電話から聞こえてくる声と音を頼りに事件を解決へ導くサスペンス映画「THE GUILTY/ギルティ」をミラクルパワー(試写会)で見たので、軽く感想を書かせていただきます。こちら2月22日公開

 

 

【あらすじ】

現場から一線を退き、警察の緊急ダイヤルの電話番をしているアスガーの元にとある電話が入った。女性の泣くような声、車の騒音、要領を得ない回答…慎重に質問を重ねていくと、どうやらこの女性はまさに誘拐されている真っ最中で犯人にバレないように電話で助けを求めているらしい。こりゃ困った。アスガーは電話の「声」と「音」だけを頼りに救出することはできるのか?

 

 

【感想】

デンマークからやばい映画がやってきた!率直に言うと、おもろすぎる〜!!!!電話交換室のみで舞台の場面転換無し、BGM無し、登場するのは電話番アスガーのみ、被害者・犯人などの電話相手は全て声のみ、電話の向こうの状況も音だけで想像するしかない!それって最早映画にする意味あるか?と思いそうになりますが、これだけでめちゃめちゃスリリングかつエモーショナルにストーリーが転がっていくなんて、こんなことありまっか?文字にすると全くその良さが伝わらないのがもどかしい!しかし是非その眼(まなこ)で見ていただけると私が言っていることが理解できると思います

 

耳だけに全神経を集中させて電話の向こうの想像を膨らませる手法はまさに小説やラジオドラマのようでありながら、そこへ音だけを聞かせる画作りや唯一の登場人物であるアスガーの感情の浮き沈みを映像で表現するがとても巧い!このピースが上手くハマって最後まで手に汗握って想像させてくれるこの構成!どの映画にもないすごさがあったように思います。そして向こうの状況が音でしか分からない中で何が真実で何が虚偽なのかを見極めなければならない難しさもすごく面白く表現してくれてました。アスガー以外の登場人物の顔や場面なども見た人に委ねられるこの感覚もまさに小説のようでした!すごい!

 

全画面PCの「サーチ」や同じようなコンセプトの「オン・ザ・ハイウェイ」など尖った演出の映画は様々あるものの、近年はその「尖り」が「おもしろ」に昇華できてますね。お見事すぎる映画の世界…。また、「ナイトクローラー」「複製された男」など個性的なカメレオン俳優ジェイク・ギレンホールの制作会社がリメイク権を勝ち取って、さらにジェイク本人が主演するとのことで、さらなる飛躍を見せてくれそうです2月公開と少し先ですが、公開されたら見ましょうね

 

【予告】