ー 翌朝から老人の考案した『修行』が始まった。
老人はいつも片手に酒瓶を持ち、常に酒臭く、酔っ払っていた。それを私が指摘すると「コレは酒ではない!ポリジュース薬だ!」とか「酒ではない!こくまろだ!」などと毎度頑なに飲酒をはぐらかし眉を顰めた。

まずは体力作りのランニングじゃ!
はい!

(27歳。リアルな転倒です。)
もっと姿勢よく!足を上げろ!
うわ〜!!ドスン〜!

まだまだ〜!
Yes we can, can, can, can
Can, can, can, can, can~!!! Oh, oh! Oh, oh!
なんでM-1の登場曲!?
元気が出るじゃろうが!!!!
確かにね!!!!

隙ありっい!
わあ!なんだこれ!?

油断するでない!
わす考案のパンチングバーガーじゃ!
パンチングバーガー!?

くらえっ!動体視力のやつじゃ避けろよけろ!
酔っ払いのくせに意外とちゃんと考えられてるのがなんか腹が立ちます!

うるさい!はい。ワン・ツー!さんす!ワン・ツー!さんす!
ワン・ツー!さんす!ワン・ツー!さんす!

打てぇぇえええ!打つんじゃジョ〜!
ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!
この運動が何に効くかはわすにも分からんがの!この動きかなり修行っぽいじゃろ!
適当だなぁ!まーそんな師匠に着いて行くって決めたんだけどさぁ!ふん!ふん!ふんっ!
ー いつの間にか私は、あんなに怪しいと思っていた老人のことをとても慕っていた。 師匠の修行は多分なんの役にも立たないだろう…ということは修行の割りと序盤で気付いていたし、もはや私にとって修行という意識は薄れ、年の離れた友達と一緒に外で遊んでいるという感覚だった。
普段自室で一人、記事制作に悩んでいる私にとってはそれがとても健康的な気さえして、師匠との修行に一層のめり込んでいった…。

ふぬぬ…

脚を下げるな!絶対にバランスを崩してはならん!!!
ふぎぎぎ…

…し、師匠!…これは一体何ですか!?
これか?これはなぁ!

ドワーン!(銅鑼の音)

ドゥワワーーーン!(銅鑼の音2)

好吃(ハオチー)BOXじゃ!
オカモチね!
師匠、修行にかこつけて食べたいもの食べてるだけじゃ無いですよね!?
当たり前じゃ!修行をなんだと思っておる!けしからんやつめ!
次はこれを頭に乗せるのじゃ!

ハフハフ…その調子。
修行にかこつけて食べたいもの食べてるだけじゃ無いですよね!?
当たり前じゃ!これはわすが考案した、好吃(ハオチー)BOX ver.2じゃぞ!?
嘘つけ!宅配ピザだろ!

・・・・・。
心頭滅却…ピもまた冷(つ)めし…
・・・・・。
ほう。もうツッコまんか…。とうとうここまで来たな…。

おぬす(お主)にこの秘伝のタレを渡す時が来た…!受け取れぃ!
これは…!
で、でっかいバニラエッセンス!?
さよう!さぁ被ってごらん!

ピ…ピッタリだ…
よし!
このバニラ!
エッセンスを!
出来るだけ!
遠くに!
飛ばすのじゃ!
(楽しそう)

行くぞ〜〜〜〜!

セイヤ〜!
ファ〜〜〜〜!
ー 来る日も来る日も師匠の考案したトンチキな修行を続けたが新しいお皿のアイデアなんて浮かんでくるはずも無かった。修行の中で師匠との絆だけが強くなっていき季節は巡っていった。


師匠…今日は私、真剣です。
1年掛かりでやっと1枚…お皿が出来ました。
この1枚に私の全てを注ぎ込んであります…
ふむ。辛い修行に耐え、よく頑張ったな。
私の魂を込めた渾身の力作。どうかご査収ください…

では拝見っ!

じっ・・・
・・・

こ、これはぁ!!!


おおおおおおおお!


おおおおおおおお!

チアリーダーの
フレフレスクランブルエッグだ〜〜〜〜!?

ズコ〜〜〜!
てへっ♡゛
おわり

BIGSUN



梨
彩雲
鳥角
サイケ蟹光線

八羽

戸部マミヤ

寺悠迅






