はじめに
僕は、小学生の頃から下手くそな4コマ漫画をノートに描いてはクラスの友達に見せるということをやっていました。
小学校5年生の頃から、中学校を卒業するまで、約5年ほどでしょうか。
描くのが楽しくて勉強なんてそっちのけで、授業中はずっと4コマを描いていた記憶があります。
担任のスガノ先生が怒ると筋肉モリモリになり、生徒の首をラリアットで吹き飛ばしていくという内容の漫画を小学校の2年間。
中学校に入ってからは、今はK1選手になっている友人の皮膚が剥がれてお母さんに怒られるという漫画を3年間。今ならばハイキック一閃で地面に沈んでいたと思います。
高校生になった頃から、僕はあまり4コマ漫画を描くということはしなくなりました。
ごくたまに、彼女ができて幸せそうな友人をモデルに、彼女が膨らんでいって友人を押し潰すといった4コマ漫画を描いたりするくらいでした。
あれから10年以上経ち、僕は、再びこのオモコロで4コマ漫画を描くようになりました。
毎週水曜日、週1回とはいえ、もう4年も描き続けていると、なんとなく4コマ漫画の描き方というのが自分の中で輪郭を帯びてきます。
今日は、そんな僕の拙い4コマ漫画の描き方を紹介させていただければと思います。
最初の準備
◆4コマ漫画の枠線
4コマ漫画は名前のとおり4つのコマで構成される漫画のことです。
タイトルを入れる四角を一番上に描いて、その下に同じ大きさの絵を描くコマを4つ描きましょう。
この4つのコマに「絵」と「セリフ」をはめ込んでいくことになります。
一般的には、4コマ漫画は「起承転結」で作られていると言います。
簡単に説明しますと・・・
1コマ目 = 「起」 ( はじまり )
2コマ目 = 「承」 ( 1コマ目に続く流れ )
3コマ目 = 「転」 ( 展開・変化 )
4コマ目 = 「結」 ( おわり・オチのことです )
ということですね。
1コマ目
1コマ目は好きな絵を描きましょう。
ストーリーなんて考える前に、何も考えずに描きたい絵をひとつ描きます。
日常のひとコマを切り取ってもいいし、ただの変なポーズでもOKです。
だから「タイトル」なんてものは一番最後に決めちゃいましょう。
ここでは「王様がソフトクリームを持っているシーン」を描いてみました。
2コマ目
2コマ目は1コマ目の延長です。
1コマ目に描いた絵の続きを描いてください。
「前の動きの継続」でもいいですし、次にくる「当たり前のシーン」でもいいです。
ここでは「王様がソフトクリームをブンブン振り回す」という展開にしてみましょう。
3コマ目
3コマ目、ここで初めてオチへ繋ぐための1コマ目、2コマ目にはない「変化」を投入します。
ここでは「ソフトクリームが手からすっぽ抜ける」という展開にしましょう。
4コマ目
ついに最後のコマである「4コマ目」まできました。完成まであと少しです。
さて、今から描くコマはオチとなる重要なコマですが、ここで初めて今までに描いた1コマ目~3コマ目を振り返ってみましょう。
この流れでいくと、オチをストレートに考えると普通こんな感じになります。
「宇宙まで飛んでいっちゃった」というオチです。
しかし、これではあまりにも普通すぎますね。
予想できなくもない結果だったと思います。
ここで、頭をもう一回転半ひねってみます。
オチというのは「普通ならこうだろう」という形を裏切ってボケるものですが、実は裏切りのレベルは2段階あります。
1段階目は、3コマ目までの流れに対してスタンダードな裏切り。
新聞に掲載されている4コマ漫画などは「ほのぼの」という作風もあってか、この1段階目の裏切りをオチとして持ってきます。
しかし、ここでは、あえてそれをもう一度裏切る、すなわち「2段階目の裏切り」をオチにかけてみましょう。
こうなります。
考え方としては、読者が4コマ漫画を読み進めるうちに、「オチはこうなるのかな?」と先読みするところを予想し、そのオチをさらにひっくり返してオチを作るということです。
▼【最後にタイトルをつけて完成です】
おわり。