
【GLAY】
90年代後半だったと思う。彼らはアルバムを出せばミリオンセラー、世界記録にもなった20万人ライブを行うなど、世間を熱狂させた。
もちろん例外なく私もGLAYに夢中だった。

不意に見かけた当時のGLAYのトレーディングカードは、青春まっさかりだったあの頃の私に戻してくれた。
そして、ずっと前から秘めていた「ある想い」が蘇った。



風で髪をなびかせる実験
ずっと前から思っていた。
風に吹かれてGLAYみたいなかっこいい髪型になることは可能なのだろうか。
一瞬でもいい。憧れのあの髪型になれたらいい。
試してみよう。

カビゴンのぬいぐるみにモデルになってもらう。
まずはドライヤーの風で髪の毛を泳がせてみよう。

正面からおでこに向けて送った風

こめかみから真横に送った風
色々な角度からアプローチしてみたが、GLAYの髪型とは程遠い。
動くのは一部の髪だけで、全体の7割の髪は微動だにしていないのが気になる。
風の当たる範囲が狭いのかもしれない。

サーキュレーター2台を追加して、風力を増やしてみよう。

狙い通り、全体的に髪の動きは大きくなった。
ただ、バラバラだ。毛先がランダムに散らばってしまい、かっこいい髪型とは言えない。

トレカを改めて観察すると、GLAYの髪型は大胆な流れの中に秩序がある。
ここで気がついた。前髪部分だけ自然な形で下りている。これがポイントに違いない。

前髪をスプレーで固めてみよう。

サーキュレーターの位置を上方に調整。

作戦はこうだ。下からドライヤーを当てて髪を浮かせ、さらに上からサーキュレーターの風を当てることで適度に髪の動きを統一させ、絶妙な毛流れに整えたい。
上下からの風サンドイッチ作戦。
これでいけるかもしれない。

なぜかどうやってもカニみたいな形になってしまう。
スプレーで固めた前髪も良くないほうに作用してる気がする。
私はカニじゃなくてかっこいい髪型を再現したいだけなのに。
風の力だけでGLAYみたいな髪型になるのは不可能なのか。
髪のプロにアドバイスを求めて

美容室に行った時に「あ!」と思いついて、美容師さんに聞いてみた。
「すみません、一瞬でいいんですけど、ドライヤーの風でGLAYみたいなかっこいい髪型になることって可能ですかね?」
唐突な問いかけに戸惑う美容師さん。申し訳ないことをしてしまった。
髪の毛のプロなら何かわかるかもしれないと思って、つい勇気を奮ってしまった。
「うーん……やったことはないけど、たぶん出来ると思いますよ!」
できるんですか!? 聞いてよかった!

実際にやってみてもらった。
ところが、予想に反してGLAYの髪型づくりは難航した。
前提として、まず美容室ではGLAYみたいなかっこいい髪型になるような乾かし方をしない。
最初に根元を乾かして、次に中間毛を、最後に毛先を乾かすという手順らしい。
GLAYの髪型とは真逆のまとまりが出てしまうシステムだ。

美容室の基本の手順をいったん無視してもらって、ダイナミックに乾かしてもらった。
鏡を見ながら髪の動きをじっと観察する。
髪が濡れていると、重たくて毛先が動かない。
髪が乾いてくると、毛先に動きは出るが、美容室の強力なドライヤーでは髪全体が無造作に踊り狂ってしまう。
美容師さんが「うわああああ!」と言いながら必死に乾かしてくださるも、願いは叶わなかった。
すると、ドライヤーを終えて少し息切れをした美容師さんがこんなことを教えてくれた。

「美容師のヘアコンテストで使う技なんですけど、例えば重力に逆らう毛流れをつくる場合、モデルさんに体を傾けてもらったり動かしてもらいながらスプレーで固めるってやり方があるんですよ。
なので、重力とか体の勢いを利用すればいけるかもしれないですね!」
なるほど……! 突然「風でGLAYになりたい」と言われたのにも関わらず、なんて的確なアドバイスをくださるのか。
重力、体の勢い……! 参考にさせていただきます!
>風に吹かれてGLAYみたいなかっこいい髪型になる人が登場<

かとみ













