謹賀新年、あけましておめでとうございます。

2018年、張り切っていきましょう。映画ライターの川合です。今年もみなさんに色んな作品を紹介していきたいと思います。

 

【米国版・日本語対応】キングスマン: ゴールデン・サークル (4K Ultra HD)※ページ下部の商品説明を必ずお読みください

さて『キングスマン: ゴールデン・サークル 』が世界の映画ファンを賑わせています。

 

 

 

公開に合わせて『キック・アス』や『キングスマン』の復習をした人も多いのではないでしょうか?

 

そんなみなさん、この作品はチェックしましたか?

 

今回紹介するのは同じくマシュー・ヴォーン監督の手掛けるファンタジー映画『スターダスト』です!

 

 

 

スターダスト (字幕版)

 

公開は2007年。ですが2018年1月現在、wikipediaにこの映画の項目はなし…。

 

<スターダスト(小説)>というページの中に子項目として記載があるのみで、映画単体は取り上げられていません。

 

まずは僕からカンタンにあらすじをご紹介。何を書いているかあまり理解できないかもしれませんが、とりあえず着いて来てください。

 

①冴えない主人公、トリスタンは村の娘と良い雰囲気。――と、その瞬間に流れ星が落ちます。それを見てトリスタンは「あの星を取って帰ってこれたら結婚してくれ」とプロポーズ。彼は地上に落ちた星を探し求めます。

②さて、書き忘れていましたがトリスタンのお目当ての ”星”ですがこれが実は女の子なんですね。名前はイヴェインです。

どうやらこの世界には魔女が存在するらしく、さらに魔女は星の心臓を食べることで若返ることが出来るらしいです。……ということで魔女はイヴェインを追います。

 

それはそうとして、王国ではどの王子が次ぐのかの跡取り問題に。伝説のルビーの首飾りを見つけることが王位継承の条件となりました。王子たちは我先にルビーをその手にすべく、それぞれ旅に出ます。そのルビーのネックレスの主はなんとイヴェイン。したがって彼女は王子たちからも追われてしまいます。

 

というのがこの映画のあらすじ。わかっていただけましたか?

内容を盛ったりはしてませんし、何ならあまり削ってもいないです。本当にこれくらいのテンポとテンションで話が進んでいきます。

上の説明が冒頭30分で駆け足で繰り広げられます。「星です!」「魔女がいます!」「王国もありま~す!」と問答無用で世界観を叩きつけられる。正直そこまで壮大なCGってわけでもないので、これを飲み込むまでが少し大変。

 

そう! この映画、大長編の原作をギュッ! としたためか、初期設定のインストールが雑すぎるんです。

とはいえ、後に『キック・アス』『キングスマン』などで大出世を遂げるマシュー・ヴォーン監督。この頃からその手腕は光っていました。

主人公は「地元の女と結婚したい」魔女は「若返りたい」王子は「ルビーが欲しい」と、それぞれバラバラの思惑が気づかないうちにひとつのまとまったお話に集積されるんですね。最後のオチなんかも、一応は一本しっかりと筋の通ったものになっています。

 

「アクション」の斬新さや「駆け引き」の演出などもこの頃からキレてます!

 

 

スターダスト (字幕版)

 

パッケージを見ていただくとわかるのですが、ファンタジーものの映画です。英米合作で2007年に公開………するも、その約3ヵ月後に『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開。興行収入は3.8億ドル。賢者の石は31億ドル…。桁が一つ違いますね。

存外にけっこう楽しい作品なのですが、イギリス×ファンタジーの最大手に飲み込まれてしまった哀しい過去も持つこの作品。

 

『キングスマン:ゴールデンサークル』もいいですけれど、『スターダスト』もよろしくお願いします。ぜひとも配信やディスクレンタルで供養してあげてください!