お酒好きライターの神田(こうだ)です!

 

お酒好きの人なら誰しも胸に秘めている考えだと思いますが

 

レストランが併設された酒蔵に行って、

できたてのお酒をしこたま楽しみたい!

 

そんな自分に都合のいいことばかり考えている人も多いことでしょう。(そうですよね?)。

 

かく言う私もそのひとり。

私は先日京都に行く用事があり、かねてずっと気になっていた夢のような施設に行ってきました。

 

それは……

キザクラカッパカントリー!

 

地ビールとお酒の天国!

 

あらためて、キザクラカッパカントリーは京都・伏見の酒造メーカー「黄桜」が運営するお酒のテーマパーク。京阪電鉄・中書島駅から徒歩7分ほど。酒処として有名な伏見にあります。

黄桜といえば、妙に艶やかなカッパのマスコットに見覚えのある方もいるのではないでしょうか。

 

私は学生時代京都に住んでいたので、いつか行ってみたいと思っていたんですよね。それが叶ってよかった…………。

 

キザクラカッパカントリーの中に入ると、広場の右手に川で泳ぐ2人のカッパを模したとても美しい像があります。

水面を波で表現しているのも良いんですが、いっしょに泳ぐもうひとりを見るカッパのやさしいまなざしたるや……。

なんというかこの像だけでも見れてよかったと思いますね。ずっと見ていたいよ。

 

こちらの像は子供に魚とりを教えるお母さんガッパでしょうか。

本当に……本当にありがとうございますという気持ちですね。キザクラカッパカントリーはカッパへの愛にあふれています

( i _ i )←こうなりました

 

カッパ像にひとしきり感動したあとは、いよいよ「黄桜酒場」で地ビールと日本酒を楽しみます! 

 

全然関係ないんですが、入り口の除菌アルコールを手に吹きかけるとキリッとした甘酒のようなめちゃくちゃいい香りがして思わず写真を撮ってしまいました

黄桜が作った除菌用アルコールだそう。飲ませて〜〜〜

 

いざ黄桜酒場へ

受付を済ませて、レストランまでの長い石畳を歩きます。ドキドキ……。

 

店内広くてかっこよすぎる! 

貸し切ってパーティーもできるそう。そんなの絶対いいじゃんね。

 

ランチタイムは「お造り定食」「京湯葉うどん定食」などの定食メニューも用意されています。

中でも数量限定の「酒粕ラーメン」(890円)が気になったのでそれにしました。いったいどんな味がするんだろう……。

 

お茶の湯呑みのカッパがまあかわいいこと。こんな笑顔になりたいものですね。

 

酒粕ラーメンが来た!

甘くてツンと癖のある酒粕の香りがすごいする。スープは粘度が高く、どろっとしていてあまり見たことがないタイプのラーメンです。

 

よくわからんけどうますぎ!!!!!!

 

酒粕ラーメンを初めて食べましたが、豚骨でも鶏ガラでもなくなんかジャンル分けできない不思議な味。

スープは甘くてとろっとしていて、旨味が強くて、麺に絡んで最高! 

くどさもまったくない。何をどうしたらこんなうまくなるんだろう。酒粕ってこんなにうまいのかと思い知らされました。トッピングの鶏チャーシューも柔らかくてすごい。

 

酒蔵行ったのに興奮して酒粕ラーメンの話ばかりしてしまった。いよいよお酒を飲みます。

 

名物の「黄桜9種飲み比べ」(1950円)を注文しました。9種も飲んでいいのか!?

 

あ〜 9種も来ちゃった。来ちゃったからには飲むしかありませんね。

器が変わると口当たりも変わると言うので、陶器やガラスなどいろんな器で楽しめるのはうれしいですね。

 

9種のラインナップはこちら。

①どぶろく

②本醸造生鮭

③生酛山廃 山田錦(特別純米)

④伏見の竜馬(吟醸)

⑤祝米(純米吟醸)

⑥純米大吟醸 S

⑦SUPER PREMIUM(純米大吟醸)

⑧東山酒造 魯山人原酒(特別純米)

⑨今月の限定酒 ※1月に行ったときは「雪音」という銘柄

どぶろくから大吟醸までこんなに一度に飲み比べられるのってすごい! 1本8000円する「SUPER PREMIUM」もラインナップに入っていてかなりお得です。

 

また、①から⑨を順に飲み比べることで、酒の原点から現代の日本酒まで様々な造りの違いを体感することができ、黄桜の日本酒の歴史をふんだんに味わうことができます

こんなお酒のエンタメってなかなかないね。

 

それぞれ順に飲み比べてみましたがどれも性格が違って驚きました。

どぶろくはシュワッと辛くてツーンとして甘く、大吟醸はとろっとした飲み口で旨味があり、ひとえに日本酒といってもこんなに味の違いがあるので、すごい。すごいしか言ってないですね。全部うまい。

 

特に私が好きだったのはどぶろく。なんとなく悪酔いするお酒だと思って敬遠していましたが、炭酸のシュワシュワが思ったより強くて飲み口も良く、すっきりした甘さです。

卑近な例えで申し訳ないですが昔自販機にあった「アンバサ」みたいな感じ。

 

あとは純米大吟醸の「黄桜 SUPER PREMIUM」もすごかったです。口の中でトロトロになって甘くて旨味があって、すごく贅沢な味。

 

9種飲み比べると、原点の酒のどぶろくと、最新技術の粋を尽くした純米大吟醸の風味に近しいものを感じたりと、自分の体で歴史が体感できてお酒造りってすげ〜と思いました。

 

あとおつまみの「小芋の柚子味噌がけ」(580円)がうまいこと……。

小芋って『美味しんぼ』にしか出てこない小さい芋だと思ってたから食べられてよかった。

 

9種飲み比べていい感じに酔っ払いましたが、「京都麦酒飲み比べセット」(700円)にもチャレンジしました。しかも出来たてのもの。いいことですね。

「ケルシュ」は水のようにグビグビ飲めて、さっぱりキレがいいビール。

「アルト」は濃くて飲みごたえがあり、香ばしくて苦味が強いビール。

「蔵のかほり」は黄桜の清酒酵母で仕込んでいて、ぷ〜んと日本酒のような香りがするまろやかで飲み口のいいビールでした。

 

キザクラカッパカントリー、ちょっとすごすぎる……。

 

めちゃくちゃ満喫しました

うますぎる酒と料理を堪能したあとは売店でお土産を選びました。

 

飲み比べでめちゃくちゃ好みだったどぶろくと、甘酒を買いました。大切に味わいますね。

 

また、冬季限定という触れ込みに後押しされて買った「酒米飴」はとにかく香りが良く、酔っ払いそうなほど日本酒の味がしてかなり好みでした。うまい。

 

他にもキザクラカッパカントリーには、

 

  

カジュアルにお酒を楽しめるショットコーナーや、

 

マスコットのカッパにちなんでカッパの資料を集めた「河童資料館」全国に伝わるカッパ伝説やカッパの歴史などがまとめられていて見応えバツグンでした。

 

また、酒造りの道具や黄桜の歴史資料が展示されている「黄桜記念館」はお酒を楽しんだあとに訪れると酒造りってすご〜と感心できるのでおすすめです。

 

キザクラカッパカントリーはおいしいお酒と料理のほか、カッパや酒造りの資料もあって大満足の酒のテーマパークでした! 

この他にも醸造蔵の見学もあるそうなので今度はそこにも行ってみたいな〜。

 

黄桜のカッパさん、おいしいお酒をどうもありがとうございますね。

 

おわりです!