オモコロTOEIC王の藤原です。

 

 

 

12月3日に公開された特集『オモコロTOEIC王 決定戦』。

その撮影で岡田さんと加味條さんにお会いすることになっていたので「せっかくだからぜひ英語の勉強で役立ったモノを紹介するブロス記事を書かせてほしい!」とお願いしたらいろいろ持ってきてくれた!!

やったー!! ありがとうございます!!

みなさんの英語学習の参考になればメチャ幸いです!!

 

この記事に出てくる人

藤原仁 山梨県出身

加味條 長野県出身

岡田悠 兵庫県出身

みくのしん 東京都出身 カメラマンとして同席

 

 

ってちょっとみんな~!💦💦

もう記事はじまってるよ~~っ😅😅😅

も~ みんな英語のことになると夢中なんだから~笑笑

 

 

あっ! こっちに気づいた!!

 

 

/ウワ~~~ッ!!\

 

まったく… 根はイイ子たちなんですけどね…苦笑

 

 

/キエ~~~ッ!!\

 

 

【藤原編】英語の勉強に役立ったモノ

あらためまして、今回は自身の『英語の勉強に役に立ったモノ』を紹介するという企画です。私がご紹介するのはこちらのグッズ。

ニンテンドースイッチが気になる!

 

 

スイッチはひとまずおいといて、まずこっちの本なんですが村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』の英訳書です。

これはシンプルな話で、英語の本を読むことで英語の長文を読む力を鍛えよう、ってことですね。また、ひとつのページに5コとか10コとか知らない単語が出てくるのでそれらを欄外にその語彙の意味をメモしていきました。

メモした様子がこんな感じです。

 

うわっ!!

どうしました?

英語だ!!

英語のことをゴキブリだと思っている?

 

この本はだいたい200ページぐらいあるので、完走するまでには知らない単語を1000以上覚えられるって寸法です。

ただ、覚える必要性の薄い単語もめっちゃ出てきますね。例えば1ページ目に『Sophomore』って単語があるんですが…

どういう意味ですか?

(大学)二年生

わかんないけど、この世になくても大丈夫そう。

単語帳としての是非はあるかもしれませんが、この本は3周ぐらいしたので自分のリーディング力のベースにはなっていると思います。

 

そう、『長文読解』の試験を解くにあたってはいかに英語を読むことに慣れるかが重要です。そのためにはとにかく読むこと、多読が必要です。

でも英語の小説を読むのってダルいしツラいんですよ! もっとカジュアルに英語に触れたいですよね!

 

そこでオススメしたいのがゲームを英語でプレイすること! いまのゲームは豊富な多言語オプションがあります! 最高!!

ただこの言語切り替え、だいたい再起動が要求されるんです。 たかだか数分ですが「勉強のために英語でプレイしてみたけどよくわからないセリフがある。すぐに日本語を確認したい」というときには困ります!

その課題がみごとに解決されているのがこの作品!

 

 

『CLANNAD(クラナド)』です。

これがかの有名な。

オリジナルは2004年発売のレジェンドギャルゲーですが、このクラナドも20年の年月(とき)を越えて英語版が実装されています。そして特筆すべきはその言語切り替えの速度! ご照覧あれ!!

 


(ゲームは権利関係とかが難しいので手書きになりました)

クラナドでいちばんかわいいヒロイン『一ノ瀬ことみ』ちゃんが図書室で主人公・朋也くんに話しかけているシーンです。

 

ここでSwitchのコントローラーの『ーボタン』を押します。それ!

 

ことみが英語を…!!

 

もういちどSwitchのコントローラーの『ーボタン』を押します。

 

ことみが日本語を…!!

 

そう、このゲームはとにかく和英の切り替えが爆速です。爆速というか、日本語を出力している裏で同時に英語も出力していて、任意で切り替えができるようなイメージです。

 

たしかにマジで早い!

 

英語でプレイできて、わからないところはすぐ日本語を確認できる。クラナドは英語学習用ゲームとして令和に再評価されているんです!

しかもトゥルーエンドに到達するまでに100時間ぐらいかかるので多読にもってこい!

かつて一世を風靡したムーブメント『泣きゲー』、その神秘に触れるべき時は今なんですよ!!

ニンテンドースイッチだと通勤電車とかでもプレイできるからスキマ時間を活用できていいかもしれませんね。

通勤電車でギャルゲーやるの緊張感あるな。

 

 

【加味條編】英語の勉強に役立ったモノ

僕が持ってきたのはこちらのグッズですね。

 

偶然にも藤原さんと被ってしまいましたが、僕も村上春樹の英訳本を勉強に使っていました。大学生のときアメリカ留学をしたころに友達からもらった本です。

タイトルが”South of the Border, West of the Sun”、 原題が『国境の南、太陽の西』ですね。

べつに村上春樹のファンというわけではないんですが、日本人作家の英訳書を求めると村上春樹に行きついてしまう。

日本人作家の本って英語で書かれていてもかなり読みやすいですよね。文化や環境など小説の背景について想像しやすいのが大きいのかな。

 

 

村上春樹の英訳された小説を読んで知らない単語を電子辞書で調べてメモするところまでは藤原さんと一緒です。

けっこうよくある勉強法なのかも。

 

ただ僕の場合はそこからもうワンステップあって、メモした単語をつかって短文を作るようにしていたんです。

え?

 

これが当時のノートです。まずノートの左端に知らない単語をメモして、その意味を英語で記入します。それから、その単語を含んだ2行ほどの短文を作るんです。

ひょお~

 

そして、このとき作る短文には『自分の経験をもとに作る』というルールを課していました。たとえばさっきの”Sophomore”という単語を例に説明すると、適当に、

“My bother is a sophomore”
(私の弟は大学2年生だ)

と書くだけだとあまり頭を使わないので、

“Sugi-chan the comedian was having the time of his life when I was a sophomore in college.”
(私が大学2年生のころお笑い芸人のスギちゃんは天下を取っていた)

のように自分の知識や体験に紐付けて文章を作るように心がけてました。

たしかに思考を伴ったほうが記憶の定着がよいのは間違いないですね。

あと、いつかこのノートを見返したとき日記みたいなおもしろさが味わえるのもポイントです。

 

すげぇ~

アメリカ留学に行く前はTOEFLも30点ぐらいしか取れなかったので、英語はむしろ苦手でした。

なのでせっかくアメリカに来たからにはマジで英語が話せるようになりたくて、毎日がむしゃらにやってましたね。とにかく英語で思考をするように自分を訓練していました。一回日本語で考えちゃうとそれだけでだいぶ出遅れるので、アメリカにいるうちは身体からすべての日本語を抜いてしまうぐらいの気持ちでした。

日本語って抜けんの?

最終的には夢のなかでも英語を使ってました。

日本語って抜けんだ。

 

 

ストイックすぎて笑っちゃった。すげえや。

 

 

【岡田編】英語の勉強に役立ったモノ

今日はいろいろ持ってきたんですが、どれから紹介しようかな…

 

これは『不思議の国のグプタ』という小説なんですが、ちょっと内容が変わっていて『TOEICあるある』が題材になっています。

どういうこと?

 

イメージですが、TOEICのリスニングだとこんな感じの出題がよくあります。

「僕たちが乗る飛行機は13時発の予定だったけど、悪天候の影響で15時発になってしまったよ」

Q:この人の飛行機は何時間遅れた?
A:2時間

こんな感じで、ほかにも「会議室が変更になった」「違う商品が届いたので返金してほしい」「上司が昇進するのでパーティを計画する」みたいな定番のやりとりがTOEICにはたくさんあるんですね。『不思議の国のグプタ』はそういうTOEICあるあるをふんだんに盛り込んだ小説なんです。

おもしろそう!

たしかに、そういう定番のやりとりを知っておけば先の展開を予想できて得点につながることもあるかも。

実利があるかはわかりませんが、一風変わった読み物としてオススメです。

 

 

あと、今日ここに来る前に本屋に寄ったら学生時代にめっちゃ好きだった参考書『英文解釈教室』を偶然見つけて、うれしくて買ってきちゃいました。

欲しかったクリスマスプレゼントもらったときみたいな顔してる。

参考書を手にしてこの顔になる人もいるんだ。

 

この『英文解釈教室』は本当にお堅い参考書で、挿絵のようなポップな要素がまったくなくてかっこいいんです。僕はこの参考書の導入の『はしがき』がめっちゃ好きなんですよ。中身の英文法解説を紹介する前にちょっとここだけ読みますね。

 

『誰でも歩くことはできるが、歩く時の筋肉の動きを説明できる人は少ない。呼吸は生存に必須の要件であるが、そのメカニズムを解明できる人はまれである。生活に必要な活動であればあるほど、その過程は無意識の底に沈んでいる。しかしこれらの生得の活動の場合とは違って、幼児期を過ぎてからの外国語学習では、意識の底にやがては定着し知らず知らずに働くことになる頭の動きを一度は自覚し、組織的に学習することが必要である。

(伊藤和夫 著 『英文解釈教室』 より引用)

人生で参考書の『そこ』を読んだことがない。

僕は参考書を買ったらまず『そこ』から読みます。

この『はしがき』はこの本の内容を見事に象徴していて、つまり、言語というのはそれが使用される環境で育てばいずれ意識せずとも自在に扱えるようになりますが、その扱っている言語の品詞の機能や文章の構造までをきちんと理解している人は多くありませんよね。

この『英文解釈教室』は、英語という言語のメカニズムを論理的に解説し、『英文』というものがどのようにできているのかを紐解いていく、めちゃめちゃおもしろい本なんです。

それじゃあ本文を紹介しますね!

 

 

(スッ)

 

キュ… キュ…

 

キュ… キュ…

 

え?

 

たとえば第5文型 SVOCの解説なんですけど、

いきなり予備校がはじまった。

バーグを予備校にしたのは岡田さんが初めてです。

 

※以下の授業は18年前の記憶をもとに岡田さんの解釈を喋っています。正確な内容は同書をお読みください。

例えば、

“The cat licked the clean saucer.”(猫が綺麗なお皿を舐めた)

という文があるとします。なおlickは「舐める」と言う意味の動詞で、これは文法的には第3文型SVOの文章です。

 

で、この文章の”saucer”と”clean”の位置を逆にして、

“The cat licked the saucer clean.”(ネコがお皿を舐めて綺麗にした)

という第5文型SVOCの文章にすると、とたんに意味が変わってしまう。この場合お皿は元々は汚かったことになりますよね。

 

文型が変わることで動詞”lick”の意味も「舐める」から「舐めて~にする」という意味に変わり、文章全体の意味がまるっきり変わってしまうんです。なぜそんなことが起きるかというと、変わった後の文章を構成する第5文型SVOCは文型の中でも特殊なもので、動詞の意味を変化させてしまう厄介な性質を持っているからです。この第5文型SVOCがもっと長い文章として現れるとわけが分からなくなってします。

なので従来の英語学習では第5文型SVOCでよく出てくる単語を「lick A B  = Aを舐めてBにする、と覚えましょう」みたいに熟語として丸暗記させることが多かった。他にも「make A B」だと「AにBさせる」、「think A B」だと「AをBだと思う」みたいな熟語は聞いたことがあるかもしれませんが、そんなふうに動詞の数だけ違う意味の熟語をセットで暗記する必要があったんです。

でもそれって面倒だし、文型を理解する意味がなくなっちゃう。文型の理解って、原則を理解することで丸暗記を減らす、みたいな側面がありますから。

 

そこでこの『英文解釈教室』では、第5文型SVOCの後半のOとCの間にも実は主語(S)と述語(VやP)の関係が隠れているのではないか? と指摘しました。これがすごい!!

めちゃくちゃ雑にいうと、

第5文型SVOCが出てきたら「O(主語)C(述語)」という関係性を浮かべろ!

ということになります。これだけで長文読解がかなりスムーズに進みます。

最初の例に当てはめるとsaucer(お皿)がclean(綺麗)」という関係性を思い浮かべればいい。するとlick(舐める)の動詞の意味からして「舐めてお皿が綺麗になる」という意味になるのでは? と推測できる。

 

 

他の第5文型SVOCの「make A B」「think A B」の例でいうと、

・He made me write the article.(彼は私に記事を書かせた)
・I think him honest.(私は彼を正直だと思う)

みたいな文章があったときに、いずれも

me「が」write書く、ようにmakeする。
him「が」honest正直である、とthinkする。

というようにO(主語)C(述語)の関係性を意識することで、たとえ熟語になった時の意味を知らなくても、動詞だけでなんとなくわかる。すると大量の熟語を暗記する必要がなくなり、どんな動詞が来ても、大体意味を読み解けるようになるんです!

 

この第5文型の章は解説文もアツくてめっちゃ好きなんです!! ちょっと読みますね。

「第5文型の文は、前のSVと隠れたSPがぶつかるところに生じる構文である。両者がぶつかれば当然火花が散ることになる。この火花の色を決めるのはSVのVである」

(伊藤和夫 著 『英文解釈教室』 より引用)

「動詞だけで大体の意味がわかる」というのを「(動詞が)火花の色を決める」と表現している。かっこよすぎ。

 

 

ここまでの解説が数ページにギュッと凝縮されていて、さらに同じような濃度の解説が300ページぎっしり詰まっているわけですから、本当にすごい参考書なんです!!

難解な内容も多いので万人向けではないですが、いまみたいな話が好きな人には『英文解釈教室』は本当にオススメ!!

 

すごすぎて爆笑

 

その参考書は高校時代に使っていたもので、今日たまたま本屋で見かけて買ってきたんですよね?

はい。

なんで内容を完璧に覚えていて、あまつさえ授業ができるんですか??

よどみがなさすぎて普通に聞き入ってしまった。

 

 

僕は本当に参考書マニアというか、試験英語みたいなものがたまらなく好きなんですね。この『英文解釈教室』は何度も何度もくりかえし読むぐらいお気に入りで僕の青春の一部なので、いまでもよく内容を覚えています。

俺らにとっての『ワンピース』みたいなもんなんだ。

僕も加味條さんと同じく大学生のときアメリカ留学に行ったんですが、そこであんまりうまくやれなかったんです。せっかくアメリカにいるのに日本人ばっかりとつるんで、授業でもぜんぜん発言できないし、典型的なダメ留学生だったんですね。

英語は好きだったはずなのに、いざアメリカに来たらなんで楽しめないんだろう、なんで積極的になれないんだろう、って当時はすごく悩んでました。

その経験を経て気がついたんです。僕はコミュニケーション英語、いわゆる『生きた英語』はあんまり好きじゃないんだな、って。

僕が夢中になっていたのは、英語の言語的な構造を知り、理解することだったと思うんです。それがおもしろくて英語を学ぶことが好きだったんじゃないかな。

 

 

『生きた英語』が好きじゃなくてもいいんだ。なんか救われるようだな。

僕は英語を含めた外国語の勉強が趣味みたいなところがあるんですが、言語に関係なくコミュニケーションが苦手なので英語がまったく話せるようにならなくて、それに引け目みたいなものを感じていました。英語は話せて初めて価値があるという風潮があり、それは正しいとも思います。

ただ、外国語を覚えるのってそれ自体がすごく楽しいんですよ。外国語って勉強を始めたころはぜんぜん聴きとれないですよね。でも勉強をつづけていると、例えばイオンモールのエスカレーターで流れる英語の注意アナウンスが完全に理解できる瞬間がある。そのときの脳に走る電流、それが気持ちよくてたまらないんです。

その気持ちよさを追い続けるうちにいつしか英語の話せないTOEIC975点の男になってしまいました。しかし、英語の勉強は楽しいからやる。決してそれが間違っていたわけではないと、みなさんと話してそう思うことができました。

 

今日、この座談会やってよかったです。

 

 

みなさんもたのしい英語勉強を

ここまで読んでくれてありがとございました。

ひとことで英語学習といっても、ふたりとも自分とは違うアプローチの勉強方法だったので話を聞いていてマジでめっちゃたのしかったです。最高でした。既に最高だったうえに、もしこの記事で紹介したモノがあなたの英語勉強に役立ったら非常にめっちゃマジ最高です!

なにか「私はこんなモノが役に立ったよ!」「こんな方法もオススメだよ!」等あったらこの記事のURLを含んだポストをしてくれれば参考にさせていただくのでぜひよろしくお願いします!!

じゃあね!

 

おわり

 

 

 

 

 

 

✊😭✊←タケシとはぐれたイシツブテ