ギュワ~~~ン

あけたての穴越しに失礼します。
穿った見方が大好き、寺悠迅(じゆうじん)と申します。

 

皆さんはドリルってお好きですか?

ひと昔前こそ『ドリルは男の浪漫』なんて言い回しがありましたが、老若男女問わずお好きですよね! 人類のDNAと同じらせん構造なんだから。

 

ドリルはマンガやアニメ、特撮等のフィクションはもちろん、大きな工事から小さな工作まで現実生活でも大活躍しています。

まさにドリル無くして文明なし。誰しもが人生のどこかでドリルに出逢い、その心を穿たれたはず……

 

かく言う僕にも印象的なドリルとの出逢いがあります。
天元突破? 轟天号? 超超超超超カンタムロボ? ノンノン……

みんな大好きアンパンマンです。

 

今回は僭越ながら、アンパンマンドリルの想い出話をさせていただき……諸君らの!!

って感じで行こうと思います。

わかりにくかったですか? 『みんなに良きドリルを思い出してもらおう!』という事です。

 

追憶 ~想い出は遥か遠く謎めいて~

アンパンマンドリルとくれば、賢明な読者の皆様ならばお察しでしょう。我らがばいきんまんさま謹製バイキンメカ、もぐりんです。

もぐりんはドリル搭載のモグラ型マシン。地中移動に長けており、その汎用性から登場回も多数。

幼少期、これが大活躍する『とある回』を見たことが僕のドリルの原体験! ……のハズなのですが、なにしろ遠い昔の記憶。仔細までは覚えていません。

 

おぼろげな記憶スケッチで申し訳ないのですが『パワーアップしたもぐりんとアンパンマン号が正面から激突! パワー勝負でギュワ~~ンと火花を散らす!』みたいなシーンがありました。たぶん。

よほどこのシーンが気に入ったのか、録画した映像(ビデオ)を何度も見返し、こういう絵を何枚もスケッチブックに描いていたんですよね。黒の油性ペンで。何でそんな大喜利みたいなスタイルだったんでしょうか。

 

あと当時はもっと紙面いっぱい使えてたハズなんですけどね。彼の中で何が変わってしまったんでしょうか。

 

ここまでの情報で「ああ、あの回ね」と特定がお済みならば、相当なアンパンマンフリークとお見受けいたします。

しかし、意外と特定できる人も少なくはないのかもしれません。

なぜなら世の中には、アンパンマンに魅了された方々が沢山いらっしゃるのだから。

「アンパンマン号 もぐりん 鼻キス」等のワードで検索すれば、そんなアンパンマンフリークの方のサイトがヒットし、僕の想い出にもすぐ手が届くハズ。

 

ですが、初手インターネットでは趣がありません。

というワケで、こちらのステキアイテム『アンパンマン大図鑑プラス 公式キャラクターブック』から探っていきます。

作り置きレシピ本と同じくらいあったら便利なので、皆様も書店で見かけ次第是非おさえてください。

 

確か、もぐりん・改(?)的なものが出てきた回だから、バイキンメカが多く載っているこっちを探せば、あわよくば……

 

ん?

 

あ!

 

ああっ!!

 

あああっ!!!

 

この胸の鼓動はドキンちゃんの力……? いや違う……!

 

(TV放送ならこの辺でCMか次週へ続きます)

 

発見!! 記憶の底のスーパーマシン

というワケで『ファイヤーモグリン』の情報を元にインターネットに潜り、当該回のDVDを入手しました。

お話のタイトルは【すすめ!アンパンマン号】です。

ファンサイトやWikipediaによると、TV初放送は1994年4月11日。第277話だそうです。ちなみに現在(2022年8月時点)は1500話ほどあるそうで、感覚がおかしくなりますが比較的序盤の方ですね。

アンパンマンは放送枠30分で2話構成が多いのですが、この回は30分1話構成。ちょっぴり長めです。

 

パッケージの裏面も確認してみましょう。

アアッ! 記憶スケッチとおおむね一致してる!!

 

幼少期の落書きとはいえ、結構覚えてるものですね。

 

『すすめ!アンパンマン号』あらすじ

アンパンマン号となかまたちがだいかつやく!

モグリンにのったばいきんまんとドキンちゃんが地底の国・モグーへ攻めこんできました。平和だったモグーは、あっというまにばいきんまんたちにのっとられてしまいます。ジャムおじさんとアンパンマンたちはアンパンマン号でたすけにむかいますが、まにあうのでしょうか!がんばれ、アンパンマン号!

-DVDパッケージ裏より

 

ご覧の通り、この回はアンパンマン号が主役。なので対照的にもぐりんにもスポットライトが当たる寸法です。マシンにはマシンをぶつけんだよ!

 

それでは振り返らせてください。僕とドリルの出逢いを。

 

すすめ! アンパンマン号

物語は、パン工場の仲間たちがアンパンマン号をメンテナンスしているシーンから始まります。

休憩に入ると、突如地響きが起こり……

 

ギュワ~~~ン!!

 

ウワーッ! 出たーッ! もぐりんだー!

地響きの正体はパン工場の下を通過するもぐりんでした。あらすじ通り、ばいきんまんとドキンちゃん(ホラーマンもいるけど)が『地底国・モグー』へ向かっているご様子。

 


(※ホントはもっと幻想的な光景です)

いつも何かと悪さをするばいきんまんですが、今回はどんな理由ではるばる地下までやってきたのでしょうか?

 


(※ばいきんまんの手元アップ)

ばいきんまん「おれさまが地上でやっと見つけたこの【ファイヤーストーン】の欠片ひとつで、バイキンUFOが一ヶ月も動くんだ!」

ドキンちゃん「へえ~。じゃあ、あの地底の街が明るいのも?」

ばいきんまん「そう! 料理を作る、お風呂を沸かす、掃除機を動かす。たった1グラムのファイヤーストーンでぜ~んぶできちゃうのさ!」

 

夢のスーパーエネルギーじゃん!

どうやら僕はドリルと同時に、ロボットモノにありがちな夢のスーパーエネルギーとも邂逅していたらしいです。

光子力(マジンガー)とかゲッター線(ゲッターロボ)とかシズマドライブ(ジャイアントロボ)とか、その辺を後に知ったので感慨深いですね。

 

 

ばいきんまんの目的。それはファイヤーストーンを目的に地底国・モグーを占領し、もぐりんをパワー・アップさせ、アンパンマンをやっつけ、世界を一気に征服することでした。

いろんなバイキンメカがある中、地中特化のもぐりんをチョイスして世界征服ってのがまたイカしてますね。

 

その後、もぐりんで地底国に攻め入ったばいきんまんは子どもを人質に国民を招集。「今日からこの国の王様はおれさまばいきんまん!」と宣言し、集まった国民を脅してファイヤーストーン採掘に乗り出します。

文字に起こすとやることえげつないな……

 

連行される地底国の住人「大変だモグ……ファイヤーストーンのパワーを悪いことに使われたら、とんでもないことになるモグ」

 

『力の善悪は使う者次第』的なヤツじゃん!

ロボットモノの命題のヤツじゃん! 「敵に渡すな大事なリモコン」「神にも悪魔にもなれる」「生殺与奪の権を他人に握らせるな」等のフレーズでお馴染みの!

 

……この辺で気がついた、というか、思い出したのですが……僕、ここでだいぶロボットアニメの素養を植え付けられてるな?

 

 

ここまではばいきんまんサイドの素晴らしい悪役ムーヴを堪能してきましたが、アンパンマンサイドも負けてはいません。

勇気ある地底国の少年アースがうまく抜け出し、パン工場へ地底国の危機を報せます。ここでようやくこのお話の主役、アンパンマン号の発進です。

ここで挿入歌【すすめ!アンパンマン号】が流れるのですが、これがまた勇気が湧き出るアツい歌なんですよ。

 

♪ ゆれている地平線 あの影はなんなんだ ♪

 

JAM Projectが過ぎるじゃん!

今「ジャムおじさんなだけに?」で人類の心が一つになりましたね。でもこの歌、アンパンマンとなかまたちオールスターで歌ってるので、ある種ホントにジャムProjectかもしれない。

YouTubeMUSICのリンク貼っちゃお。各自適宜の手段でお聞きください。

 

アンパンマン号が地底国の地上出入り口に辿り着いた頃。時を同じくして、ばいきんまん一行が悪夢のようにバカデカいファイヤーストーンを掘り当てます。

……今一度思い出してほしいんですが、欠片ひとつでばいきんまんのUFOが1ヶ月動くんですよ? 相場が崩壊するくらいのを掘り当ててませんか?

こいつァ……大波乱の予感だぜ!

 

>>後半、地底がリング(戦場)だ!<<