2.友達のために片付ける
私の部屋が汚いのには理由があります。
自分以外の人があまり入らないんです。
つまり、片付けようが散らかってようが、見る人がいない!
じゃあ、部屋に来てくれる友達を作りましょう。
画用紙を用意します。
好きな顔を描きます。
限りなく平面的な友達ですが、いいのです。自分さえ友達だと思い込めれば。
「私は何をしてるのか」という自己への問いかけに打ち勝ちつつ…。
さぁ、友達の完成です!
クマまでは頑張ったのですがだんだんめんどくさくなりました。
とはいえ、自分で作ったのでやはり愛着が湧きます。
そんな愛すべきこの子たちに…
私の部屋でくつろいでもらいます。
「わーい! 木の床だ! つるつるで楽しいなぁ」
「ふわふわー! あぐ味ちゃんの部屋って楽しいね!」
「ヌヴォヴォォー」
さて、この子たちがいる中でいつものように物をポイポイ放り投げると…
友達が潰れます。
とてつもない哀しみに
襲われます。
うわぁーー!!!!!
友達がせっかく部屋でくつろいでくれてたのになんてことをー!
これ以上こんなことがあってはならない! 片付けなくちゃ!
……………………となるはずでしたが、
なんか別にどうとも思いませんでした。
失敗です。
3.西島秀俊が来る
とうとうよく分からなくなってきました。
でも、この通りなんです。こうとしか言いようのない方法なんです。
まず、低めの声で「まだ~?」という音声を録音します。
ドアの外に置き、繰り返し「まだ~?」という音声が流れるようにします。
そして、部屋の中からドアを見ると……
「まだ~?」
!!! 西島秀俊が私の部屋に入れるのを待ってる!
「まだ~?」
待ってて~! 今大急ぎで片付けてるから~!!!!!
…という風に、印刷した西島秀俊の顔と、「まだ~?」という音声があるだけで、
『部屋に遊びに来たけど「ちょっと待ってて!」と言われて待たされてる西島秀俊』を演出することができます!!!!
………………………。
「できます!!!!」じゃねーよ。
――――――――――――
まぁなんだかんだ言って、
色んな方法を試しながら飽きずに部屋の片付けを進めていましたが……
ん?
うわ!
うわうわうわわわ
うわーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!
友達がいなかった小学生時代がー!!!
フラッシュバックするーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
片付けなんて!!!!!!!!
片付けなんてしなければよかったー!!!!!!!!!!!!!!!
汚い部屋!!!
汚い部屋最高ー!!!!!!!!!!
………………というわけで、今回伝えたかったことは、
『無理して片付ける必要はない』ということです!!
それでは、さようなら~!!!!!!!!!!
……なにこれ。