを組み立てるのは初めてです。
レゴに対して使うべき動詞が「組み立てる」で合っているのかも釈然としません。

 


付属の冊子に、それぞれの花の説明と組み立て方が載っていたので、まあなんとかなるでしょう。

「元花屋であれば、説明書なしでもレゴの花が組み立てられるのか!?」という企画を思いついてしばらくあれこれ組み合わせてみましたが、知らない深海魚みたいなのができてキモかったので正攻法でいきます。

 


「1」と書かれた袋を開けたら、沼の魔物のエラみたいなパーツと、小さいハンドルみたいな緑のパーツその他諸々がでてきました。

 


「1」の袋が2つあるの、どういう進数でやってる?????

さっそくパーツが足りないのかと思って焦りましたが、別の「1」の袋にぜんぶ入っていました。別の1の袋は実質2だろ。

 

説明書に書かれた順番通りに、まずは「デイジー」を作っていきます。

 

和名では「雛菊」
よく苗が出回っていますが、切り花として出会う機会はあまりありません。近い見た目のマーガレットの方がよく見る気がします。

 


スプレータイプ(1つの茎に小さい花がたくさんついてるやつ)の花は、頭のパーツを複数作る必要があってちょっと手間。

 


無心で組み立てていたらデイジーが完成しました。

レゴの花の良い点として、花の角度や開き具合を好きに変えられるので、自分が好きな形の花をつくることができます(生の花でそれをやろうとするとメチャ大変)(金属のワイヤーを通したり、開いてくれと念を込めて息を吹きかけたりする)。

 

この調子でどんどん作っていきましょう。

 


これが

 


こうなると

 


バラ!!

にぶいピンク色とベージュでかなり地味ですが、この手の色は「アンティークカラー」と呼ばれてここ数年大人気。
まる〜くお椀型に咲くのは「カップ咲き」と呼ばれ超かわいいのですが、早々に開花してしまうので敬遠する花屋さんもいます。

 

はなどんやアソシエ よ

よく流通している品種でいうと「アプリコットファンデーション」あたりに近いのではないのではないでしょうか。

 

この時点でパーツがいくつか余った

 

レゴってパーツ余ることある?そういうもの?

これ余ったパーツどうしたらいいんだろう。砂漠で舐めて喉の渇きを癒せばいいのかな。

 

続いて2の袋を開封。組み立てにもそろそろ慣れてきて、「色別に分けておく」というスキルを獲得しました。

 


オレンジの大ぶりな花びらを組み合わせて、ポピー
近い見た目の「ナガミヒナゲシ」はそのへんの道端でも咲いているので(なんなら咲きすぎて駆除対象になっていることもあるので)、春から初夏にかけて探してみてください。

 

これはポピーのつぼみ 見た目が禍々しすぎる

 

この調子でどんどんいくぞ!

 


スナップドラゴン(金魚草)
↑スナップドラゴンの和名が金魚草なの、どこかに空間のゆがみがある

 


下から見たときの、花1つ1つの「ぷりっ」と感がすごくリアル。
花の付け根が細いから、市場から持ってきて開封するときにここからもげちゃうことが多くて悲しいです。

 


これなんだ??ワックスフラワーか??と思ったらラベンダーでした。

 

そう言われるとそうだ

ラベンダーは切ると勝手にドライフラワー状態になっちゃうから、生花としてはあんまり流通しないです。見つけたらレアだから買った方がいいかも。いい匂いもしてお得。

 


これもスカビオサかな…?と思ったらアスターらしい。よく仏花に入ってるやつ。

 

八重咲き(花びらがいっぱいあるやつ)のアスターは仏花関係なく人気になってきました。
そもそも仏花ってカテゴリーもあんまり気にする必要ないから、いいなと思ったら菊でもアスターでも買って飾るのがいいとおもう!

 

葉っぱは「植物性の環境にやさしいプラスチックですよ〜!」って説明しかなかった。

葉っぱのフォルムだけ見ると、極楽鳥花の「レギネ」という品種や、ササバユーカリに近いけど、シンプルにハラン(お弁当に入ってる”バラン”の元ネタ)あたりかもしれない。
でもさっきのバラの葉っぱもあんまりバラっぽくない形だったし、葉っぱについては設定がないのかもしれない。

 


裏面の濃い緑色のパーツ(写真中で触っている小さいやつ)、構成上は必要なくて、おそらく「裏面から見たときにより葉っぱっぽくなるようにするため」に存在している。すごいこだわりようですね。

 


これ…これは、なんだ??先端だけ葉っぱが残ったウーリーブッシュか、コアラファンか、はたまた松なのか…

想像の余地を残しているのがレゴの植物の良さなのでしょうか。ミロのヴィーナスと同じ?

 

そうこうしていたら、レゴの花束が完成しました。頭が重い+パーツがぶつかるともげるので、束にして持つのは至難の技です。

 


殺風景だった仕事部屋に飾ってみました。

レゴの花は場所を選ばずに置けるのがいいですね。エアコンの真下だろうがパリパリになって枯れることがありません。

 

頭が重ためなので、長めの透明花瓶で支えてあげるのがよさそう。

この花瓶はIKEAのCYLINDERというシリーズのものですが、生花でも使いやすいし洗いやすいので愛用しています。

 

ちなみにバラなどの一部の茎は、赤いジョイントパーツで長さを調節することができます。高低差をつけて飾りたいときや、背の低い花瓶に飾りたいときに便利ですね。

 

さて、レゴの相場をご存知の方はお気づきでしょうが、私はかまどさんにいただいた1万円をまだ使い切っていません。
レゴの花束(正式にはフラワーブーケ)は2021年12月現在6,280円で送料無料、つまり3,720円が手元に残っています

この金をどうするかというと…

 

ラッピングペーパーリボンを追加注文しました。

間違えて花用ではなく普通の包装紙を買ってしまったので、ちょっと先行き不安ですがラッピングしていきます。自分の金だったら落ち込んでしまうところでしたね。

 

頭が重く組みづらいので、花瓶の中でそれっぽい形に整えて……

 

なるべく下の方を束ねます(表面がツルツルすぎて麻紐だとうまく留まらないので、輪ゴムがおすすめです)。真ん中より上を束ねると、お互いにぶつかり合って花が即時崩壊するので要注意。

 

切った包装紙を重ねていい感じにし…

 

リボンを巻いたら完成です。

 

それじゃあ上着をきて出かけましょう。

レゴの花たち、これが冬だよ。
寒いね。

 

しばらく電車に揺られ、向かった先は中目黒

 

そう、オモコロブロスを運営する株式会社バーグハンバーグバーグのオフィスです。
ここは編集長・かまどさんのデスクですが、伺ったときはちょうど不在でした。

 

デスクの上には様々なものが置いてあります。ちょっと眺めてみましょうか。

 

(デスク下手)日本酒、日本酒、醤油、ワイン

 

醤油を肴に酒を飲んでる????

 

(デスク上手)日本酒、日本酒、日本酒、10円

 

デスクの上に栄養ドリンクのごとく日本酒のワンカップを常備しておくなんて、年末進行の忙しさに気が狂ってしまったのでしょうか。

「七福神」とか「開運」とか、縁起の良さそうな酒ばかり並んでいるのも不安になります。

 

 

(デスク中央)Kiki-Jiki, Mirror Breaker

Put a creature token into play that’s a copy of target nonlegendary creature you control. That creature token has haste. Sacrifice it at end of turn.

 

 

なに???????

 

 

マジで意味がわからなくて恐怖を感じますが、私はレゴの花束をかまどさんのデスクに置いていこうと思います。

 

 

なぜなら、今日(撮影日)は12月24日クリスマスイヴだから……

 

↑電車に揺られてやや崩壊しているレゴ 及びシワになりまくって簡素化されたラッピング

一年間お世話になった編集長のかまどさんに、レゴの花束をプレゼントしようと思います。

決して作るだけ作って満足したから押し付けようとしてるんじゃないですよ。決して。

 

 

これでデスク上は 酒、Kiki-Jiki, Mirror Breaker、花束、酒 の布陣になりました。

きっとかまどさんが帰ってきたら喜んでくれることでしょう。

 

 

Merry Christmas…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数十分後〜

 

 

 

 

 

なんかデスクに花束が置いてある……

 

Merry Christmasって書いてある。クリスマスプレゼント……?

 

 

俺、このレゴ持ってるんだよな……

 

 

 

 

〜JUNERAYが1万円で買ったもの〜

 

・レゴの花束…6,280円

・ラッピングペーパー…1,320円

・リボン…1,442円

・中目黒までの交通費(往復)…600円

・かまどさんが感じたであろう喜び…Price Less

 

合計:9,642円

 

レゴの花束ですが、持ち歩くだけで花が崩壊して(特にラベンダーとスナップドラゴン)大変なので、あらかじめレゴに使える接着剤等で固定した方がいいのかもしれません。

あとラッピングぺーパーはフラワー用のものを使わないとものすごいシワになります。高い紙かOPPを買うのがおすすめ。

 

レゴを組み立てるのは初めてでしたが、とても楽しかったので、年末年始に暇になりそうだな〜!という方はぜひ買って遊んでみてくださいね。

それでは、私は残りの約360円でビールを買いに行きますのでこの辺で。

 

良いお年を!

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