こんにちは。えいぞうです。
今日はキャットファイトの大会にやってきました。みなさんはキャットファイトをご存知でしょうか?
wikipediaによると
キャットファイト(Catfight)は女性同士の取っ組み合いの喧嘩またはそれを見せる興行のこと。
とあります。AVジャンルのひとつとしてもあるため、そういった作品で観たことがある…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ時間停止系もそうですが、AVはその9割がつくられたもの。リング上でやんややんやして負けたほうがセックス的なオチになり、結局セックスするんか〜い…となりがちですが、今回の大会はモノホンのキャットファイトです。
キャットファイト会場へ
ということで現在日本にある唯一のキャットファイト団体、CPE(Cat Panic Entertainment)が開催する「キャットファイト【プレミア】道場マッチ 視姦距離マット祭り -2017」にやってきました!
普段は新木場ファーストリングというリングが常設された会場で行われますが、今回は新宿御苑にあるGYOEN ROSSOが会場です。道場マッチと称して60人限定の大会で前売りチケットはソールドアウト。
ご存知の方、あるいはお世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。範田紗々ちゃん、いや、ここは範田紗々選手と呼ばざるをえないでしょう。
かつてグラビアアイドルとしてデビューし、『やりすぎコージー』などのテレビ番組に出演した後にAVに転向。バスト90を初めて見た時は衝撃でした…。
AVを引退した現在は舞台や映画、執筆活動など幅広く活躍しています。
ということでインタビューに応じていただきました!
オーガナイザーさんに取材を申し込んだら、まさか範田紗々選手に応じていただいてびびりました。ギャンガワ。
範田紗々選手インタビュー
範田紗々と申します。よろしくお願いいたします!
いえいえ、存じております。お世話になっております。
ありがとうございます!
僕は以前、新木場ファーストリングの大会に観に行きました。その時も試合をしていましたが、キャットファイトではどれぐらいのキャリアなんですか?
実はキャリアは長くて、この業界に入って最初にしたお仕事がキャットファイトだったんですよ。AVやってる間はお休みをいただいていたんですけど、引退した後、3年ぐらい前にまたお声がけいただいて…。CPEのリングでキャットファイトをしてますね。
今日もこの後に試合がありますね。
はい、今日はスリーウェイ(1対1対1)の試合ですね。初代ミニスカポリスの福山理子ちゃんと、今日が引退試合になるキャットファイターの今西愛ちゃんと私の3人でバナナマッチです。
お、バナナマッチですか。前回観に行った時もあった試合形式です。
キャットファイト豆知識:バナナマッチ
通常のプロレスの試合と同様にフォールやギブアップをまず勝ち取る。がしかし、そこで終わらず一本を取ったところからが勝負となる試合形式。「バナナおじさん」というジャッジマンが伴い、一本取った選手はバナナおじさんに対して、股間に携えたバナナを口に含むなどのパフォーマンスをする機会を得る。そのパフォーマンスにバナナおじさんがポイントをつけ、ポイントが高いほうが勝者となる。(写真は以前の大会。完全にそう見えてしまうのでモザイクです)
楽しみですね。バナナマッチもそうですが、キャットファイトって試合の形式がおもしろいじゃないですか。いざ闘ってみて一番おもしろかった試合形式ってなんかありますか?
私は水鉄砲マッチが好きですね。リングサイドのお客さまに水鉄砲を配って。最初に入ってる水だけじゃなくて、給水ありだからお客さんが水がなくなるたびに給水してて…!
応援する選手の相手を狙うだけじゃなくて、結構自分が応援する選手のいろんな部分を打ったりしますよね。
闘ってる方もキャッキャ言ってはしゃいでたりしますね! でもあの試合って、やっぱり女の子がセクシーに闘うから、下半身とかおっぱいとか狙うのかなと思ったら意外と…。
顔を狙われがちですよね!
そう! 顔に水鉄砲をかけるお客さんも多くて、私も最初の一発打たれたときに「顔〜!?」ってなりましたよ。
リングサイドのお客さんが応援する選手の攻撃に加担する形ですね。もちろんセクシーな部分を狙う人もいたり…。
ほんといろんな楽しみ方があるのがキャットファイトだと思いますね。今日は道場マッチだから距離が特別近いですけど、ファーストリングもリングはすぐ近くで。写真もバシャバシャ撮れますからね。
キャットファイト豆知識:リングサイド
新木場ファーストリング大会時の会場。リングサイド席からリングまでがゼロ距離。選手との距離が近いのが魅力。
今日の大会はロープブレイクの代わりにお客さんの膝枕がブレイクになるルールらしいです。
キャットファイト豆知識:リングサイド②
道場マッチの今回はリングではなくマット。リングまでゼロ距離どころか最前列はリングの中。今回はお客さんに膝枕することでロープブレイク代わりになる特別ルール。選手との距離が近すぎるのもまた魅力。
試合中に意識していることはありますか?
そうですね、私が呼ばれてるということはやっぱりセクシーというかエロいことかなって思うんですよね! ほかの選手にはできないようなことをするほうがいいのかなって。私もそういうの好きなので。それでお客さんに楽しんでもらえれば、いいなって思っています。
最後に、今日の試合に向けた意気込みをお聞かせください。
今日の対戦相手はふたりともキャットファイトのベテランで。特に福山理子ちゃんはプライベートでも仲良しなんで、逆に加減がなくて、ちょっと怖いんですけどね…! ただ、さっき聞いたら、「バナナのセクシーな食べ方がわからない」って! だからここは私が全力で勝ちにいくしかない…! 技はないですけど、なんとか一本取ってバナナで勝ちにいかないといけないですね。
全力のバナナに期待しています!
がんばります!
白熱!バナナマッチ!
さて、この日の試合は全4試合でした。インタビューさせていただいた範田紗々選手は第3試合。他の試合のレポートは後にまわして先にこちらの試合のレポートからお届けしましょう。
まずは選手入場。左から福山理子選手、範田紗々選手、今西愛選手。試合前の緊張感がみなぎります。どのような死闘を魅せてくれるのでしょうか。
ここで改めてバナナマッチのルールをおさらいです。
- ・フォールやギブアップをまず勝ち取る
- ・勝ち取った選手はバナナおじさんが股間に携えたバナナに対して口に含むなどのパフォーマンスをする
- ・バナナおじさんがポイントをつける
- ・最終的にポイントが高い選手が優勝
いたってシンプルですね!
ここでこの試合のキーとなるバナナおじさんの入場です。
選手、審判揃ったところでゴング(自転車のベル)が鳴り試合開始です!
ゴングが鳴るやいなや福山選手と今西選手の取っ組み合いがはじまります。
注目の範田選手は二人の取っ組み合いを静かに見守ります。なるほど試合はまだ始まったばかり。まずはスタミナを温存する作戦でしょう。スリーウェイマッチは作戦も肝要です。
おっと、そうこうしている間に福山選手が今西選手からフォールを奪いました。しかしここからがこの試合の重要なポイントです。先ほどのインタビューで「バナナのセクシーな食べ方がわからない」と漏らしていたという福山選手、バナナおじさん相手にどのようなパフォーマンスを行うのでしょうか!?
完全にそういう画像にしか見えないので、見たい人はクリックでフォトビューワーへ飛びます
福山選手、積極的に攻めています。バレンタインということもありチョコバナナを股間に携えたバナナおじさんを果敢に攻めたてます。
バナナおじさんもたまらずこの表情。注目の判定はなんと50000ポイント! コロコロコミックかよ! 最初から高得点が叩き出されました! 俄然厳しい状況に陥った範田選手。果たしてここから逆転可能なのか。なんとかがんばってほしい!
バナナおじさんの判定後に試合は再開、と同時に先ほどフォールを取られた今西選手が範田選手に襲いかかります。今日が引退試合の今西選手、最後の試合を勝利で飾りたいという気持ちが伝わります!
抵抗も叶わずフォールを奪われる範田選手。やはり今日は一筋縄ではいかない試合になりそうです。
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今西選手のバナナおじさんタイム。バナナおじさんの腰の引け具合がリアル。注目の判定はなんと18万ポイント! もうインフレしてきました! 超えるのは難しいかと思われた福山選手のポイントをさらに上回る高得点が叩き出されました。まだポイントを取れていない範田選手にはなんとか一本取ってほしい!
試合再開と同時に今度は3人入り組んでの乱戦! 組んず解れつ(くんずほぐれつ)とはこのことでしょう。一人を攻撃することに気を取られるていると防御がおろそかになり攻められます。
攻守入り乱れるこの乱戦を制したのは範田選手! 福山選手をグラウンドに引きずり込み、がっつりと腕ひしぎを決めタップアウトを勝ち取りました。
3人が入り乱れた混戦状態から確実にテイクダウンを奪い、サブミッションを決める。グラウンドスキルもかなりのものなのではないでしょうか。バナナタイムを見事勝ち取りここからが範田選手の真骨頂です。
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バナナおじさんのこの表情を見てください! いや、やっぱ見なくていいです! これは間違いなくガチの表情であり、人は一度の人生のうちに果たして何回この表情になるのでしょうか…。
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拳を天高く突き出すバナナおじさん。なんのガッツポーズだよ。…いや、あるいはこれが真のガッツポーズであって、僕自身が本当のガッツポーズをしたことがないのかもしれません。これこそが昇天したもののみが得られる「我が生涯に一片の悔い無し」の右手なのかもしれません。
さておき注目の範田選手、ポイントは驚きの180万ポイント! 逆に最初の5万ポイントしょぼすぎだろ!
試合も終盤にさしかかり、バナナタイムに電マやボールギャグといったアイテムが導入されます。福山選手がフォールを取り、ボールギャグ(猿ぐつわ)や鞭で攻めたてたところで1500万ポイント、さらに足を口に突っ込んだところで追加の500万ポイントを得て計2000万ポイントを奪取。
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ここから、なぜか3人で一斉にバナナおじさんを攻め立てる流れとなり…。
なんやかんやあって最終的に範田選手と福山選手が「じゃんけんぽん、アナルでポン」という、結果的にただのじゃんけんを行い福山選手が優勝となりました。アナルはポンすなっ! 範田選手、健闘もむなしく一歩及ばず……!
惜しくも敗れてしまった範田選手。試合後にお話を伺ったところ、「スリーウェイの試合は1対1とは違って難しいところもありました。お客さんには楽しんでいただけたかと思います。また次もお客さんを楽しませるような試合がしたいです」とお話しいただきました。
この日の敗戦を糧にして、また次の試合では今日よりはさらに強くなっていることでしょう。
というのが一試合です。長い。
創始者が語るキャットファイトの魅力とは!?
さて、ここで実は、試合前にCPE代表のTHOGOさんとプロデューサーのラ・マルクリアーダさんにもお話をお伺いしました。
お二人にキャットファイトとは何か、その歴史とは!?(他の試合のハイライトはこの後で!)
THOGOさん
CPEキャットファイト代表。キャットファイトの他、イベントからゆるキャラまであらゆるものをプロデュース。現在大仁田厚、吉本芸人バンドのギターを務めるほか、執筆活動も行って書籍も刊行している。
キャットファイトのおもしろいポイントとして、やはりバナナマッチのような試合形式だと思います。ああいった試合はどのように編み出されてるんですかね?
たとえば水鉄砲マッチは2003年が最初ですね。その頃にはキャットファイトの団体もいくつかあって、実際にお客様と試合させるような「お客様参加型」というのは1つのエンターテイメントとしてあったんですけど、「選手とお客さんは直接触れさせない形でどう参加させるか」というのがお題としてあったんですよね。万が一のお客さんが怪我したら大変ことなので。
リングに上げるのも考えものですね…。
となると水鉄砲でしょ!? そこからだんだんと、次は水鉄砲で透けたりしたらおもしろいかな、とか、水がカルピスになったらおもしろいかな、とか。まぁ思いつきですね。
僕が観た試合形式では…。
・追い剥ぎマッチ
服を脱がしあう試合形式。相手の服を全て奪うと勝ちとなる。今回の大会では追い剥ぎマッチトーナメントが行われました(レポートは後ほど)
・セクシーマッチ
闘っている最中のセクシーさに対して実況と解説が独断と偏見でポイントを与える。「蹴られた際の声がセクシーだったので1ポイント」「なぜか自分からおっぱいを出したので1ポイント」。
・オンリーギブアップマッチ
一転して格闘色が強い試合形式。フォールはなく、ただ関節技でのギブアップのみで決着する試合。
・ランジェリー噴水ロイヤルランブル
大勢の選手による試合。一定の間隔で選手が次々と表れ最後に勝ち残ったのが勝者。ただし全員ランジェリー姿で、さらには周りからは観客による水鉄砲が容赦なく浴びせられる。
・ローションマッチ
40リットルものローションが流されたリングで行われる試合形式。ローションが広がるリングでは常人ではバランスを取ることが難しく立つこともままならない。必然的にグラウンドでの攻防が主となる。
といった試合形式がありましたね。
そうですね。たとえば追い剥ぎマッチだったら、ポロリするようなルールばかりをずっとやってても飽きちゃうし、そういった試合に向いてない格闘技スタイルの選手もいる。いろんなスタイルの選手がいて、そこにセックスアピールやエロアピールをかけあわせようとしてルールで縛るとおもしろくなるよね…ってところから来たのがバナナマッチ。格闘色が強い子でもフォールを取った後にバナナおじさんのバナナを咥えないといけない。うちの選手は総合格闘技に出てる選手もいるんですけど、そういった選手もバナナマッチをやってます。
あ、そうなんですか。エロ担当の選手と格闘スタイルの選手もどっちもするんですね…。てっきり分かれているのかと思っていました。
格闘スタイルの子がエロ形式の試合するのもおもしろいし、その逆もおもしかったりしますよね。
ほかに面白い試合形式ってありますか?
えっとね、月光闇討ちマッチ。
月光闇討ちマッチ…? 名前カッコいいですね。
5月のスリーデイズにもやるんですけど、何分かに一回、一分間リングが真っ暗になるんですよ。フラッシュが光るからその時間はお客さんも一切撮影禁止。真っ暗だからリング上で何が起こっているかまったくわからないんですけど、声だけ聴こえる。「きゃーやめてー」とか。そして明かりがつくと服全部ガチガチに来てた選手がブラになってたり。たまになぜかレフェリーがパンツ姿になってたりするんだけど…。そういうのがあるとエンターテイメント性が高まりますね。真っ暗なので反則もなんでもできる。予定調和もあったり意外なこともあったり。
今日の会場は観客数も絞った大会ですが、こういった大会もあるんですね。
過去に品川に道場があって、そこで週に二回、道場マッチというのをやっていたんですよ。今回、それを再現してみようって。マットの試合は5年ぶりぐらいですね。
その間はずっと新木場ファーストリングで?
そうですね。東京だと新木場のファーストリングで、大阪ではユニバースという700人ぐらい入る会場でやってますね。
CPEを設立したのが2001年ですが、当初から貫いてるスタイルというのはありますか?
ポリシーが無いのがポリシーですね! ポリシーつくっちゃうとつらいなぁと思って…! ただお客さんを満足させるという思いは貫いてますね。あとは真剣にふざける。
ほかのキャットファイト団体を見かけなかったんですが、CPE以外にもあるんですかね?
今は潰れちゃいましたね…。2003年ぐらいにちょっとした盛り上がりがあって、いろんな団体が立ち上がって一時期は8団体ぐらいまで増えたんですよ。それがだんだん無くなっていって、10年前ぐらいに残っていたひとつがなくなっちゃってうちだけが残りましたね。
「キャットファイト」で検索したらCPEが先頭で出てきて、ほかの見つからなかったんですよね。だからこの大会を観に行ったんですけど…! 今も続いている団体としてこれから先、CPEはどのように進んでいくのでしょうか。
何も考えてないね! くだらないことを毎日考えるのが続いていくんじゃないですかね。毎回お客さんの顔をすごい見ていて、どの試合がウケてたとか。そこから何がエロいだろうとか何がおもしろいんだろうとか、一生考えてるんじゃないかな。水鉄砲の水をカルピスにしたらどうだろうとか、今日はバレンタインだから、バナナをチョコバナナにしてみよう、とか。席も近いし舐めて溶かすところを至近距離で見たらエロいよね。
これからもその時々で、くだらなかったりおもしろいものを考えていってリングで表現するというかんじですね! ありがとうございました!
続いてもうひと方、THOGOさんと二人で設立したラ・マルクリアーダさんにもお話をお伺いしました。
ラ・マルクリアーダさん
プロレスラー兼プロデューサー。プロレス団体世界プロレス協会代表を務めるほか、リングネーム「ミス・モンゴル」で試合も行う。2001年にAky名義でCPEを立ち上げる。
THOGOさんとCPEを立ち上げたのがラ・マルクリアーダさんですが、どのような経緯で立ち上がったんですか?
私はプロレスラーなんですけど、海外でプロレスをすることもあって、ちょうど海外遠征から帰ってきた時期に代表と出会ったんですよ。当時の海外のプロレスの試合は、日本みたいなバチバチの試合ではなくて、おっぱいがおおきいお姉さんが谷間つくったりとかだったんですよね。
セクシーなかんじの。
プロモーターが女子の試合を「キャットファイト、キャットファイト」って言ってて。その試合はエンターテイメント性がすごくて、技術よりも男子の試合の間に行われる華としての試合だったんですよね。あ、やっぱり究極はここなんだなって思ってたときに代表と会って相談したんですよ。「キャットファイトってのがおもしろいから、キャットファイトをしたい」って。じゃあ団体つくろうって話になって、代表がハード面をやるので、私がソフト面を見る。カードを決めたりルールを見たり、そういう形でプロデューサーとして動いたり、実際に選手として闘うこともありますね。
誰と誰が試合したらおもしろいだろうなぁ、とか。誰と誰が試合をしたらエロくなるなぁとか。僕の中では女子プロとキャットファイトって別なものっていうイメージだったんですけど、どこが違うというのはありますか?
ここからここまでがどうだってのは、特にないと思うんですよね。「女子プロレスもキャットファイトだ」って言う人にとっては、女子プロもキャットファイトだし、違うっていえば違うし、女性同士がたとえば総合でもフードバトルでも、何かしら戦っていたら、キャットファイトっていう人もいるし…。私の中の明確な線としては、魅せる側が「プロレスです」っていうか「キャットファイトです」っていうかだと思いますね。
キャットファイトの魅力とはズバリなんでしょう?
いい意味でも悪い意味でもキャットファイトって女性にしかできないんですよね。男性が闘うとなると強さが一番に来ちゃうじゃないですか。大きくないといけない。強くないといけない。女性は逆にいろんな武器があって、男性ほど迫力は出せないけど、いろんな面でカバーできる。そこがキャットファイトの魅力ですね。
観客の魅せ方の選択肢が男子よりもありそうですね。
いろんな要素があるので、そういう意味でも観る方が100人いたら、100通りの楽しみ方がありますね。戦いを観る人もいれば、いやらしい見方をする人もいたり、美しさを観たり、フェティッシュなところを感じたり…客層も幅広いですね。その点では、試合をする側も観る側も可能性が溢れてますね。
CPEではコーチもされてるんですよね。
この子はもっと練習してプロっぽくしたほうがおもしろいな…っていう選手の場合は教えますね。ただ、キャットファイトは素人っぽさがおもしろいっていうイメージもないですかね? たとえば飲み屋でケンカになって髪をつかみあってるようなイメージ。最初はみんな集めて練習してたんですけど、そうするとプロレスのマネとかわんないなって思ってきて、怪我することがないようにルールで縛ったうえで素人をそのまま戦わせたりはしますね。
選手も格闘路線の方もいらっしゃればお色気路線の方もいらっしゃいますね。それぞれ秀でているところで観客を魅了する形に。
そうですね。格闘の素人さんでも戦えるので、駆け出しのアイドルでもグラビアの子でもいいわけだし。たとえばこの辺りで働いている女の子がやってみたいって言うならスカウトもするし、そういう意味でジャンルが多いんですよね。そうなるとそれぞれがハマるお客さんが全然違うから、プロレスよりも入り口は広いと思います。どうやって観るの? って言う人もいっぱいいると思うんですけど、逆に身近な人が実際にリングに上がってるから観に来る人もいらっしゃいますね。
そういえば、以前観に行った大会では普通のOLと紹介されていた選手が追い剥ぎマッチをしていた気がします。
やっぱ私も女性なので、最初は男性がよろこぶツボがわからなかったんですよね…。それが今は明るいエロが求められてるのがあって、昔でいうとギルガメッシュとかトゥナイトとか、そういうノリが必要なのかなって。
明るく・楽しく・エロくですね。
そう考えると、やっぱりお客さん参加型っていうのは楽しいですよね。たとえば水鉄砲とか、膝枕ブレイクとか。そういったところもやっぱりキャットファイトの魅力ですね!
大会ハイライト
ということで試合に戻りましょう。この日は全4試合ですが、先の範田選手の他では「追い剥ぎマッチ」のトーナメントが行われ、1回戦を勝ち上がった選手が決勝を戦いました。
1回戦 第1試合:m@rica選手 VS 紫龍みお選手
着ぐるみスタイルのm@rica選手に対してシャツスタイルの紫龍みお選手。追い剥ぎマッチということでゴング(自転車のベル)がなると同時に取っ組み合いが始まります。
剥ぎ取った方が勝ちということで、追い剥ぎに合いながらも追い剥ぐという訳の分からない世界観。スタンドで上から攻めるもよし、グラウンドで下から攻めるもよし、体力とスキルが問われます。
猪木・アリスタイルでの追い剥ぎ。
スタンドの攻防。体格的に優位な紫龍選手が終始有利に試合を進めるも、m@rica選手も奮闘、一枚追い剥がれては追い剥ぎ、追い剥いでは追い剥がれ、両者一歩も譲らない試合展開となりました。
最終的に1枚対1枚になる接戦を制して紫龍選手が勝利。
敗退したm@rica選手には罰ゲームとして「チョコバナナ舐め溶かし」が執行されました。
1回戦 第2試合:さちこYOKOZUNA選手 VS 佐野直選手
なんということでしょう。ここで男性対女性の追い剥ぎマッチがマッチメイクされてしまいました。
とはいえ体格的にはさちこYOKOZUNA選手が優位か。どういった試合展開になるのでしょうか。
やはり体格に勝るさちこYOKOZUNA選手。マウントを取り佐野選手を攻めたてます。
一方、佐野選手も負けていません。場外乱闘に持ち込んだり、観客席に押し付けたり、刃牙のガイアのように会場をうまく利用した攻撃でさちこ選手を苦しめます。
2ラウンドまでもつれ込んだ試合は、体格を活かしグラウンドに持ち込んださちこYOKOZUNA選手がバックマウントからキャメルクラッチを決めると佐野選手は思わずタップアウト。「追い剥ぎマッチ」なのに両選手ともに一枚も脱がないという奇跡の試合を見ることができました。
敗退した佐野選手にはフランス書院の官能小説を朗読するという罰ゲームが待ち受けました。
パフォーマンス
キャットファイトの大会は試合だけではなく、途中ライブやパフォーマンスが行われることがあります。
今大会では飯田華子さんによる紙芝居が行われました。
決勝 紫龍みお選手 VS さちこYOKOZUNA選手
さて、本大会クライマックスの追い剥ぎマッチ決勝です。どちらも1回戦を勝ち抜いたことで実力は折り紙付きでしょう。
接戦となるも最後はしっかりと勝ちきった勝利した紫龍みお選手か、あるいは1枚も追い剥ぎにあわずに1回戦を制したさちこYOKOZUNA選手か…。
勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!?
1回戦で服をびりびりにされた紫龍選手は決勝もシャツスタイル。
一方さちこYOKOZUNA選手のコスチュームは1回戦と同じです。1枚も追い剥ぎにあっていないのだから。
やはり体格差の有利は大きいか。さちこYOKOZUNA選手が優位に試合を進めます。
紫龍選手も反撃を試みますが腕がまわらない。
最後はグラウンドの攻防からさちこYOKOZUNA選手が最後の1枚を剥ぎ取り勝利しました。
優勝したさちこYOKOZUNA選手。2枚ほど残ししっかりと勝利。おめでとうございます!
試合後
試合後には来場者にちゃんこ鍋が振る舞われたり、選手私物のオークションなどが行われました。
話したり写真を撮ったり、試合後の時間もやはり選手と観客の距離が近く、終始楽しい雰囲気だったのが印象的でした。
キャットファイトは楽しい
ということで大会のレポートでした。インタビューもさせていただき、結構なボリュームになってしまいましたがいかがでしたでしょうか?
ベタでお約束な展開があったり、一方で予想しない展開もあったり、終始明るく楽しくエロい時間を過ごしました。
ハプニングもあれば、エロもある。おもしろだけではなくプロレスやデスマッチもある。10年以上通い続ける常連もいれば、今日初めて見に来た人もいます。
インタビューでもあったように、100人が観ると100通りの楽しみ方があるのがキャットファイトなのではないでしょうか?
あ、そういえば、観客は男性ばかりと思われがちかもしれませんが、女性も結構入っています。
今西選手を応援しに始めてきた女の子は「思っていたのと違うところもあるけど、思っていたよりおもしろかった」と話していました。
次は5月11〜13日に新木場ファーストリングで3連戦が行われるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
【CPEマット祭り】
●4月10日(月)&11日(火) 19:00開場/19:30開演
帰ってきた!キャットファイト【プレミア】道場マッチ 視姦距離マット祭-2017 at/新宿御苑ROSSO
東京都新宿区新宿1-19-8サンモール第7ビルB1
【CPE新木場3Days】
●5月11日(木) 19:00 開場/19:30開演
何が起こるか解らない!? キャットファイトミステリーツアーpart8 at/新木場1stリング
●5月12日(金) 18:30 開場/19:30開演
ぶかっけ放題!選手全員水着ッ! どきどきキャットファイト水着ぶっかけ祭り2017 at/新木場1stリング
●5月13日(土) 18:30 開場/19:30開演
ギルガメッシュ!キャットファイト! ~オトナの秘密基地~ at/新木場1stリング
【前売りチケット】 https://eplus.jp/ath/word/39699
【上記大会に関する全ての問い合わせ】 090-8649-8861(CPE)
(取材協力)
CPE(Cat Panic Entertainment) webサイト