【記事の内容】

「最近、色々あるから面と向かって雑談できてないよね~」と思ったオモコロ編集長の原宿と、ライターのらむ屋敷が気の向くままに雑談してみた記事です。本当にただそれだけの記事てす。

 


 

 こんにちわ~。

 

おっ、どうぞどうぞ。入ってよ。

 

 

…………。

 

…………。

 

今日はあの~「雑談」をしたいなと思って。

 

 「雑談」ですか。改めて雑談をしようと思うと、何か緊張しますね。

 

今年は世界中で、ふとした「雑談」が少なくなったからね。雑談っていうのが何だったのかも、少しあやふやになってきてる。

 

 確かに。雑談って、何を話してましたっけ?

 

まぁ…やっぱり最初はこれかな。

 

 

 「暑いよね、今日」

 

 わっ! 天気の話だ!

 

これはやっぱ強烈だよね。天気の話って全人類にかかってきてるから。

 

確かに。世代や国籍をも超える共通の話題ですね。

 

「今日、午後から雨降るらしいよ?」っていうのもよくある。

 

ありますね。「そうなんだ~」としか返せないけど。

 

そう。天気の話って対象は広いけど、深くは行けないんだよな。もっと思い切って雑談に踏み込むとしたら、どう切り出す?

 

え~と、例えば原宿さんなら……

 

 

「お子さん、お元気ですか?」

 

来たね、家族に。グッとパーソナリティに踏み込んだね。スリリングな展開だ。

 

 実際、こういうこと聞かれるのってどうなんですか?

 

「子供のここが可愛い」みたいなことは、正直めちゃめちゃ言いたいと思ってるよ。

 

 思ってるんだ。じゃあ、入り口としては結構いいんですね。確かに会社勤めしてた頃も、子供のことを聞くとみんな嬉しそうにしていました。

 

すごい! 観察から仮説を立てて検証してるじゃん! うまいな。雑談、初めてじゃないな。

 

 確かに初めてではないです。

 

まぁ実際、その人が言いたいことを言えるような質問ができるのって、話が巧い人の特徴なんだろうな。

 

 ……………

 

この状態って雑談でいいのかな? 今、雑談できてる?

 

 意識したことはなかったんですけど、多分これが雑談でいいんだと思います。

 

 

人の見た目から雑談をする


※雑談をする記事は、写真の絵面が全部いっしょだ。

 

あとは、見た目で気がついたことを言っていくパターンもあるよね。例えば……

 

 

Tシャツの「STANDARD IN ONESELF」ってどういうこと?とか。『独自の基準』って意味?

 

 ここは触れられても結構困りますね。何も考えずに着てるやつなので。

 

じゃあ…「髪切った?」とか。

 

 なるほど。「笑っていいとも」のタモリさん的な。

 

あれでも「いいとも」に出るんだから、大体の人は髪切ってきてるんじゃないかって思うよね。

 

まぁテレビの生放送に出るんだから、普通は切ってくると思います。

 

だからあれは、髪を切ってきたかどうかを聞いてるんじゃなくて、心理学でいう「イエスセット」を作ってるっていう説があるんだよ。

 

ああ。肯定的なセリフを言わせることで、心理的に安心させるっていう。営業スキルの本とかによく書いてありますね。

 

髪切った?

 

 

ちょっとだけ切りましたね。自分で鏡見ながら……

 

自分で髪切ってるの!? 難しくない? 後ろの部分とか。

 

いや、全然いけますよ。2年以上、自分でやってますから。

 

凄いね。見た感じ、そんなに変でもないし。コツとかあるの?

 

コツは……「梳きバサミで少しずつ切る」っていうことですね。

 

そりゃまぁ、そうだ。

 

断ちバサミで切ると、ズバンっ!て直線的に切れて戻れなくなっちゃうんで。修正が効くように少しずつ髪を減らしていくイメージでやると、うまく行きます。

 

なるほど。「絵の具は薄い色から塗れ」っていう理屈と同じなんだね。自分で髪を切ろうと思うタイミングってあるの?

 

 

 

 僕はシャンプーの使う量が多くなってきた時とか……。あ、あとAmazonのいい感じの箱が届いた時に切ってます。

 

Amazonのいい感じの箱? どういうこと?

 

 

「Amazonのいい感じの箱を……」

 

 

「こう、足元に広げて……」

 

 

!! まさか……

 

 

Amazonのいい感じの箱を広げて、髪の毛が床に落ちないようにしてるってか!?

 

そうです。僕が髪を切るかどうかは、Amazonの箱の大きさ次第です。

 

なんと………

 

 ……………

 

何にも考えてなかったのに、もう20分も雑談ができてる。

 

意外とゼロからでも話せるんですね。面白いかどうかはさておき…

 

いいんだよ。辞書で「雑談」を引いたら、「とりとめのない話」って書いてあったし。むしろ目的のあるめちゃくちゃ面白い話だったら、雑談ではなくなるのかもしれない。

 

この記事、どうなるんですか?

 

俺にも分からない。

 

 

ソで話す

こういう話もあるね、「ソ」で話せっていうやつ。

 

 「ソ」ですか?

 

♪ドーレーミーファーソーの、ソぐらいの高さの声で話すと、すごい声が通るんだって。

 

♪ドーレーミーファー……え、めちゃくちゃ高い。

 

そう、自分的にはびっくりするぐらい高いんだけど、人が聞く分には意外とちょうどいいのよ。

 

(ソの音で)原宿さん、最近どうなんですか?

 

うわっ!すごい! 今、社交性がぶわー!って上がった。めっちゃ聞き取りやすいよ。ずっとソで話した方がいいよ。

 

(ソの音で)え~、そんなにいいんですか?

 

好青年感がすごいな。でもずっと聞いてると、めちゃくちゃ胡散臭い奴にも見えてくる。不思議な声だ。

 

(ソの音で)みんなも試してみてね~。

 

 

なんかこのまま夜まで行ける気がしてきた。雑談って、もしかしたら何時間でもできるのかな? 雑談の世界記録とかってあるんだろうか?

 

(スマホを調べて)あ、124時間一人でしゃべり続けたっていう人はいるみたいです。

 

5日間ぐらいぶっ通しで喋ったの!? めちゃくちゃ凄いけど、一人で喋り続けるのと雑談って違うからな。

 

喋ることがなくなって、雑談が途切れちゃった時点で終了みたいな。確かにそういう記録はまだ無いかもですね。

 

「雑談である」ことを証明するための聞き手もいるな。「ひとりが話しすぎてる」「これは雑談にしては意味がありすぎる」みたいなことを判定したりして。

 

 難しいなー。雑談のスポーツ化はちょっと大変そうですね。

 

 

ふと思ったんですが、こうやって椅子を並べてがっつり人と話すって、人生でほとんどしたことなかったかもしれないです。

 

あー、そうかも。「対談」の記事とか読むと座って差し向かいで話してるけど、あんな風に「対談」することってリアルじゃほぼ無いよね。あれは周りの人もいるし。

 

普通に生きてたら、「他人と座って話すだけ」をやるなんて機会、あんまりないですよね。

 

この形の娯楽って無かったかもしれない。ファミレスとかで喋るのはあるけど、なにもない部屋に椅子を2つだけ置いて喋るって……

 

 

そう考えると急に! この空間自体が凄いんじゃないかって気がしてきた。

 

え?

 

いやさっきまで全く何も無かったのに、2人の人間が椅子に座ったことで、この会話とか空気が急に生まれてるんだと思うと、なんか凄くない?

 

 ちょっとよく分からないです。

 

これは何か重要なことを示唆している気がする。何も無かったのに座っただけで会話が生まれたなんて…座る前までは何も無かったのに…

 

ちょっとよく分からないです。

 

仮に、仮によ。今日ここに来る人が上戸彩だったとしよう。それでも日本人同士だし、割と雑談ってできるんじゃないか? と思うと、何かすごくない?

 

 上戸彩がここに!?

 

 

上戸彩と雑談するとしたら

ちょっと今、思わず姿勢を正そうと立ち上がってしまいました。

 

分かるよ。

 

上戸彩が来るとしたら、雑談をするための第一声って何を言ったらいいんでしょう?

 

うーん。「やっぱり実際に見るとお綺麗ですね」……いや、これ全然違うわ。これほぼ最悪の選択肢だわ。

 

最悪ではないと思いますけど。まぁそこまで良くはないですね。

 

上戸彩に「お綺麗ですね」はひどいわ。自分に絶望するなー。でも今、言っといてよかった。本番でこれやったら引きずるから、今でよかった。

 

 第一声って難しいですね。僕はやっぱりこれかな。

 

「お子さん、お元気ですか?」

 

いや、そればっかり? 「鬼滅の刃」の善逸じゃないんだからさ。

 

結局これなんですよ。上戸さん的にも今、子供のことが一番なんですから。

 

でも初対面でいきなり子供のことに探りを入れるって、ちょっと恐ろしさもない?

 

あーなるほど。確かに関係性があった方が自然ではありますけど…。

 

あ! 今、めっちゃいい突破口見つけた。上戸彩と雑談する第一声は…

 

 

「セブンのゆでたまごの写真、昔より黄色くなってないですか?」

 

はい?

 

黄色くなってるのよ、明らかに。昔はもっとレモン色に近い卵だったはず。

 

 それを上戸さんに言うんですか?

 

 

意外とこのくらい庶民的な入り口がいいんじゃないかなあ。上戸彩の好きなセブンの商品とか、普通に知りたいし。

 

それは知りたいですけど、「急になんだ?」ってならないかなあ。

 

でもやっぱり「共通の話題」っていうのは距離を近づけるからね。コンビニの話っていうのはかなりオールマイティーだよ。

 

でも、もうちょっと自然に入りたいですね。「上戸さんってコンビニとか行くんですか?」的な。

 

それは行くだろ。あんまり分かりきった質問をすると、バカにしてるようにも聞こえるかもしれない。遠いよ、彩さんとの距離が。

 

彩さんて。

 

もっと近距離から行っていいと思う。「上戸さん、セブンの新しい豚ラーメン食いました?」。このくらいピンポイントで行っていいはず。

 

勝手な願望で言うと、豚ラーメンは食べていて欲しくないです。

 

 

雑談をしてみて

本当に何も準備せずに雑談してみたけど、こういう話になるんだね。

 

何だったんでしょう。見切り発車すぎてびっくりしました。

 

次回は完全な初対面の人と、急に雑談してみようかな。

 

読んでる方が緊張しそう。

 

でもふとすれ違った人とも、急に雑談できるかもって思うとなんか夢があるよね。地球人口77億人が30分だけ隣の人と雑談するだけで、何かとんでもないことが起こるかもしれない。

 

壮大な話ですね。

 

もう街の中にこの椅子を置いちゃってさ。2人が腰掛けたら、そこから雑談スタートってやればいいんだよ。いやでもダメか、出会いとか犯罪目的に使われちゃうからダメだな。

 

もっと人間を信頼してくださいよ。

 

すーーーーーーーぐそうなっちゃうから。もっと安全に雑談できるような仕組みができない限り、人類が分かり会えることはないな。

 

そもそも雑談に寄せている期待が大きすぎる。

 

 

 

本日は何かが一周してしまったのか、急に雑談をしてみるだけの記事をお送りしました。

来週はきっとちゃんとした記事が出るぞ! みんなもしてみよう! 雑談!