うわー!ドーモー!ファミコンと同い年、リックェです。
えー、今日もアートディンク推しです。
株式会社アートディンクは86年設立という老舗のゲームメーカーさん。シミュレーションゲームに定評ありでA列車で行こう、ルナティックドーン、アクアノートの休日、太陽のしっぽ、前回紹介のカルネージハートなどなど、なかなか渋めのラインナップが魅力です。
今日、紹介するのはNeo ATLAS シリーズ(以下ネオアトラス)!
ネオアトラスは3作品でており、Neo ATLASとNeo ATLAS IIが1999年発売。2004年のNeo ATLAS IIIが最新作です。が、12年の沈黙を破り、今年の10月に新作がでる! やった!
僕が今やってるのは Neo ATLAS IIで、今日もIIをベースにお話をします。PSPのゲームアーカイブスにもあるから遊んでみてください。
どんなゲームなの?
大航海時代のゲーム
時は15世紀。大航海時代。航海術が発達して一攫千金を目指して貿易商や探検家が新しい海に大陸に飛び出した時代。貿易や探検の稼いだお金で船団を大きく進んでいきます。
どっかで聞いたことあるなと思ったあなた!鋭い!それは、大航海時代シリーズ(KOEI)の方ですよ!
大航海時代(KOEI)は、海戦が、貿易が、歴史が、大海原で待ってる。歴史ロマンシミュレーションゲームです。もうね潮風感じたいなら大航海時代。それに比べると、ネオアトラスの海戦や貿易はちょい地味。歴史的な描写も弱いかもしれない。でも、でも、それでも僕が押すのはネオアトラスなんです。なぜなら、次の2つがたまらんから!
・世界観
・ゲームシステム
世界観
古書と迷信の良さ
古い図鑑や見聞録からでてきたような世界。羊皮紙の地図に、交易船が帆をはためかせ、怪物クラーケンが現れ、天空の城が浮かびます。
この辺の描写は新参者とは一味ちがいますね。なんというかスれてない。スれてない人魚やユニコーンがでる。このご時世、新しくファンタジー作ったら、ゲームやアニメの影響を受けた孫引きのメディア人魚や21世紀のユニコーンでがち。その点ネオアトラスは原点資料に近い素朴さがあるんです。
ジャリっとしたファンタジー感
そうそう。ファンタジーって言葉、扱い難しいんですが、昨今のゲームのファンタジーって言葉は、現実にあり得なさそうな多幸感をさしてたりすると思うんですが、ネオアトラスのファンタジーはよくできたうわさみたいな感じなんですよ。
たとえば、ツチノコ探しにいくのに、そんな強力なフラッシュライトもったら見間違いだってわかっちゃうだろ!っていう現在のゲーム業界のファンタジー感に対して、ツチノコ探すなら暗い提灯もって夜道を歩く優しさがあるのがネオアトラスなんです。もう何言ってるか自分でもわかんないですが、謎の取り扱いが丁寧なんですよ。
ゲームシステム
信じる信じない
地球は丸い、いや平面だ、といった世界全体の構造から、一角獣を見た、塩吹きゴリラを見た、などなど、うわさ話が大小ありますが、都度都度、プレイヤーは信じる/信じないを答えることになります。
そして、これが肝なんですが、プレイヤーが信じたものは、すべて事実になります。地図に書き込まれ世界の一部になります。この繰り返しで自分だけの世界が浮かび上がっていきます。
つまり、あなたが信じれば、世界の端は滝になって落ちるし、塩吹きゴリラが顔から塩を吹くのも真実になるのです。
すごくないですか? 15世紀を舞台にしておいて、20世紀後半の量子力学の基本、観測で世界が収束するを体現してるんですよ!
ネオアトラスは全年齢対象のお子様も楽しんでいただける健全な内容です。
まとめ
プレイするたびに違う世界地図が生まれるパラレルワールド感、世界中の文明や宗教や怪物、オーパーツを横断した満載の謎解き、都市間の交易品を組み合わせたり(たとえば、カカオと砂糖を貿易してチョコレートを作ったり)世界中で発見した珍品を博物図鑑をコンプ目指したり、まだまだ語り尽くせないんですが、長くなっちゃうんで、とりあえず信じてプレイしてください。
今年の10月にvitaで新作 Neo ATLAS 1469 でるみたいですし。これ絶対オモロですし。買うし。
また博物図鑑を集めるんだ〜!!