先月のニュー図
https://nuwton.com/feature/38679/
2019年3月の「ニュー図」
よシまるシンです。
3月も色々ありましたね。。。
その月のニュースから連想して作る妄想図連載「ニュー図」ですが、第3回目の今回のテーマは、実は2月末から決まってました!すみません!
舞台 海辺のカフカ | ホリプロステージ
https://horipro-stage.jp/stage/kafka2019/
カフカ・プロジェクトvol.2 冬のカフカ祭
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/eishin/event/event20190223.html
鈴木拡樹「カフカの東京絶望日記」に奈緒、前原滉、今野杏南、宮田早苗が出演 – 映画ナタリー
https://natalie.mu/eiga/news/321863
シアターΧ(カイ)|『カフカの猿』|東京両国の演劇芸術を中心とした劇場
http://www.theaterx.jp/19/190410-190413p.php
2月末から、立て続けにこれらのニュースが飛び込んできました。。。すべて、小説家カフカ原作の舞台やドラマに関するもの。
どうしてこんなに重なったんでしょう?? そもそも、カフカって誰だ!という方もいらっしゃるかと思います。
没後30年、昭和の終わりと共に逝った漫画の神様「手塚治虫」もたしかカフカの漫画を描いてたよーな気がしますし、大変有名な作家ですので、詳しい方も多いかもしれません。
正直私はわからないことだらけでしたが、わからないなりにカフカニュースの重なりを重箱にしてみました。
岩手 三陸鉄道リアス線きょう開通 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190323/k10011857681000.html
色はこちらを参考にしました。
3月23日に開通した三陸鉄道です。ドラマ「あまちゃん」の舞台でもありますし、実は私の地元でもあります。
他にも箱の中に色々入ってるかもしれないし、空っぽかもしれません。。。
ほぼカフカに関するニュースのみになってしまい、みなさんが期待するニュースは入ってないかも。。。すみません~~~。
あと、こちらでは漫画の連載を細々とやっております。。。よろしければ、こちらも読んでみてください!
「よシまるシンの図漫」
https://napoleon5.com/?cat=149
(画像タッチで原寸表示)
担当編集者による解題
君が告発されているなどということは、私はまったく言えないし、あるいはむしろ、いったい君が告発されているのかどうかさえ、知ってはいないのだ。君が逮捕された、ということは確かだ。それ以上は知ったことじゃない。
フランツ・カフカ『審判』原田義人訳 青空文庫
さて、今月も渾身の「図」を読み解いていきましょう。
全体図。巨大な箱型建造物を想起させる、毒々しく重厚感のある図ですね。「ウルトラマン」のカラーリングを思い浮かべたのは私だけでしょうか。
底を支えるのは立体的な「未完」の文字ですが、これはキタンクラブが発売している「モジジェ」の「完」や、
昨日のDOMMUNEで評判よかった『完』のオブジェ。雑誌『広告』でやった企画です。置くだけでその場が終了します。でもなんかカワイイ。 pic.twitter.com/ut7zaPPU0m
— 天久聖一 (@amahisa) February 21, 2018
天久聖一氏が制作した「完」のオブジェ案を想起します。
「未完」「復活」「回」といった、終わらずに裏返りながら再生されるというイメージが、図全体に満ちている感じですね。
さて、図タイトル「KafKa図(か、復活)」の通り、今回の図にはとても多くの「カフカ的」モチーフが散りばめられています。
カフカとは『変身』で特に有名な小説家の『フランツ・カフカ』のこと。陰鬱かつ不条理な短編ばかりにも関わらず、いまだに根強い読者がいます。カフカのような「はみ出し者」が作った妙な作品は、彼に共鳴するはみ出し者たちによって受け入れられ続けるようです。
ちなみに主人公が理不尽にも毒虫となってしまう『変身』はカフカ的にはコメディのつもりで書かれたらしく、本人が知人に読み上げる際に笑いをこらえていたといいます。
「ザ無ザ」は『変身』の主人公、グレゴール・ザムザのこと。「カフカ」と同じく、上から読んでも下から読んでも同じ「回文」要素でカフカ作品が綴じられているのが目に付きますね。
カフカは『審判』『城』『失踪者』が「長編三部作」と呼ばれており、それがまた別の関連へ分岐しているところも見てとることができます。
「Upside Down(さかさま)になることで意味が裏返り、リサイクルされていく。
「YES NO」は裏返ると「ON SEY(音声)」になって出力され、「平成(HEI SEI)」を裏返すと「IES(イエス)」が現れ「復活」する。手塚治虫は「ザムザ復活」という短編漫画を手がけています。
「あまり時事ネタが入らなかった」と聞かされていましたが、よくよく見ればそんなこともありません。
「ゴーン氏」の件も織り込まれており(ゴーン狐?)
次期元号「令和」は、Wi-Fi事業社名「wiere and wireless」にしっかり織り込まれています。
その下にある「数」「レーザービーム」は、「数 レーザー」に繋がり、メイプル超合金の「カズレーザー」氏の本名が「和令」だったニュースを貫きます。
さらにそれが下の「レーザービーム送球」で知られるイチロー選手の引退へ接続され、イチつながりで「Googleが111日間の計算によって、円周率の計算桁数世界記録(31兆4000億桁)を達成した」というニュースへ送球されるのです。
少し短いですが、今回はこのへんで解説を終わりましょう。この毒々しい「未完箱」からの復活を待ちつつ……