観光庁が取り組んでいる「広域観光周遊ルート形成促進事業」をご存知でしょうか。
現在、日本政府や官公庁は外国人観光客の増加に向けた施策を行っており、その一環です。簡単に言うと「日本に来た旅行者向けに、いろんなコンセプトで約1週間くらいで周れる観光ルート作ろうぜ」って感じ。
これ、けっこうスゴくてですね。おすすめの観光名所はもちろんのこと、旅行日程、利用する交通機関まで書かれています。日本人でも参考になりそうなんですよ。
そして、さらにスゴイのは……。
名前です。
名古屋から能登半島に向かう観光ルートは「昇龍道 Dragonコース《伝承空間への誘い》」と名付けられてまして、なんていうかファミコンのアクションゲーっぽくないですか? マッチョな空手家が、肩パッドにトゲつけた兄ちゃんを倒していくヤツ。
そのほかにも「ドラゴンクエスト8」のサブタイトルっぽい「空と島と海に溶け込むサイクリングルート」や、とにかくカッコいい単語連発の「KANSAI~日本の精神文化の聖地 美の伝承~」など。もういかにカッコよくするかに気合い入りまくり!
正直な話、官公庁が作るマジメな資料だとカッコよすぎて違和感あるんですが、パンフレットやビラにするとばっちりキマるんですかね…。とりあえず最新作「昇龍道 SUPER」をスーファミで出てほしい次第です。
話を戻しましょう。「広域観光周遊ルート形成促進事業」の資料は、約1週間分の旅行プランが書いてあり便利です。
公共交通機関を使うものだけでなく、瀬戸内海沿いをサイクリングする、レンタカーで九州を回る観光ルートもあって、バラエティー豊富。
個人的に行きたいのは……やっぱり「昇龍道 Dragonコース《伝承空間への誘い》」ですかね。実は東海道の観光地を巡る「Ukiyo-e コース 《サムライ文化・伝統技術リアル体験》」と組み合わせることで、温泉あり、城あり、富士山ありのてんこ盛りな旅行プランが作れるんですよ。「Ukiyo-e Dragonコース」とでも呼べばいいんでしょうか。うふふ、ワクワクしちゃう。
とにもかくにも大型連休を使った国内旅行を検討している方、広域観光周遊ルートを参考にしてみてはいかがでしょうか? 異世界旅行っぽくなりますよ。