逆光すぎる福島のご当地キャラ「キビタン」
福島県にやってきました。目的はそう、リサイクルショップめぐり。その土地の人が手放したものはやはり土地の雰囲気をまとっていて、旅のお土産になります。
というわけで今回は、福島駅周辺のリサイクルショップを4軒回ります。車は何かと大変なので、バスなどで回れる範囲のところに行きました。
4軒って少ないかもしれないけどさあ、こういうのは楽しむ気持ちが大切なんだから。な?
私が探しているものは古着とレトロな器、ご当地キティのハンカチ、昔のサンリオグッズ、レトロ雑貨、ぬいぐるみです。滞在したのは2日間。
今回のリサイクルショップめぐりもいいものが見つかりました。見つけたものは記事の最後で公開しています。
前回は高知駅周辺のリサイクルショップめぐりをしました。こちらも大収穫でしたが、福島でもいいものが見つかってホクホクです。
リサイクルショップ夢創庫
まず最初に向かったのは、 福島駅から南のほうにある「リサイクルショップ夢創庫」。駅からバスで10分弱とアクセスも悪くありません。
今まで数十軒ほどリサイクルショップを回った経験からすると、店名に「夢」と入っているお店はかなり癖が強く、古くて変なものが見つかる可能性が高いです。
外には使われなくなった冷蔵庫に食器類が詰まっていました。こういう使い方してるのはいいですね。家に欲しいな。
「ようこそゆめそうこへ」
もう入り口からして迫力がありますね。個人店のリサイクルショップはチェーン店にはない雑然とした雰囲気があり、まさしく宝探しという感じがします。
こけしが大量にある。こけしマニアが放出したのかな。
【リサイクルショップ夢創庫の感想】
かなりごちゃごちゃしていて最高!!!!!
ごちゃごちゃしているというのは褒め言葉です。広い空間にとにかくいっぱい物が詰め込まれていて物量がすごい。商品数は多ければ多いほど掘り出す楽しみがある。レトロ雑貨から、昔の布製品(服とかハンカチとかタオルとか)、家具や民芸品などずらりと並んでいた。ショーケースの中には昔の万博やオリンピックの記念メダルなどがあり、歴史的価値のある資料も眠っていそう。
入り口の雰囲気もすごいが、中の物量に圧倒される。食器類も豊富。戦前の福島の消防団の器などがあり、これはご当地のリサイクルショップならではだと思う。
リサイクルショップ夢創庫、すごかったです。1軒目からものすごくいい店を見つけてしまい、もうかなりリサイクルショップ探求欲が満たされました。2時間以上滞在してしまった。
物を買わなくても、ただその空間にいるだけで楽しいことってありますよね。夜にお酒を飲む用の器を購入して店を後にしました。
次の店に向かう道中、福島に来たら絶対飲みたかった「会津の雪 ソフトクリーミィヨーグルト」を購入。飲むヨーグルトなのですがとにかく“飲みにくい”らしく……
わざわざ飲み口に「のみにくい」と書かれていました。お茶目だね。
振らずに飲もうとするとまったく吸えず、しっかり振ってからじゃないと歯が立ちません(歯は使いませんが)。乳脂肪の風味がリッチでとにかく濃厚、もったりとした口当たりです。シャカシャカ振るのも含めてエンタメで、わくわくする飲み物でした。
セカンドストリート福島南店
2軒目に訪れたのは「セカンドストリート福島南店」。東京都内のセカスト(セカンドストリートの略)は古着がほとんどだけど、地方のセカストはでかい。
それにしても屋根のこの凹みは何だろう。戦国武将の兜の前立みたい。
セカストでは家具家電や食器、日用雑貨など何でも揃います。主に家庭の不要品が持ち込まれるため、その地域の銀行やお店のノベルティが見つかることも。私はご当地キティハンカチを集めていますが、今までの経験上セカストで見つかる確率が高いので期待大です。
【セカンドストリート福島南店の感想】
店内が広々していて周りやすい。ジャンルごとにしっかり整理されていて、品揃えに几帳面さを感じる。
キャンプ用品がすごく多かった。みんなバーベキューやキャンプなどして要らなくなったものを手放したのだろうか。福島って広くて自然もいっぱいだから外でキャンプしたら気持ちいいだろうな。いつか旅行先でキャンプ用品を買って、ひとしきり楽しんだらまたリサイクルショップに売りに行きたい。
古着コーナーはヴィンテージのラックがあって、年代物のミリタリージャケットやネルシャツなどいいものがあった。でもサイズが合わなかったので見送り。アウトドア系の服も多く、キャンプグッズと一緒に手放したのがうかがい知れる。
食器コーナーにはなぜか山形や長野の温泉の湯呑みが並んでいて、福島で出会うとはすごい。温泉好きの人が手放したのだろうか。温泉旅館の湯呑みってかわいいけど、自分が行ってないところだと思い出にならないので単純にデザインだけで買うのって難しい。布製品コーナーでご当地キティハンカチを発見! うれしい!
ご当地キティハンカチを数枚入手! ( ^o^)v ピース!
秋田のなまはげを模したキティとミミィは無表情で迫力があります。空の色も不穏。
けっこう遅い時間になったので宿に引き返すことにしました。地方のリサイクルショップはだいたい20時で閉まってしまい、今から出向いても長く滞在することができないため翌日に期待します。
バス停までの道中、コイン精米機を見つけました。都会に住む人は見たことがないとだいぶ前にTwitter(現:X)で話題になったやつ。私の実家の近所にもありましたが、家に精米機があったのでついぞ使ったことはありません。
冬の寒い日にコインランドリーで乾燥機を回しながら暖を取るようなそんなひとときが、この精米機の中でもあるのだろうか。
1日目終了!
1日目のリサイクルショップめぐりが終わったので夜ごはんを食べます。福島は「円盤餃子」が有名らしく、福島駅周辺には餃子のお店が複数ありました。餃子が有名なんて知らなかった。
しかし、有名店はどこもいっぱいで、だいたい21時には閉まってのでありつくことができませんでした。
飲み屋街で唯一開いていた「焼ギョーザの勝二郎」に行きました。“二郎”という字が載ってて黄色いと自然とラーメン屋を連想してしまいますね。
なんと餃子が1人前=180円と驚がくの安さ。こりゃうれしいね。メニューは餃子のほかは冷奴などの一品メニューとお酒のみで、餃子で酒をぐびぐび行くタイプのお店でした。
注文した餃子は皮がパリパリでジューシー。中の餡は肉よりも野菜を多くしているのか、ふわふわで軽くて好みでした。肉たっぷりなやつもいいんだけど食べ疲れるからね。
人が増えてきたのでさっと食べて宿に戻りました。
宿で晩酌をしました。これからは福島駅の中にあるスーパーで買っておいたもの。
いわしのフライもおいしかったのですが、この大葉味噌のおにぎりがとにかく絶品でした。軽く焦がされていて香ばしく、甘い味噌を大葉の香りがぴしっと引き締めてくれて固めのごはんに合ってさあ、たまらなかったですね。
おすすめです!
(↑これは私が本当におすすめするときの、色)
あと、今日の「リサイクルショップ夢創庫」で買った古いおちょこでお酒を飲んでみました。桜柄のデザインがかわいい。
おちょこの底には「平田村農地改革記念 祝」と書かれていて、なんだかめでたい雰囲気。
よっぽどめでたかったのだろう、だっておちょこまで作るくらいだから、と昔の人の高揚感が伝わってきて思わず買っちゃったんですよね。「農地改革」という最近になっては祝うことのない文字列もいい。
でもおちょこって少ししか入らないし、その度にお酒を注がなきゃいけないからちょっと大変かも。
旅行先で300mlの日本酒飲むとかなり酔っ払う。かといって200mlだと「もうちょい飲みたいのに」というタイミングでなくなるし……おれはどうしたらいい?
早起きして桃の自販機に行きました
せっかく福島に来たのだから名産の桃が食べたい! ということで、早起きして農家の直売所に行きました。
訪れたのは卸町駅から徒歩13分ほどのところにある「わたなべ果樹園の自販機」です(Googleマップで調べると出ます)。
道路のそばに「桃」と書かれたのぼりが立っています。桃太郎も鬼退治するときにこういうのぼりを掲げたのでしょうね。
うお! 割と早めに来たのにもう残り2個しかない!
ここまで来て全部売り切れだったら大声出してたので本当によかった……。
お金を入れてボタンを押すと扉が開き、中の商品を手に入れられるという寸法です。
4個で300円。直販ならではのお得なお値段ですね。
手に入れました。小ぶりで固く、いわゆる“固い桃”とはこういう桃を指すのかと驚きました。
家で食べてみたところ、パリパリとした食感でさっぱりと甘く、一般的な柔らかくとろりとした食感の桃とはまったく違う味わいでした。こんな桃があったとはね。なんで誰も教えてくれなかったんだろう。
ということで福島に行ったら食べたかった桃を入手できたのであとは粛々とリサイクルショップを回っていきます。残り2軒!
オーディン福島矢野目店
3軒目にやってきたのは「オーディン福島矢野目店」。色合いがシックであんまりリサイクルショップに見えないな。
オーディンは福島県、山形県、宮城県を中心に展開している、いわばご当地のリサイクルショップ。所変われば品変わるということで、こうした地場のお店に出会えるのもうれしいですね。それではさっそく見ていきます。
【オーディン福島矢野目店の感想】
福島の人が手放したと思われるものがいっぱいある!
福島国体のタオルや、地域のマスコットが描かれたトートバッグやマグカップなど、ここでしか見ることのできないものばかりだった。食器や雑貨、おもちゃや古着などスタンダードなラインナップの中に、レトロ雑貨のショーケースがあってきっちり整理されている印象を受けた。
古着はメンズ、レディースともに豊富な品揃えで、マラソンの記念にもらうノベルティTシャツがたくさんあった。マラソン好きの人が手放したのだろうか。着ないから買わないけど、Tシャツが街の歴史の語り部となるのはなんかいいですね。ご当地キティの珍しいやつがあったので購入。
ハードオフ オフハウス 福島笹谷店
最後にやってきたのは「ハードオフ オフハウス 福島笹谷店」。福島駅からはけっこう北のほう。最寄りは笹谷駅です。1階がオフハウス、2階がハードオフになっています。
地方のオフハウスはわりと雑多でいいものが見つかることが多いのでわくわくです。まずはぬいぐるみコーナーから見ていきます。
なんかある!
調べてみたら早稲田大学のオフィシャルグッズの「ワセダベア」ということがわかりました。かわいいけど、私は早稲田大学出身ではないので見送ります。
公式で現在も販売されているようなので、熱烈な早稲田ファンにはいいのかもしれません。
他には、タップダンスシチーのレトロアイドルホースぬいぐるみがありました。5500円はちょっと私には高すぎる印象ですが、ウマ娘にも実装された名馬ですし価格も高騰しているのかもしれません。
古いぬいぐるみは細かな意匠が経年劣化でボロボロになっていることが多いのですが、これは状態もよくキレイでした。
なにやら凛と胸を張って強そうな芦毛の馬もいました。二足歩行している。
裏のマントには「オグリキャップ」と書かれていました。稀代のアイドルホースとして親しまれたそうなので、こんなヒーローのようなビジュアルになるのも納得です。
あとはムーミンがウインナーを持っているぬいぐるみがありました。かわいい。
人でも動物でもない空想のキャラクターが食肉加工品を持っているのってなんかいいですね。テーブルに飾って一緒に晩ごはん食べたい。
こちらは日本ハムのウインナー「森の薫り」の懸賞で当たるもののようです。
調べると2002年に当選したブログが出てきたのでおそらくそのあたりのものでしょうか。昔はこういう懸賞やってたんだという気づきもあります。
2階のハードオフにはニンテンドー64の台があり懐かしくなりました。
上に本体乗せて、下の箱にソフトとか入れてたんだよな〜。ゲーム機本体はまだ中古市場で見つかるけど、こうした周辺機器ってほとんど見つからない気がする。昔の実家の風景と現実がふいに重なる瞬間があり、こういうのもリサイクルショップめぐりの醍醐味ですね。
あとレコードやCDコーナーの品揃えがかなり豊富でした。私はレコード系は全然わからないので、見る人が見れば掘り出し物がある気がします。
【ハードオフ オフハウス 福島笹谷店の感想】
物がいっぱいある!
さすがオフハウスとハードオフの2階建て店舗。食器や家具家電、衣類などさまざま取り揃えられていた。ぬいぐるみコーナーが充実していた印象。
時間がなかったのでゆっくり回ることはできなかったが、2階のハードオフはジャンク品やCD、レコード類がたくさんあり、ハードオフ好きならもっと楽しめるはず。残念ながら私の欲しいものは見つからなかったので何も買わず店を後にした。
買ったものを大公開
ということでリサイクルショップを4軒回りました。バスじゃないと移動が厳しく、そこまでお店が密集しているわけではなかったのでいつもよりは少なめです。
それでは購入品を公開していきます。
リサイクルショップ夢創庫で買ったモノ
愉快なジョッキ
これね、めちゃくちゃかわいかったんですよね。「あっぱれあっぱれ」「はくしゅはくしゅ」「やんや!やんや!」などと、人をはやし立てるかけ声が一面に載っています。
こんなのでビールでも飲んだら気持ちがいいですよね。人生訓や熱っぽいエールを送られるよりは、こういうからっとした応援のほうが励まされる気がします。
ミスタードーナツのベル&火力発電所のキャラ
ミスタードーナツの素焼きベルを見つけました。ミスドのグッズはデザインが秀逸なので集めているのですが、特に素焼きの質感がかわいい! ミスドHPで公開されているグッズヒストリーをざっと見てもこのベルは見つかりませんでした。いつのものなんだろう。
わくたんは相馬共同火力発電の新地発電所内にある「わくわくランド」のマスコットキャラクターとのこと。ミルクポットなのも珍しい。
白虎隊のご当地キティハンカチ、レトロキティハンカチ、ファミリーマートのハンカチ
3つ買いました。白虎隊のご当地キティハンカチは凛々しくていいですね。福島ならではのハンカチが見つかってよかったです。
ハローキティのレトロハンカチは1987年のもので、当時らしいデザインが最高!
ファミリーマートのえんむすびハンカチはちょっと情報が出てきませんでしたが、おそらく古いものだと思われます。おにぎり型のデザインがかわいい!
セカンドストリート福島南店で買ったモノ
ご当地キティハンカチシリーズ
ご当地キティハンカチが5枚も集まりました。なまはげキティ以外は福島にちなんだデザインです。
うち1枚は白虎隊で、さっきリサイクルショップ夢創庫で紹介したものと重複しています。こういうのって見つけたら買わないと次がないからね……。
福島のシンボルの磐梯山(ばんだいさん)の前で小原庄助と書かれた湯船で気持ちよさそうにしているキティちゃんのハンカチ、豪快でいいですね。
小原庄助とは民謡「会津磐梯山」に登場する人物で、キティちゃんが諳んじているのもその歌詞です。ひとえにご当地と言っても、単純に名物を紹介するだけでなく民謡からデザインを持ってきているのがさすが。これは福島ならではのハンカチといえるでしょう。
こちらは2003年のもの。お土産屋さんではもう見つからないので貴重です。
こちらは福島の桧原湖のご当地キティハンカチ。キティちゃんが模している魚はなんだろう。ワカサギかな。こういうかわいらしいデザインのハンカチが当時お土産屋さんにあったかと思うとうらやましくなります。
オーディン福島矢野目店で買ったモノ
食器やハンカチ、ストラップなど
うおおお、けっこういっぱい買いました。とりあえず自分の物にしておかなければと物を買うことがあり、これらもそういう衝動で買ったものです。本当に必要かはわかりませんが、今買わなければ私の人生を通り過ぎるだけなので。
TSUTAYAのマグカップ
TSUTAYAがこんなの出してたんだと気になったので購入。TSUTAYAのマークって小さい頃うっすら怖かったんですが、今見てもちょっと怖い。
甲子園の灰皿
甲子園の灰皿です。側面のヘルメットやメガホンのマークがかわいかったので購入。タバコは吸わないですが、たまにかわいいデザインのものがあるので気になってしまいますね。
「まあカギとか入れたらいいし」と思って買うんですが、そうやって買ったものがたくさんあってカギを入れることもないので困っています。
福島市観光PRキャラクター「ももりん」の手ぬぐい
これはローカルキャラだ! と思い購入。福島の特産品のももとりんごをあわせて「ももりん」という名前になっているそう。安直さがかわいいね。手ぬぐいはなんだかんだ使えますからね。
福島市の「こでらんに博」というイベントの物のようです。
韓国限定のご当地キティストラップ
こんなの出してたんだ! と驚いた韓国限定のご当地キティストラップを見つけました。民族衣装のチマチョゴリに身を包んだキティちゃん、かわいすぎ!
ご当地キティは国内だけかと思っていましたが、まさか海外のものもあるとは。いつか旅行に行って現地で手に入れたいものです。
まとめ
以上、福島駅周辺のリサイクルショップを4軒回りました。思いのほか大収穫でした。
特にこのかわいすぎるジョッキが手に入ったのはうれしかったな……。使う度にリサイクルショップ夢創庫のことを思い出すことでしょう。いいものを手に入れました。
これからも全国のリサイクルショップをめぐりたい!
ブックオフさん、ハードオフさん、セカンドストリートさん、トレジャーファクトリーさん、その他リサイクルショップを営んでいる方々、これからもよろしくお願いしま〜〜〜〜〜〜す!!!!!!
( ^o^)v ブイ!