こんにちは、株式会社バーグハンバーグバーグのまきのです。

 

ミステリーものでよくあるのが「顔面をマスクに包まれて素性が分からない謎の人物」というのがよくあるかと思います。パッと思いつくのは「犬神家の一族」で白いマスクをかぶったスケキヨでしょうか。スケキヨは最終的に素性が分かりますが、中には最後まで素顔も素性も分からないまま終わる…という映画もあったりします。

 

ということで、今回は「犯人の顔が最後まで分からないまま終わる映画」を3本紹介したいと思います。モヤモヤが残るかもしれませんが共通して言えることは「分からないのが逆に狂気的で怖い」「素性が分からなくてもどうでもいい」と思ってしまう点ですね。もうすでに知ってたらすいません。私より詳しい映画好きの方は「浅い」と思うかもしれませんが、大目に見てください。

 

 

 

 

 

 

■家に住み着くストーカー!「ハングマン」

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ハングマン

 

【あらすじ】

とある家族の邸宅に、留守中に忍び込んで隠しカメラを仕込みまくって、屋根裏に勝手に住んで、生活をのぞき見しまくる男の話

 

まずは屋根裏部屋に自分の住処を作って住人の生活を隠しカメラで覗き見する狂人が登場する「ハングマン」。誰もいなくなったタイミングを見計らって屋根裏から出てきて、冷蔵庫を物色し、飲み物をラッパ飲みして口に含んで戻す…、とかキモすぎる行動を取るのが痛快です。また、夫婦の夜の営みを覗き見して泣きじゃくるなど、何なんだ…と見てるこっちがウンザリしてくるシーンがてんこ盛り。

 

犯人の顔も名前も素性も最後までわからず、ただただ「勝手に家に住み込んで秘密を覗く」のを至上の趣味としている完全な狂い人です。家族も、屋根裏に住んでたり隠しカメラが仕込まれまくってるのに全然気付かないのもまた都合がよくて魅力的なところです。

 

【予告】

 

 

 

 

■用意周到な罠に堕ちる!「ワナオトコ」

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ワナオトコ

 

【あらすじ】

元金庫破りのアーキンは必要にかられて久しぶりに「仕事」をしようと、本業で取引をしていた宝石ブローカーの豪邸に侵入する。留守の時間帯やお宝の位置関係は事前に確認していたのでスッと仕事完了かと思いきや、いるはずのない誰かが潜んでいる…!よくよく周りを見回したら何か家中にトラップが仕込まれてる〜!逃げよっ!!あ、あれ…?ドアに鍵がかかってるし、窓に板が打ち付けられてる!いつの間に!?助けて〜!ってなる話

 

SAWシリーズで脚本をつとめた人の初の監督作で、残虐描写やトラップのクリエイティビティなど、随所に「SAW」の遺伝子が散りばめられている良作が「ワナオトコ」です。こちらも「正体不明さ」を徹底しており、「家族を罠で皆殺しにするが、一人だけ生きたまま赤い箱に閉じ込めてコレクションする」という謎の欲望を満たすために黙々と突き進んでいくんですが、トラップを仕掛ける理由や殺す理由、そして一人だけを生かす理由も、全て何も解明されないという狂いっぷり。

 

なのにしっかりと「何かわかんないけど恐ろしいモノ」として描いていって「何にもわかんなかったけど、これはこれで怖かったね〜!」と思わせてくれる良さがありますよ。続編の「パーフェクト・トラップ」もオススメです。

 

【予告】

 

 

 

 

 

 

■電話口だけで操られる!「コンプライアンス -服従の心理-」

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コンプライアンス -服従の心理-

 

【あらすじ】

ファーストフードの店員の女の子に窃盗疑惑の疑いをかけられて、ニセ警官の巧みな話術で「電話口だけ」で人が意のままに操られていってしまう話

 

2004年に発生した「ストリップサーチいたずら電話詐欺」という実際にあった事件をもとにしたサスペンス映画です。この映画では犯人は「電話からの声だけ」というとんでもない構成です。余りにも巧みな話術により、電話口だけでどんどん関わった人々を追い込んで意のままにコントロールしていく様は非常に痛ましく描写されます。「逃げる」「別の警官に他ルートから捜査してもらう」という思いつきそうな正常な判断すら選択肢に出させないほどの人心掌握術、完全にヤバイです。怪しい電話には気をつけましょう。

 

【予告】

 

 

 

 

■気になったら見よう

いかがでしたか?本来犯人の素性は明確になって欲しいものですが、分からない恐怖もまたおつなものですよ。

 

それではさようなら。またいいのがあったら教えます。

 

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