こんにちは、山口むつおです。
以前に「インディーゲームは尖ってるやつが多いぞ!」という事を書いたような気がするのですが、今回のテーマは「命の価値」をやたら軽く扱っているゲームを紹介します。
クソ重いテーマ性を持つものから、アメリカのブラックジョークよろしくの明るいやつまで……とりあえず、ちょっと見ていってください。
クローンのせいで自分の命の価値がわからなくなる「 THE SWAPPER」
巨大宇宙ステーション「テーセウス」。そこで集団失踪事件が発生した。いったい何が起こったのか?その謎を調査するため、主人公はたった1人、この宇宙ステーションに送り込まれます。
このゲームでできる事は2つです。その場に「自分のクローン」を創りだすことと、そのクローンと「場所を交換する(SWAPする)」こと。
「場所を交換する」ってことはつまり、プレイヤー自身の意識を他のクローンに移動させるということ。不要になった体は、謎解きの過程で奈落の外に落下して動かなくなったり、画面外に消えて二度と会うことはなかったりします。
そんなことを繰り返しているうちにふと気付くのです。
「あれ?これでいいの?」って。
右も左もわからない、暗い宇宙空間にひとりぼっち。ただ謎解きのために使い捨てられる命。命を粗末に扱う事で、逆にその価値について考えさせられるゲームです。Steam、PS4、PS VITA、WiiUなどなどで発売中です。
LIMBOチームの最新作「INSIDE」
追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。
このゲームは、文字による情報がほとんどありません。なんなら音楽もほとんどないです。聞こえてくるのは、走り続けて息切れした自分の呼吸音、遠くから聞こえる誰かの靴音、ブーンという機械の駆動音……。ただただ得体の知れない「何か」から、ワケもわからず逃げ続けるしかありません。
そして道中には、おそらくこの「闇のプロジェクト」で犠牲になった、抜け殻のようになった人間が何人も登場します。意識のない彼らを操ったり、足場にしたり、時には自分を守るために”肉のクッション”として扱うこともあります。この場で命とは、物質としての価値しかない。
そして迎える最後の局面で「命の価値」の総仕上げともいえる出来事が起こります。このゲームはねえ……ほんとにいっぺんプレイしておいてほしい!
現在XboxOneとSteamで発売中ですが、8月23日に海外ではリリースされてます。日本でももうすぐリリースされるんじゃないかな……?待ちきれない人はSteamで是非やってみてください。
とにかく明るく死にまくれ!「Super Meat Boy」
いきなりアーケード版ストリートファイター2のオマージュで始まる本作。肉塊の主人公が包帯ぐるぐる巻きの彼女を助けるために、血?肉片?を地面や壁にビチャビチャ撒き散らしながら、さまざまなトラップをかいくぐる横スクロールアクションゲームです。
このゲーム、とにかく難易度が高いです。わりと序盤のほうから難易度高い。残機も無限なので、とにかく死んで死んで死にまくって覚える、いわゆる「死にゲー」ですが、ノリノリの音楽や爽快な操作感のおかげで嫌なストレスはありません。
WiiU、PS4、PS VITA、PCと色々なプラットフォームで発売されているので、なんかゲームにテーマ性を求めすぎて疲れちゃってる人は是非!
おわりに
今回紹介したゲームに限らず、実はゲームと命の価値については切っても切り離せないものです。マリオでも残機の概念があるし、ドラクエでも明確に「死に」って出ますしね。
そんなふうに普段、カジュアルにゲーム中で死んでいるぼくたちですが、その重みを考えさせられるようなゲームも面白いです。どれも2000円以内くらいで買えるので、是非プレイしてみてください。それでは!
※この記事のサムネイルには「THE SWAPPER」の画面キャプチャを使わせていただきました