先月のニュー図

よシまるシンのニュー図 3月号「KafKa図(か、復活)」

 

 

 

2019年4月の「ニュー図」

よシまるシンです。

 

その月のニュースから連想して作る妄想図連載「ニュー図」。
今回は第4回目、4月のニュー図になります。

 

何と言っても「平成」が終わった4月です。
その月に、まさか!史上初めて、ブラックホールの撮影に成功するとは。

 

 

史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る | 国立天文台(NAOJ)
https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html

 

何か大いなるシンクロニシティを感じずにはいられません!
しかもこれ、物質の渦とブラックホールの配置がずれているそうですね。

 

CNN.co.jp : 「極めて特異なブラックホール」、8千光年の彼方で観測
https://www.cnn.co.jp/fringe/35136479.html

 

この「ずれ」にも何か大きな意味があるとしか思えないですよね…。

他にもこんなニュースがありました。

 

セブンイレブン社長交代、24時間問題で体制刷新
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43285950T00C19A4TJ1000/

 

新紙幣、新硬貨発表。硬貨は「2色3層構造」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/09/news074.html

 

 

他にもいろいろありましたが、それら全てが「平成」の終わりとリンクし、
ある形になったことをお伝えしたいと思います。
その形は、ちょうど先月の図である「箱」にすっぽり入るものとなりました。

 

こちらです!

 

 

 

 

 

 

 

(画像タッチで原寸表示

 

 

担当編集者による解題

 

改元してしばらく経ちますが、4月のニュースまとめです。

 

今回はこれまでの「図」に比べると、かなりシンプルな図に見えます。しかし、必要な情報はすべてブラックホール的密度で凝縮されていると考えたほうがよいでしょう。

 

改元というイベントホライズンを目前として日本中が沸き立ち、否が応でも「時間」の流れが注目されました。

平成という時代の中で変化したことは無数にありますが、中でも「労働観」は少しずつながら大きく変わったといえます。

 

「24時間戦えますか」というキャッチフレーズで絶大な知名度を誇った「リゲイン」が登場したのが、ちょうど平成が始まる直前。

しかし、何度も不景気を迎えるごとにモーレツ主義な労働体制は疑問視され、平成25年には「ブラック企業」が流行語大賞にノミネート。「ブラック」な労働体制への告発が続きました。

その風潮に合わせてか、「リゲイン」の炭酸飲料「リゲインエナジードリンク」でのキャッチコピーは「3,4時間 戦えますか」というものに。時間経過が「ズレ」を生み出しています。

 

とはいえ、ハンバーガーチェーンやコンビニなどのバイト労働は未だに違法労働の温床。「ホール」内側で目に見えない黒い力が働いているのは相変わらずのようです。

 

「ホール」といえば、新500円。あたらしい500円玉は、従来の500円と同じニッケル黄銅の中心部をくり抜き、真ん中に白銅で銅を挟んだものをハメ込むという凝った偽造防止策が施されています。図の中央で回転しているものは「ホール」から中抜きされた賃金を象徴しているかのようでもあり、新しい貨幣そのものの構造でもあるのです。

 

ブラックホール「そのもの」を視認することは不可能です。先日、観測に成功したブラックホールは、ブラックホールの周りで輝くガスが縁取った「影」なのです。

ブラックボックスの内側を覗き見ることはできず、その周囲で観測される「ズレ」が何かを指し示す。

 

まさに、0○(れい・わ)というズレた2つの輪を目前にしたときにふさわしい図ではないでしょうか。