こんにちは、山口むつおです。

 

 

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10月16日の日曜日、秋葉原にあるアーツ千代田3331で「インターネットヤミ市 東京 2016」が開催されたので行ってきました。

 

インターネットヤミ市はインターネットっぽいものを現実世界で自由に売り買いすることができるフリーマーケット。インターネット上の秘密結社 IDPW により 2012 年に東京で始まったインターネットヤミ市は、その後、札幌、ベルリン、アムステルダム、ニューヨーク、ロンドンなど世界各地の都市で開催されています。

インターネットヤミ市 東京 2016 公式サイトより

 

というものです。もう海外まで行ってるイベントなんですね。早速中をのぞいてみましょう。

 

 

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あっつゥ……。

 

会場から漏れ出るすごい熱気!それもそのはず、すごい人の数!

 

道中、もう10月も半ばだというのに汗でビショビショの人とすれ違って「??」と思っていたのですが、こういう事か。

 

 

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会場は体育館。壇上には白い全身タイツの人。

なんだろうと思って見ていると「他にも売ってほしい人がいたら売るよ!」って叫んでいました。どうやら代わりにグッズの宣伝をしてくれる人らしい。

 

 

カオス、個性的な出展だらけ

 

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こちらは鹿(しか)さんという方。

出展していたのは「自宅の電気をつけたり消したりする権利」

 

 

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Twitterと連携して、鹿さんの自宅の電気をON/OFFできる特設サイトにスマホでアクセスすると……。

 

 

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画面上にスイッチが現れます。このボタンが自宅の電気と連携していて、タップするたびに自宅の電気をON/OFFすることができます。何のために?

 

 

 

 

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そのお隣では、肉のTシャツを売っている人が。「関根優子肉市場」の@corinyouさん。そしてマネキン係として隣に立つ@hitode909さん。

 

 

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肉やピザ、ベーコンといったものも。普段はTEEPARTYというサイトで販売されているそう。

 

 

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ご本人のシールは無料配布。ちなみに僕、とある仕事でシールを作ったことがあるんですが、たしかこのキラキラ加工って原価がけっこうかかるヤツだったはず。なんで無料配布物のほうにお金かけちゃったんだろう。

 

 

 

 

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続いては「遺影とります」のブース。その名の通り、その場で遺影を撮影してもらえるというもの。白シャツに黒ネクタイのカメラマンさんがスタンバイしています。

 

 

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こちらの気分を上げて良い表情を探るために、いろいろと話しかけてくれるのですが、その内容が「死ぬ直前のシチュエーション」についてばかり。

 

 

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ギャラリーが見守る中、いくつか撮影した中からベストショットを選定します。

 

 

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背景のグラデーション、表情、白目の消えっぷり、肌の黄色白い感じ……遺影のお手本のような写真が撮れました。白黒ではなく、近年のカラー仕様なのが嬉しいですね。

 

撮影した写真はデジタルデータでメールアドレス宛にすぐ送ってもらえます。

 

 

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嬉しくなっちゃって、フリー素材の祭壇にはめ込んでみました。

めっちゃいい〜♪♪早く死にた〜い♪♪♪

 

 

 

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その隣では「サインウェーブコーヒー・流出用LINEとクソGIFメーカー」が展示されていました。盛りだくさん。

 

 

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僕は流出用LINEを100円で購入しました。女性に罵られている様子のスクリーンショットで自由に流出させることができる、というものです。

罵る人物像の設定がいくつかあるんですが、一番人気は「女子美大生」とのこと。これについてはインターネットではなく、人間の闇を感じる。

 

 

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このように罵られて、5回ほどやり取りをするとブロックされます。

 

 

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「ウケると思ってやってんの?」には本当に傷つきました。

 

 

 

 

 

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お次はインドのVFX(映像に特殊効果を加える事)の会社、

VFX TECHNOLOGIESのブース。この会社のセールスポイントは……。

 

 

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ハイクオリティではなくジャストクオリティ。ちょうどいい具合のVFXを提供するよ、とのこと。どんなものかはこの動画を見てください。

 

ジャストクオリティ……いいわ……セガサターンの「ストリートファイター リアルバトル オン フィルム」を思い出したわ……。

 

考えてみれば、バカほどお金をかけた超ハイクオリティのVFXに手を出せるのは、お金がたくさんある大手だけ。そのカウンターとして、このジャストクオリティ需要はけっこうあるような気もする。

 

 

 

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こちらはTrischwa(トリシュワ)という謎の団体のブース。

 

 

 

「毎日にアクアク感を」を合言葉にしており、「水を喜ばせる活動」を行っているそうだ。どゆこと???????????

 

 

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300円を支払うとTrischwaの会員になることができ、毎月Trischwaに関する情報がメルマガで送られてくる。しっかりしたパンフレットもあって、まるで海外からやってきたウォーターサーバーの会社みたい。

 

なるほど……つまりはこういうビジネスの一連の流れでありそうな事をトレースした、パフォーマンスアートということか。きっと。

 

 

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写真だけでは伝わりづらいんですが、とにかく勧誘のパフォーマンスがめちゃくちゃ面白い。架空の設定をさも世間の常識のように話すし、突然思い出したように赤ん坊の画像に霧吹きで水をかけてた。保湿?

 

スタッフの方の熱心な勧誘(パフォーマンス)に心奪われ、入会するだけでなく、ついつい長袖Tシャツまで買ってしまった。すると……。

 

 

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「バフォッ!」という音とともに、突然人形型広告がそびえ立った。

グッズが売れると、お礼にこれをぶち上げているとのこと。何なんだいったい。

 

 

 

Trischwa 2016 CATALOGUE #trischwa #毎日アクアク

Trischwaさん(@trischwa_official)が投稿した写真 –

 

Trischwaの活動はInstagramでもチェックすることができるので、是非フォローしてその世界観を味わってみてください。何だか無性に欲しくなってくるから不思議。

 

 

 

一度は行くべきインターネットヤミ市

 

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楽しくて、ついつい思った以上の散財をしてしまい「やり過ぎたな」と思っていたら、こんな顔になっていました。

 

いかがでしたか?カオスな空間は、まさにインターネットの「闇」。会場からは「何か作り出さな」というクリエイターの方々の熱量を生々しく感じることができました。次は来年になっちゃうと思いますが、ぜひ一度行くべきイベントだと思います。

 

以上、レポートでした。