東京都中野区にお住まいのスネイプさん(38歳・教師)からのご依頼です。
ハリー・ポッターさん、はじめまして。
どうしても気になることがあり依頼させていただきました。
わたしの勤めているホグワーツ魔法魔術学校には、ある噂があります。
その噂とは、学校のどこかに「世にも不思議な石」が隠されている、というものです。
その石は「賢者の石」と呼ばれ、どんな金属も黄金に変える力を持つのだそうです。
そしてそれだけではなく、その石は「命の水」を作り出すとのこと。命の水を飲むことで、なんと不老不死の体を手に入れることができるのだそうです。
わたしは永遠の命と莫大な金を欲しています。なんとしてでも「賢者の石」を手にしたいのです。
ハリー・ポッターさん、「賢者の石」が本当にあるのか調査していただけませんでしょうか。どうかよろしくお願いします。
「ということで……われわれは東京都中野区にやってまいりました」
「賢者の石は本当にあるのでしょうか?
まずは、依頼者の家に行って話を聞いてみたいと思います」
「さっそく依頼者の家にむかいましょう」
ガッ…
「あぁああぁ〜〜〜!!!!!」
「痛――――――――いっ!!!」
「……うっ……ううっ」
「ハッ、ハーマイオニーッ!!! だいじょうぶか……!!!」
ハーマイオニー!!! 痛くないか!? すこし凹んでるぞ!!!! |
……うん、ちょっと痛むけどなんとか。 |
魔法で治してやる! ちょっと待ってろ!!! |
「神よ……癒しの神よ……我に力を与えたまえ」
グググッ…
「エピスキ―――――ッ!!!!!(癒えよ)」
「クソッ…!! 何も起こらないなんて……」
「かくなる上は……」
びりりりりいぃぃぃぃ…
ぎゅっ……
「よし、これで大丈夫! 危なかったな……!!!」
ありがとう、ポッター。 |
ああ、早く凹みが治るといいね。 |
そんなことより、早く依頼者の家に行かないと。 |
そうだな……いったん仕切りなおそう! |
「ということで……東京都中野区にやってまいりました」
「まずは依頼者の家に行って話をきいてみたいと思います」
「では、さっそく行ってみましょう」
がっ……
「あああっ……!!!!」
「痛――――――――いっ!!!」
「うっ………ロン……大丈夫か!?」
ロンッ!!! 若干こすれてるじゃないかっ!!!! |
……ああ、ちょっと痛むけど大丈夫。じきに治るさ! |
魔法で治してやる! ちょっと待ってろ!!! |
「神よ……癒しの神よ……我に力を与えたまえ」
「エピスキ―――――ッ!!!!!(癒えよ)」
ロ――――――ンッ!!!! |
ポッター落ち着いて。 ロンはどこかにいるはずよ! 探しましょう……! |