■疑惑のツイート

 

 

 

 

― そして二日目。出発後しばらくして急な便意に耐え切れずセブンイレブンを利用し、この旅二回目の罰ゲームを課せられます。

 

 

 

「小さい方はまだ我慢できるし、汗として排出されるんでいいんですけど、大きい方の波がくるとどうにもならないですからね。『サドルの上にする分にはOK』という意味不明のルールがありましたけど、できれば人間の尊厳を守ったまま旅を終えたかったですから」

 

 

 

― 二回目の罰ゲームの内容は「コーラスみたいな分厚い漫画雑誌を読みきって、アンケートハガキを書く」というものでした。後から知った話ですが、コーラスって今はそんなに分厚くないみたいですね。

 

 

 

「どっちにしろ時間のロスが激しい嫌な罰ゲームになりました。コーラスはそのセブンイレブンに売ってなかったので、代わりに購入したのが『恋愛パラダイス』です」

 

 

 

 

 

 

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花澤がコーラスの代わりに購入したレディコミ誌。「恋愛パラダイス」

 

 

 

 

 

― 「せつなくてHなオトメのリアル恋愛コミック」ですね。内容はどういうものだったんですか?

 

 

 

「多分中高生ぐらいが対象だと思うんですけど、基本的にイヤーな男が出てきて意地悪されて、でもその男が段々気になってきちゃって迫られてエッチしちゃうみたいな内容が多かったです。『何であんたなんかとっ』って言いながらセックスするんです」

 

 

 

― セックスのある「花より男子」みたいなもんですね。おっぱいとかも出るんですか?

 

 

 

「ばっちり出てましたよ。結合部の描写はなかったんですけど、男が読んでも全然抜ける内容でした

 

 

 

― そしてこの後、花澤さん自身の手によって疑惑を呼ぶツイートが投下されます。

 

 

 

 

 

 

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抜きましたよね?

 

 

 

「言いがかりはやめてくださいよ。これは『恋愛パラダイス』をやっと読み終わっていう、ひと息ついたって意味での『ふぅ』じゃないですか」

 

 

 

― 抜いたんですよね? コンビニのトイレを使っていたしたとしたら、本当はもう一回罰ゲームを受けなければいけない場面なんですが、もう終わったことなんで花澤さんが抜いていたとしても、とやかくは言いません。真相を話してください。

 

 

 

「清純なイメージを壊したくないので、ノーコメントでお願いします!」

 

 

 

― 抜いたんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

■さらば、もみあげ

 

 

 

 

― 2日目は掛川で宿をとりましたが、就寝前にもう一度罰ゲームをやる羽目になりましたね。

 

 

 

「ホテルの近所にミニストップがなかったので、疲れていたしもうやむをえずって感じでしたね。まさかあんなのが出るとは思ってませんでしたが…」

 

 

 

― 引き当てた罰ゲームは、「安全カミソリを買い、両方のもみあげを剃り落とす」というものでした。

 

 

 

 

 

 

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自らの手でもみあげを剃り落とした花澤。

 

 

 

 

 

― もみあげのあった部分だけ日焼けしてないのが気持ち悪いですね。

 

 

 

「顔洗う時に、もみあげがなくなった部分まで広げて洗わなきゃいけなくなったのが、妙に腹立たしかったですね」

 

 

 

 

 

 

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現在、もみあげはここまで生えてきている。

 

 

 

 

 

 

 

 

■ピヤァァァァァァ

 

 

 

 

― 3日目は静岡から愛知入りを目指しましたが、完全な山道でコンビニが見当たらず、たまらず自動販売機を使ってしまいましたね。

 

 

 

「この時はさすがに熱中症の危険を感じましたね。まさか自動販売機を使ったら二回分の罰ゲームが課せられるとは思ってませんでしたが…」

 

 

 

― 本来ならミニストップとセブンイレブン以外を使った時点で企画終了なんですから、罰ゲーム二回で済んだだけマシでしょう。愛知県に入ったのち、強制的にセブンイレブンに寄らされ、引き当てたのは「自転車を輪飾りで飾る」と、「昆虫を3匹捕まえて写真を撮る」でした

 

 

 

「これも時間かかったなあ」

 

 

 

 

 

 

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花澤の手によってパーティ仕様に生まれ変わった自転車。

 

 

 

 

 

― 走行中にすぐとれてしまうかと思われた輪飾りでしたが、意外と丈夫で、結局最後までこのまま行けましたね。

 

 

 

「夕立にも襲われたりしたんですが、ちぎれて吹き飛んだりすることはなかったですね。ただスピードが上がると車輪に当たって『ピヤァァァァァァ』っていう甲高い音を立てるんで、それがすごく耳障りでした」

 

 

 

― 今後も自転車には輪飾りをつけたい?

 

 

 

「つけたいわけないでしょう。もう金輪際つけません」

 

 

 

― 輪飾りを作るだけで1時間ほどかかりましたが、この時はさらに昆虫採集もしなくてはいけませんでした。

 

 

 

「これだけで日が暮れるかと思いましたよ。もう山も降りた後だったんで、虫を探すのは苦労しましたね。ダンゴムシとかアリとかその辺にたくさんいるかと思いきや、いざ探してみると全然見つからなかったです」

 

 

 

― 結果的に撮れた虫がこちらでした。

 

 

 

 

 

 

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花澤が採取した“虫”。

 

 

 

 

 

 

 

 

― どこからどう見ても“カエル”ですよね。

 

 

 

「まぁカエルですけど、ほんとに虫がいなかったんですよ。カエル捕まえる方が虫捕まえるよりもすごいし、いいでしょう別に」

 

 

 

― 罰ゲームの指令は絶対なので、カエルを虫とするのは認められず、この後さらにやり直しでもう一回罰ゲームをすることになりました。

 

 

 

「鬼どもめ!」