こんにちは、株式会社バーグハンバーグバーグのまきのです。

映画に出てくる「怖いもの」といえば、何を想像しますか?怪獣、猛獣、幽霊、悪魔、超常現象、ゾンビなどなど様々ありますが、「人間」と答える人もいるかもしれません。実際に、人間がコワイ映画はたくさんあります。ヤクザのような物理的に怖い人間なのかと言ったら、そうではありません。

個人的には、「狂った信仰を持った人間」が一番怖いのではないか…と思います。本人はいたって普通と思ってるだけに、寒気を感じる狂気、違和感…。というわけで、今回は「カルト集団が出てくる映画」を紹介したいと思います。もうすでに知ってたらすいません。私より詳しい映画好きの方は「浅い」と思うかもしれませんが、大目に見てください。

■原始的宗教が残る島で起こる惨劇!「ウィッカーマン」

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ウィッカーマン

【あらすじ】

スコットランドの中年巡査部長ハウイーは、サマーアイルという孤島で行方不明になった少女ローワンを探してほしいという匿名の手紙を受け取る。ハウイーが向かった先で見たものは、島の領主サマーアイル卿のもとでキリスト教の普及以前の原始的宗教が復活していた風景だった…。

最初は1973年のミステリー映画「ウィッカーマン」。島の人々は一見普通なのですが、自然崇拝・多神教を信仰しており、ハウイーが捜査を進めるうちに、行方不明になった少女は凶作の折に生贄として神に捧げられたのではないか…という説が濃厚になってくるというストーリー。

島民全体で「何かを隠してる不穏な空気」に満ちあふれてて気持ち悪いし、さらに原始的で理解不能な信仰が浸透していて、敬虔なクリスチャンであるハウイーがとことん迫害されるっていう構図の怖さもかなりのもので、始まった時から「うわ~怖いな怖いな~何だこれ~きもいきもい~わー!やめてー!うそでしょー!…あーあ…」みたいな感じでテンションが乱高下していきました。ニコラス・ケイジがリメイクしているのですが、1973年版のオリジナルがかなり完成度が高いので、ぜひこちらをどうぞ。

【予告】

■洗脳された少女のその後…!「マーサ・あるいはマーシー・メイ」

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マーサ、あるいはマーシー・メイ

【あらすじ】

孤独だったマーサはカルト集団に家族の愛情を求め、マーシー・メイという新しい名で過ごす共同生活に初めて安らぎを感じていたが、二年後に脱走。姉夫婦の湖畔の別荘に身を寄せ、安全な場所で暮らし始める。しかしカルト集団での生活の記憶が頭から離れず、やがて現在と過去、現実と幻想の区別がつかなくなっていく…。

「シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ」でスカーレット・ウィッチ役であるエリザベス・オルセンの長編デビュー作にして、カルト集団の洗脳が社会復帰を妨げていくというかなりハードな物語です。

「洗脳」されたマーサの現実社会での居場所がどこにもなくて胸がキリキリと苦しくなり、姉の別荘で暮らす不穏な2週間とコミュニティで過ごした2年間が交互に展開され、マーサの身に何があったのかが断片的に分かってくるという構成も丁寧にまとめられています。カルト教団もそこまで「悪の教団じゃい!」として描かずに、「あれ…こっちの方が居心地いいんじゃね?」と錯覚してしまいそうになるのも怖いところです。

【予告】

■超閉鎖的コミュニティ!「サクラメント 死の楽園」

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サクラメント 死の楽園

【あらすじ】

「消息不明の妹を探して欲しい」という依頼を受け取ったVICE社の記者サム。調べていくうちにたどり着いた「エデン教区」では、「お父様」と呼ばれているジジイが絶対権力を持っていた。突撃取材を試みても的を得ない回答。住民も「お父様」の言葉一つ一つに頷き、歓声を上げる。異常だ…と思いつつもインタビューは終了し、パーティーが始まるが、ここで過ごせば過ごすほど不穏で異常な雰囲気に寒気が走ってくる…。そんな不安が頂点に達したところで、無口な女の子から手紙を受け取った。そこには、「助けて」と書かれていた…!

最後は「グリーン・インフェルノ」や「ホステルシリーズ」でその名を轟かせたイーライ・ロス製作のPOVカルト教団ホラー。お察しの通り、「エデン教区」はこのジジイによる住民たちへのマインドコントロール&超絶独裁が行われていて、一度入ったら出ることが出来ない恐ろしい共同体なのであった。そして「お父様」は、よそ者が訪れて住民を不安にさせて共同体の秩序を乱した!楽園を維持するためには「もう一つ上のステージ・本当の楽園」に行かなければならない…!と、洗脳された住民を集団自殺させることを決意する!

この共同体の中に充満する「真意の見えなさ」「理由の分からなさ」、本来だったら「もっと理由を明確にしろ!」とか思ったりもするんですが、それらが逆に恐怖を掻き立てるツールとしてむちゃくちゃ機能してるのがすごい良かったですね。何を言っても話が通じない人々がよく分からない理由で集団自殺していき、しかも人里離れてるから逃げられない…まさに人が作り出した地獄ですね。

ちなみに「毒を飲んで集団自殺」っていう事件といえば、「人民寺院」というカルト教団の集団自殺が実際にあり、この映画で行われたことがマジで起こってたので、「事実は小説よりも奇なり〜!」てなります。お〜こわ。常識の通じない恐怖を体験したい方はぜひともご鑑賞ください。

【ほとんど見せてる予告】

■気になったら見よう

いかがでしたか?カルト教団に入るのは自由ですが、他人に迷惑をかけるのはやめましょうね。

それではさようなら。またいいのがあれば教えます。