小学生のころ、女子の間では、
「ちょっとHな少女漫画」が密かに流行っていた。
その中でもとびきりエロくて過激で、
なんと乳首が解禁されていた漫画を発見した。
新庄まゆ先生の「ラブセレブ」という作品だ。
詳しい内容は興味のある方は調べて下さい。
その単行本がほしくてたまらなかった。
だが、地獄先生ぬ~べ~を読んでいたら、お下劣という理由で
母に没収された前科を持つ私でもあった。
もしこんなドエロイ漫画がばれたらどうなってしまうんだろう
という葛藤と闘いながら、話の内容よりエロいシーンが見たかったので
一番表紙がエロい巻を購入した。しかも帯には、
「銀とキララが初H!」と、登場人物が遂に最後まで致した事が
でかでかと書いてあった。
家に持ち帰りこそこそ読んでいると母が来た。
咄嗟に腹の中に隠し何も買ってないとバカのウソをついた。
もちろん不審に思われ問い詰められ、それでもウソを貫いたので
無理やり腹をこじ開けられラブセレブを奪われてしまった。
もう終わった!
帯に「銀とキララが初H」と書かれているので
もう言い逃れも出来なかった。
瞬時に初土下座をし、罪を軽くしようとした。
母の反応は以外にも、なんだ、と落胆し
叱る様子もなくラブセレブを置いて去っていった。
それはそれで辛かった。
更生の余地のない馬鹿お下劣娘だと思われたに違いないと感じた。
去った後も私は、土下座のまま涙を流し土下座のまま疲れて数時間寝た。
その後は、お互いその話題に触れず数年がたち親元を離れ今に至る。
やっと最近帰省した時に、あんなことあったよねとあの時の話をした。
母は「悪い子に育ってほしくなかった」と言っていた。
私は、エロへの探求で悪い子には育っていないと思う。
正直に言わず、ウソをついた事が一番問題なのかもしれない。
むしろ恥ずかしい思い出ではあるが、若い時の今でも残る痛みは財産でもあるしネタにもなる。
あなたの娘は人に迷惑はかけない範囲でお下劣に暮らしています。
母親と相互フォローのアカウントで、今日も下ネタを呟く。