性に不寛容な昨今。デジタル化の進む昨今。自分たちのプライベートな動画や写真が流出してしまったら……みなさんならどうしますか?
今回はそんな作品をご紹介。映画『SEXテープ』です!
今年春に公開を控えた『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』の監督を務めるジェイク・カスダンの過去作でもあり、主演はジェイソン・シーゲルとキャメロン・ディアス。
一度は日本公開が決定していたものの、配給の関係で頓挫してしまった日本未公開作品でもあります。
あらすじ紹介
小学校の子供が2人いてお互い仕事と家庭の両立にあっぷあっぷ。そんな中年夫婦2人がこの映画の主役。
「テープ」というタイトルからは想像できないほど最先端。事の発端はなんとiPadです。
夫のジェイはいわゆる「デジモノ好き」ってやつで、特にiPadの新作が出ればすぐに乗り換え。古くなったものはご近所さんや友達にあげてしまいます。
音楽関係の仕事をするジェイは「僕の作ったプレイリストも聴いてほしい。それを含めてのプレゼントだ」というスタンスを取っています。粋だな。
ところがこれがトラブルの始まり。ひょんなことから夫婦で「自分たちのセックスを動画で撮ってみよう」と思いつきます。
ただ撮る分には何の問題もないのですが(何の問題もないのかな……?)、それがクラウドに保存されてしまいます。すると他の人に配ってしまったiPad にもお手製のポルノ動画がダウンロードされてしまい……。
めちゃくちゃ面白い
はい。めちゃくちゃ面白いです。
「クラウド」という仕掛けはすごく理にかなってるくせにその他のポイントではぶっ飛んでるんですね。すげー強い番犬が出てきたり。他にも挙げだしたらキリがないのですが、存在自体が壮大なボケだったりするので具体的に紹介するのは控えておきます。
あとものすごく性に対してオープンというか寛容というか。
「さすがに流出するのはマズい!」とか「子どもに親のセックスを見せてはいけない!」いう最低限のモラルみたいなのはあるみたいですが、それにしてもやっぱり日本の日常では触れることの出来ないカジュアルさです。
「セックスしよう」
「木曜とかにする?」
みたいにしっかり予定立てたりとかしてますからね。それでいてこういった軽さはファンタジーに見えない。
僕はアメリカの中年夫婦ではないし、そういった知り合いも居ないので(居ても教えてはくれないんじゃない?)詳しい性事情はわからないんですけど、多分おそらくはこれが「リアル」なんじゃないのかなと感じました。映画的に盛ってる所は少なからずあるにせよ。
セックスシーンは控えめ
日本劇場未公開作品のこの映画。その原因はわかりませんが、あまりに露骨過ぎることが原因ではないと思います。ここはご安心していただきたいですね。(とはいえキャメロン・ディアスはセクシー! もう40歳を超えてるっていうのにセックスシンボルっぷりは健在です)
むしろ性をポップに描きます。逆の人のセックスをガンガンに笑っていくスタイル。
といういことで
僕も結構ナメてたんですが、侮れない映画です。
DVDなどで是非ともご鑑賞ください!!