翌朝……
雪です。スマホカメラの汚れではないです。
今日は家でおとなしくしていましょう。
寒い寒い寒い。
おっ
一仕事終えて、休憩中のようですね。
寒いんだから、中に入ったら?
絶妙な距離感。
単日バイトの集合場所?
個人的なこだわりですが、
こういうことは、しません。
志村動物園じゃないんだから。
表情を見るだけで、伝わってくるものがありませんか?
逆じゃん!!!!!!
ね。
こっちが顔。
こっちは「お尻」ですよね。
ポテチ、現る—―
鳥のエサくらいの量しか残ってないポテチ。
封をしないと湿気てしまいます。
誰か、封できる物ないかなあ。
おっ、行けるか?
1号が出動しました。
これは、キツそうだ……
加勢!
どうする?
おっ!逆サイドに行くか!
くおぉぉ~!!
このまま、ポテチは湿気てしまうのか…?
いや~、やっぱ髪留めじゃムリかあ。
おっ、どうした?
すごい!!やっぱ洗濯バサミ先輩は強いねェ~!
まあ、役に立てないこともあるよね・・・
あ、あれは・・・!!
加湿器!
ヨーグルト!
五つ目!
じょうろみたいなやつ!
みんな・・・
そうだ。
物は皆、何かしらの「役割」を持って生まれたんだ。
確かに、君の力ではポテチに封をすることはできないかもしれない。
でも君だって、髪留めとしてきっと誰かの役に立っている。
物は誰かが、何かのために作ってくれたものだ。
だからきっと、誰にだって役割はあるんだ。
自分のできることに使命感を持っていれば、君は僕の友達だ。
役割を見つけて、そこに使命感を持っていれば、物にだって顔はある。
・・・
あれ・・・?
僕は・・・?
人間は・・・?
人間の役割って、何だ?
何のために作られたんだ?
何に対して「使命感」を持っているんだ?
気づけば既に存在し、気づけば漫然とここに鎮座して、気づけば毎日が無難に通り過ぎることをただ祈っている。
僕にこそ、果たして「顔」なんかあるのか?
人間には、まだ「顔」があるのか?
人間の顔は?
人間の「顔」は?