ゴールデンウィーク。
これといった予定もなく、しかし家でゲーム(ゴッド・オブ・ウォー)ばかりしているのも味気なく、どこかへ出かけようかな、と立ち上がった。行ったことない場所に行きたいぞ。
そういえば、東京出身なのに東京スカイツリーに登ったことないな。行くか。
来ました。でかいな~。634メートル。
本当にこんなものを人間が作れるのだろうか。
この写真はiPhoneのパノラマ撮影機能を使って撮ったのだけど
スカイツリーの縦パノラマ撮影失敗して陽気な世界観になった。 pic.twitter.com/6pHeluRIG6
— ダ・ヴィンチ・恐山(品田遊) (@d_v_osorezan) May 2, 2018
失敗した写真のほうが3万回くらいRTされた。
スカイツリーの内部、2・3Fは「東京ソラマチ」というショッピングモールになっている。スカイツリーは電波塔だから、いろんなテレビ局の関連グッズが売っていた。NHK東京(総合テレビ、FM)・NHK Eテレ・日テレ・TBS・フジ・テレ朝日・テレ東・TOKYO MX・J-WAVE・TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送の電波がここからぶっ飛ばされてお茶の間に届いている。
東京の代表的名所だけあり、外国人観光客や東京旅行に来た地方の中高生などが目についた。
男子高校生が「やよい軒はごはんがいくらでも食べられるので最強」という趣旨の話を熱く語っていた。
地上350メートルの展望デッキに登りたい
スカイツリーの中で、無料で登れるのは5階まで。
展望台から街を見下ろしたい人は、4階でチケットを買わなければならない。
で、受付に行って、驚いた。
大人 2060円
中高生 1540円
子ども 930円
思ったより、する。
しかしここで登らないのもな、と思い直してチケットを購入。
案内されるままエレベーターへ導かれる。
エレベーターガールが
「こちらのエレベーターは大容量タイプの中では国内最速、分速600メートルで上昇します」
と説明し、そのまま乗らずにドアを閉めて客だけ上へ発射した。一緒に乗らないパターン。
エレベーターの内側には重箱のような装飾が施してあり、おせち料理の内部視点が味わえる。窓がないので今どのへんにいるかとかは一切わからない。耳がキーンとなる。
1分も経たないうちにエレベーターは350メートル地点の展望デッキに到着した。分速600メートルだが、上がる距離は300メートルちょっとなのである。
地上350メートルからの眺め。都内を一望できる。東京タワーの展望台は250メートル地点にあるので、それより100メートルも高い。
眺めはすごい。
もう発展し尽くしてあとは現状維持くらいしかやることのないシムシティみたいな光景が広がっている。そんな街に住んでいるのだな。
展望台に定番の透明な床のやつもある。
さらなる高みへ 450メートルの天望回廊
が、さらに上が存在する。
大人 1030円
中高生 820円
子ども 510円
を支払えば、450メートルの「天望回廊」に上がれるのだ。
金を持っている人間ほど「上」に行ける。社会の縮図のような構造になっている。
人間の判断力と現在地の標高とは反比例の関係にある。地上350メートルの私は迷わず天望回廊へのチケットを買った。
ゴウウウウ、ン……
さきほどとは違うエレベーターに乗る。合計3000円超を支払える者だけが乗ることを許されたエレベーター。
違いは、窓がついていること。上昇する様子が景色でよくわかり、さっきより圧倒的におもしろい。
ちなみに、天井にも窓がついている。
そして、壁一面に宝塚のスターが描かれていた。なぜ。(※期間限定の宝塚イベントが開催中だったらしい)
ここが天望回廊。全員、エレベーターに3000円を支払った猛者たちである。
しかし考えてみてほしい。いつも乗っているエレベーターが完全に無料なことのほうがおかしい。あんな巨大な機械に無料で乗れるはずがない。
いままでにタダで乗ってきたぶんをここで精算すると考えれば、3000円はけして高くない。
これが450メートルからの眺め。
正直違いはよくわからなかった。
それより思わず目についたのは
いたるところに並べられた
宝塚のアイテムやパネル。
期間限定だったらしいが、宝塚ファンはこれを見るためにスカイツリーに登るのだろうか。
一回は行っておいてもいいかも
というわけで、GWを利用したはじめてのスカイツリー登頂が終わった。一回くらい登って眺めてみるのも面白いと思う。
特に天望回廊のトイレは利用しておくとよい。自分の排泄したものが450メートルも垂直に落ちていくことなど、なかなかないはずだからだ。