はじめに

 

はじめまして、新人ライターのインターネット性善説ドラゴンと申す者です。

 

突然ですが、皆さんはスーパーの『ワゴンセール』をご存じでしょうか?

こんなの

謎のダイエット本や、ナンプレ、ハウツー本、変なおもちゃなどなど、

いまいちターゲット層が掴めない商品を多岐に渡って取り揃えているワゴン。きっと一度は見たことがあるかと思います。

 

私もよく近くのスーパーで見かけます。見かけるのですが……

虚無

興味の無さからか、
秋葉原のカードショップに向かう際、周りの乗客に「こいつポタクだ…ww」と思われるのが嫌でツレに1駅前の御徒町駅で降りようと提案したときにされた虚無顔で通り過ぎてしまいます。

 

商品がすべからく興味の対象から外れているので真剣に覗く気が起きないんですよね、相当ヒマしてるときに立ち寄るくらいで。その侘しさからか、正直『パッとしない印象』があるのは否定できません。

 

周りはどう思っているのか気になり、手始めに母に聞いてみたのですが……

長すぎンで読まなくていいです

激重感情を抱いて他界したオタクみたいな感想を返されました。

愛の領域に片足突っ込んでる気がしなくはないですが、マイナス寄りの意見ですね。

 

トモダチに聞いても『買ったことない』や『ちゃんと見たことない』など似たような回答が多く、

『冴えない印象』が共通しているみたいです。

 

しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

先日気の迷いでふらふらワゴンセールを覗いた時、『あること』に気付いてしまいました。

なんか、わりと面白いかも……??

 

ポップや謎のおもちゃの例

店員さんが丹精込めて作ったであろう『オリジナルのポップ』『ミニのぼり』に、仕入れ先が予想できない『謎過ぎるおもちゃ』など、1つ1つに目を向ければどれも暖かさがあって、なかなかどうして悪くないんです。

 

そう

ワゴンセールには愛嬌がある!!

 

そこで本記事では、

普段スーパー内でなかなか脚光を浴びる機会の無い……

ワゴンセールを制作し、外に持ち出してみます。

 

スーパーという閉塞的な環境から飛び出した、ワゴンセールの本来の力、その身に刻ませてやります。

 

ではやっていきませう!!

 

制作ワゴン紹介

 

想像の倍でかい

早速ですがご覧ください。

これが今回制作したワゴンです。

正面

本のラインナップは『人にあげたいけどギリ拒否されるライン』を設けてしっかり吟味した結果、なんかいい感じに再現することができました。ワゴンの気持ちになるですよ。

 

こんなにも威風堂々とした佇まいにも関わらず、職場(スーパー)では窓際族。ラノベかってくらいキャラが立ってるのに商品が売れないのは何故なのか。

 

ワゴンの制作過程はこんな感じ。

まずは土台になる『ワゴン』を用意します。

ここでは外に運ぶときに圧倒的に楽になるため、折り畳み式を採用。

 

次に『ワイヤーネット』『お手製ポップ』を配置。

 

お手製ポップ4種類

見て下さいこのポップ。コツは絶対に『いらすとやを使わないこと』です。

スーパーのポップにいらすとやが採用されてるの見たことないかもしれない、皆さんはあります?

 

そして『商品』を配置。もはや後には引けないところまで来てますね。

見て分かる通り、相当数の本が必要になるため

 

本の山(本の山)

父の部屋から『それらしい本』を必要分拝借し

 

煌めきを放つホンモノたち

残りはワゴンセールで本物を購入し、メイン商品として飾ります。

 

最後に『幕』を巻き、『のぼり』を立てればこれにて完成。

ちなみに両方ともワゴンに合うサイズが見つからなかったため、私がデザインして業者に頼んだインターネット性善説ドラゴンオリジナルです、誇らしいぜ。

 

どちらもそれなりに大きく

『幕』は全力ダッシュでギリギリ地面につかないくらいの横長さ

 

『のぼり』は東京タワーと並べてもタメを張れるくらいの大きさを有しています。

デカ過ぎんだろ……

 

そしてこれにて制作ワゴンの紹介は終了。

この運送方法は危険です

あとは完成したワゴンをカカッっとバックステッポで外に持ち出し目立たせるだけ。

ワゴンセールの真の魅力、御覧に入れてみせる。

 

目立たせる

 

部活の遠征??

ワゴンも完成したので、さっそく目立たせるために外へと繰り出しましょう。

格好も荷物も全てが部活の遠征過ぎて否応なしに気合が入ってしまいますね。

 

向かう際、撮影を手伝ってくれる友人から繰り返し『Q_なぜワゴンセールなのか』と質問攻めにあいましたが、やはり『A_愛嬌があって好きだから』としか言いようがないですね。

 

今回の行動理念、わりと旅行先に推しのアクリルキーホルダーを持ってって撮影するオタクに近いモノがあるかもしれない。なんなら作ってみようかな、ワゴンセールのアクキー。

 

そんなこんな問答しているうちに…

設置ポイントである『広場』に到着です。

 

なんとも冬の情緒を感じさせる殺風景なこの広場。そこにワゴンセールのワゴンを置くと…………!?

目立つ……!!!

 

斜め下

ただ、ちょいとだけ目立つのベクトルが『異物』とか『怪異』よりに感じるのは私だけでしょうか?

 

???「─────ぁぃ」

歩いていてふと後ろを振り向いた時にこのワゴンがあったらちょっと、いや、ただ事じゃ済まないくらいビビるかも。

 

ともあれ、目立っているのは事実。

友人知人に写真を送って所感の程を聞いてみました。

 

やはりと言うか、寄せてくれたコメントがあまりにも『怪異を見たときの反応』過ぎますが、

みんな目立ってると思ってくれてるようで何よりです、まぁこんなの急に送られたらビビらないはずがないとは思いますケド……。

 

せっかくなのでカゴを持ち、スーパーにいる気持ちでワゴンセールを眺めてみることに。なにかいつもと違う発見があるかもしれません。

 

いつも通り本を物色したり……

 

気になる商品なんて無いと分かりながらも、ぼーっと商品を眺めてみたりします。

心なしか周りに何もないと、ただの物色でもいつもの8倍は楽しめる気がしてオトクな気分。

 

なんて考えながら期待せずに見てましたけどありましたね、面白そうな商品。

だいぶ『思想』ですよこれは……

 

でも期待しないで見る時に限ってなんだか面白そうなモノを見つけたりしますよね。

 

仮面ライダークウガ EPISODE12『恩師』、大オススメです。

是非見て下さいホントに、マジで。

 

そんなこんなで写真を撮ったり眺めたり物色したりで、

『間違いなく目立っているワゴンセール』を堪能していたのですが、なんというか、こう、気付きがありました。それもイヤな方向に

 

なんと言えばいいのでしょう……

…………フゥン

 

…………??

 

…………ンなんというか

 

輪郭のない退屈が漂ってる気がする。

 

特別に至らない日常生活の延長線上にある空気感というか、

どことなく漠然とした退屈が底に沈んでる気がする。

 

色々考えたのですが、多分原因は、

ワゴンが広場より圧倒的に目立ち過ぎちゃってるから。

かもしれません。

 

それぞれのインパクト数値

スーパーで脚光を浴びないワゴンセールを目立たせようと決起して外に出しましたが、いざ外に出してみれば意外なことにワゴンのインパクトが強すぎて今回の何もない広場と釣り合わなかった。

 

ここに来てまさかの皆が皆地味だと思ってた奴が実は強かったというオタク大好きなイベントが発生。コイツ実力隠してました!!!

 

いや少し、だいぶ好みですねこの展開は。

キミもそうだろ、画面の向こうの『デュラララ!!』のオタクたち。

 

エッチすぎ

ということは長時間眺めて退屈に感じてしまった理由は、

『ワゴンと設置場所のインパクトが釣り合ってなく、目立って当然』だったからかもしれません。

 

ということは、

ワゴンセールのインパクトに釣り合う場所に設置すれば真の意味で目立たせられますね。

 

リトライします。何度でも心の強さで立ち上がり前に進みます。

 

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