最近はありがたいことに、Youtubeにネタ動画をアップしている芸人さんが増えました。

中には「なんかクセになって何度も見返してしまう」動画もありますよね。

 

ということで、今回はオモコロライターから「何度も見ちゃう芸人さんのネタ動画」を紹介してもらいました。

みんなで面白い動画を教え合おう! そしてYoutubeの関連動画をお笑いで埋め尽くそう!

 

 

ジャルジャル/ウルフルズに影響されている奴

ジャルジャルのコントには、芸人やミュージシャンを目指す若者がよく登場します。何者かになろうとしてあがく人間特有の強すぎる自意識、痛々しさを、小さな表情の変化や絶妙な言葉尻で巧みに表現する演技力に毎回圧倒されるばかりです。

そして、このコントに端を発する全7本の「ウルフルズシリーズ」は、そんな半端者の青年の成長物語を(おそらく、意図してではなく様々な偶然が重なったことで結果的に)描いています。

憧れの存在を内面化することが創作活動のはじまりですが、いずれはそこから卒業してオリジナルの表現を獲得しなければいけない。このコントの主人公が「自分の中のトータス松本」と決別するシーンは何度見てもグッときます。

 

 

シソンヌ/うちの息子、実は

「琴線に触れるんかい!」と声が出るほど、僕の琴線に触れたシソンヌさんのコントです。

人間って仕事をしていなくても、価値を作っていなくても幸せに生きていていいんじゃないか……とか、何か言葉で付け足すのも野暮なのですが、「笑う」ということが持つ根源的な力を感じるコントだと感じて、折に触れて見返しています。

 

 

ママタルト/大食いトーナメント

キワモノ枠に見せかけた正統派な漫才。

画面の半分くらいを占めそうな太っちょのボケ、「大食いトーナメント」というタイトル。見る前から胸やけしそうな条件が揃った漫才なのに、掴みのやりとりから文字通りガッツリ掴まれる。

「太っちょ×大食いトーナメント」という安定したテーマで、あるあるネタを駆使しながらも、確実に笑わせてくるボケと鋭いツッコミの応酬。その様は完全に正統派である。

なんの心配も不安もなしに笑えるのは、ツッコミの檜原さんとボケの大鶴さんの腕の良さで成し得るワザゆえなのだろう。

 

 

スクールゾーン俵山/漠然とした怒りや不安を家電量販店にぶつける男

スクールゾーンの俵山さんは「そこやる!?」と言いたくなる絶妙な人間の隙間みたいな部分の形態模写を得意としているのですが、特にこの「漠然とした不安や怒りを家電量販店にぶつける男」は単に「こういう嫌な客いるよな」というあるあるを超え、彼がいかにしてそういう人格を形成していったのかという蓄積の厚みまでも描いていて驚きます。

イッセー尾形の「結婚相談所」という作品も思い起こす傑作だと思って何度も観てしまいます。

 

 

青色一号/パン教室

青色1号は、友人に事務所ライブに誘われてたまたま知り、ネタが面白いのでよく見るようになったユニットです。どのコントもクオリティが高く面白いのですが、特にこの「パン教室」は、人間がメチャクチャになるのが大好きなので見るたび大笑いしてしまいます。

実際、そんなに? という位メチャクチャになるので、初めて見たときは笑いすぎてこっちまで気が狂うかと思いました。

一度見ると癖になるため、ふとした時に何度も再生してしまう魅力があります。なんたって人間がメチャクチャになる。

自分は映画ミッドサマーで大爆笑するタイプなのですが、そういった人間がメチャクチャになるのが好きな人には特にオススメです!

 

 

真空ジェシカ/単独ライブRTA Any%(バグ有り)

単独ライブを2分で完走しているRTA動画です。随所の小ネタがことごとく決まってて痛快。RTAを知らない人には伝わらないかもしれませんが、いやでも、あんま関係なく面白いと思います。

この動画以外にも真空ジェシカさんが公式でアップしてるネタ動画はもれなく全部面白くて凄いです。

会場一体となったドライブ感が気持ちが良くて、同じネタでも何回も観ちゃう。

僕と同世代の芸人さんだからか、ボケとして扱われる単語が(それこそRTAとか)めちゃくちゃちょうど良い!

それも「あえて、ニッチでマニアックなネタを…」という距離感ではなく、あくまで大喜利として最適な距離感から選ばれてる感じも大好き!

 

 

ファイヤーサンダー/天才

構成や設定が秀逸なのは勿論のこと、時間を贅沢に使っている感じも大好きですし、なにより「贅沢を贅沢たらしめるための緻密さ」に唸っちゃいます!

仕草や間の取り方など、細かいテクニックが要所要所に詰まっていて、観るたびに「はぁ〜〜すご……」と感嘆します。特にツッコミのこてつさんが秀逸です。

「神は細部に宿る」と言うと少し大袈裟ですが、それぐらい細かい技術の積み重ねで、一本のオモロの流れが出来てる……と思うと本当に感慨深い。いやぁ、お笑いって本当にいいもんですね。

 

 

ダイヤモンド/竹ブラジル

ありきたりな呼称をすれば「シュール」の範疇に属するのでしょうが、なにかそれもしっくりこない気がします。

「やばいおじさん」は彼なりの確かに一本芯の通ったロジックがあって、その考えを真剣に敷衍しようと努めているようにも見えます。

おじさんは決して明確な悪意を持ったやばい人間でなく、親切心ゆえにより一層断絶を深めてしまう、そんなジレンマを抱えているように思えて仕方ないです。

その一方通行さというか、もっと言えばコミュニケーションの根源的な悲しさを感じてしまいます。でも笑っちゃう。

 

 

ハリウッドザコシショウ/狂井益男

笑いにもいろいろなタイプがありますが、とにかく「ルールを無視して豪力(ごうりき)で殴る」ようなものが好きです。

つまりハリウッドザコシショウさんの「コント政見放送 狂井益男」がめちゃくちゃ好きだということです。あえて説明すると「4分間、狂って暴れ続ける」というものです。ぜひご覧ください。

 


以上です。

 

皆さんも、つい何度も見ちゃう芸人さんのネタ動画があったら教えてください。頼む!