こんにちは、自称料理研究家の主婦A子です。

 

前々回「料理研究家がサッポロ一番を本気で作ってみた」5日、前回「料理研究家がどん兵衛を本気で作ってみた」ひと晩と2時間を掛けて本気に挑みましたが…

 

今回の本気(マジ)ペヤングは最速です。2時間ぐらいで作れます。

 

 

 

 

まずは普通のペヤング。おいしい。

 

インスタントの焼きそばとは考えず、「ペヤング」という食べ物として捉えると、かなり完成されている一品。

 

ですが料理研究家として、このまま食べてごちそう様でした…というわけにはいきません。しっかりと手間ひまを掛けて、ペヤングなのに高級感漂う、本気(マジ)ペヤングに挑みます。

 

 

 

本気(マジ)で”ペヤング”を作る!

 

まずは豚の背脂を用意します。

 

ペヤングの欠点を強いて挙げるなら、モサモサっとした食感。

 

これを解消するために、麺に油を加えるといったひと工夫を。ただし油といってもサラダ油では本気度が足りないので、背脂からラードを取ってコクと旨味もプラスします。

 

 

 

 

 

フライパンに水と背脂を入れ、弱火でくつくつと煮込みます。

 

 

 

 

しばらくすると水は蒸発し、背脂からラードが。

 

 

 

 

背脂から出るラードで、さらに背脂を素揚げすると、このようにたっぷりのラードが出ます。

 

 

 

 

冷やせば固まり純度100%の良質なラードになりますが、本気なのでまだ終わりません。

 

 

 

 

ラードと同量のサラダ油をフライパンに入れ、ネギや玉ねぎ、にんにく、生姜を加えて弱火で素揚げしていきます。

 

 

 

 

揚げる時間は約30分。ペヤングは3分で出来上がりますが、本気ペヤングはここまでに1時間半掛かっています。

 

 

 

 

くず野菜を濾して出来上がりました。本気ペヤングに必須なネギ油です。

 

サラダ油だけでも作れるネギ油ですが、本格的な中華料理にも使うラードを加えたプロ仕様のネギ油となっています。

 

使う分量は小さじ2となりますが、出来上がったネギ油は400g。本気を出すとその後の消費生活にも大きく影響を与えるということです。

 

 

 

 

次は具としてひき肉を用意。コシの無いインスタント麺となるので、バラ肉や切落しではなく、そのやわらかい食感にも合うようにひき肉を使います。

 

 

 

 

野菜はシンプルにもやしを使用。もやしをざっと炒めることでシャキシャキとした食感と、適度な水分をペヤングに加えます。

 

 

 

 

他、香り付けににんにく、旨味を引き立てる辛味に鷹の爪を使います。

 

 

 

 

味付け用の調味料にペヤングだけど紹興酒

 

 

 

 

加えて適度な酸味と香り付けに黒酢

 

 

 

 

そしてオイスターソース

 

 

 

 

あとは醤油を混ぜ合わせれば、合わせ調味料の出来上がり。

 

ペヤングとはいえ紹興酒に黒酢、オイスターソースと、高級中華料理にも匹敵する高貴な香りと旨味で本気出します。

 

 

 

本気ペヤングへGO!

 

では準備も調ったところで、本気ペヤングに入ります!

 

 

 

 

ペヤングは熱湯を注いで3分ですが、本気ペヤングはしっかりと水分を吸わせるため5分

 

その5分の合間に、やや多めのネギ油でにんにくを香りが立つまで炒めます。

 

 

 

 

ひき肉と鷹の爪を加え、ポロポロになるまでしっかりと炒めます。

 

 

 

 

5分経ったペヤングの湯を切り、普通にソースを入れてかき混ぜ…

 

 

 

 

出来上がったペヤングに、炒めたひき肉を油ごと加えて混ぜ合わせます。

 

 

 

 

ひき肉を油ごとを混ぜ合わせることで麺に油をコーティングし、モサモサとした食感を抑えてつるつるっとなめらかな麺に。

 

天然パーマに縮毛矯正をかけたように、モサモサと絡み合う麺がややストレートに伸び、のどごしの良いペヤングに仕上がるということです。

 

 

 

 

ひき肉を炒めたフライパンは洗わずにそのまま。香り付けにごま油を加えて強火で熱し、ひき肉と混ぜ合わせたペヤングを炒めます。

 

 

 

 

ペヤングがほぐれてきたらモヤシと合わせ調味料を加え、モヤシに火が通るまでざっと炒めます。

 

 

 

 

最後に粉からし少々を加え、シャープな辛味と香りをプラス。

 

この粉からしは普段の中華料理にも使える小ワザ。中華炒めや焼きそばに少量加えることで味が引き締まり、香りの良い一品に仕上がります。

 

 

 

 

これで本気ペヤングの出来上がり、では終わらず、最後にもう一品…

 

 

 

 

 

ものすごく好き嫌いが分かれるのでお好みにはなりますが、パクチーをちらしてペヤングにアジアンな風を吹かせます。

 

 

 

 



 

では、ついに本気ペヤングの完成です。

自称料理研究家がペヤングを作るとこうなります。

 



 

 

 

 

 

これが本気のペヤング!

 

紹興酒と黒酢、オイスターソースでインスタントとは思えない高貴な香りに、ラードを使ったネギ油のコクで、ペヤングの味を活かしながらもしっかりと旨味を感じる仕上がり。

 

インスタント麺特有のコシの無さは残りますが、油をコーティングした麺はつるつるっとなめらかな食感で、思った以上に高級感のあるおいしいペヤングになりました!

 

彩りも鷹の爪の赤に、パクチーの緑、輝く目玉焼きでパーフェクト!これが本気ペヤングです。

 

 

 

 

最後に祝☆本気ペヤングということで、恒例の疑似パッケージを制作。調理よりもこちらのほうが時間掛かかりました…

 

ではでは、みなさんもぜひ本気ペヤングに挑戦してみて下さい。