昨今、ゲームや映画、海外ドラマ、ハロウィンのコスプレなどで大人気のゾンビ!
みなさんも好きですよね、わかります。私も大好きです。
確信はありませんが、世の中のだいたいの人はゾンビが好きなんじゃないかと思っています。
この状況はもはや、ゾンビはホラー界のアイドルだと言っても過言ではないと思います。
こんなお悩み、ありませんか?
ところで、そんなゾンビ好きのみなさんに質問です。
ゾンビ映画を観るとき、字幕読むの忙しくないですか?
字幕を読んでいるとゾンビの姿をよく観察できないし、吹き替えにするとゾンビのリアルな声が聞けなくなってしまう…なんて経験、ありますよね?
そう、こんなとき非英語ネイティヴでゾンビファンの私たちは、せっかくのゾンビを存分に楽しめてないなぁ…と悲しい気持ちになるのです。
謎すぎる教材ソフト「シネマ英会話 ゾンビ」との出会い
そんな時に私が出会ったのが、「シネマ英会話 ゾンビ」
なんと、「ゾンビを楽しみながら、3カ月で字幕なしで映画を楽しめるようになる」というゾンビ好きにはたまらないゲームなのです!
映像はジョージ・A・ロメロ監督作品「ゾンビ」
ゾンビ好きの方なら、すでにさっきの写真でお気づきかと思います。
このソフトに収められているゾンビ映画は、ジョージ・A・ロメロ監督作品「ゾンビ」。
ゾンビブームの火付け役とも言われる、知る人ぞ知るゾンビ映画なんです。
よし! ではさっそくこの「シネマ英会話 ゾンビ」で勉強して、ゾンビ英語をマスターしてみましょう!
実際にやってみよう
というわけで、さっそくプレイしてみましょう。
ディスクの1枚目を再生してみると・・・
優雅な音楽とともに、おどろおどろしいゾンビの文字。
「映画鑑賞モード」
「プログラムレッスン」
「ロールプレイプラクティス」
「スクリプトモード」
という4つのモードがあるようなので、ひとつづつやっていきます。
映画鑑賞モード
「映画鑑賞モード」を選択すると・・・
映画が始まります。ふつうに映画のDVDを観るのと同じ状態ですね。
ただ、ディスクが4枚に分かれているので1本の映画であと3回ディスク交換しなければなりません。
怠惰は罪なので反省しつつ、ちゃんと3回ディスクを入れ替えて無事映画を観終えました。
プログラムレッスン
そんなこんなでゾンビを堪能しつつ、2つめのモード「プログラムレッスン」をやってみましょう。
ふつうに映画を見ただけでは「シネマ英会話 ゾンビ」を語ることはできないのです。
このソフトの本領発揮はここからです!
なんだか盛りだくさんで楽しそうです。
まずはレッスン01しか選ばせてもらえないのでレッスン01を選択します。
突然、放送大学が始まりそうなタイトル画面が現れました。
これからゾンビが出るとは思えない真面目さです。
各チャプターをもう一度日本語字幕で観て、セリフの内容を復習するコーナーのようです。ナーのようです。
くりかえし観ることが前提なので、1チャプターはほんの数分しかないのですが、こういった地味な反復練習も大切ですよね。
次は、いよいよ英語字幕で観ていきます。
というか、観ないとこの先のステップに進ませてもらえません。
このステップでは、「DIC」と書かれている辞書機能がとても便利です。
わからない単語があれば、いつでも映画を一時停止して辞書を参照することができます。
しかもその辞書が本格的で、映画の内容にそった意味だけが出てくると思ったら、ふつうの辞書並みのボリュームで必要以上にいろいろ書かれています。
中学生がよろこぶ単語も取り揃えています。
ステップ3からはクイズ形式のようです。
ゾンビのことなら任せてください。
と気軽にやってみたらなんと質問文も英語というガチなやつでした。
ちなみに答え合わせをして1問でも不正解だと、強制的に映画がはじまります。
くりかえし観させられるとけっこう記憶に残るので、全問正解する頃にはすっかりゾンビ優等生です。
そしてすべてのステップを終えると、修了というデカい文字がもらえます。
そこは日本語なんですね…!
ちょっとためになる!ゾンビ英語コーナー
ここでは劇中に出てくるセリフから選りすぐって、ゾンビ好きのための便利な英語の言い回しをご紹介しちゃいます!
ふとしたときに使えると、上級者みたいでカッコイイぞ~!
その1
英語:They attack and they feed only on warm human flesh.
↓
意味:人肉はあくまでもエサなのです
その2
英語:A dead body must be exterminated either by destroying the brain or severing the brain from the rest of the body.
↓
意味:死体を根絶するには脳を破壊するか頭部を身体から切断しなくてはならない
その3
英語:Don’t do it until you’re sure I am coming back.
↓
意味:俺が完全に蘇っちまったと思うまで撃たないでくれ
その4
英語:I’m gonna try…not to.
↓
意味:蘇らないように…頑張る
いざというときのために覚えておきたいフレーズばかりでしたね。
蘇りたくないときなどに、みなさんもぜひ使ってみてください。
ロールプレイプラクティス
そんなこんなでついに、楽しそうな「ロールプレイプラクティス」モードにたどりつきました。
役を選べと言われています。
4人の登場人物のうちの誰かになれるようです。
ゾンビにはなれないんですね…
仕方ないので可愛かったFranを選びます。
可愛いです。
「ロールプレイング」というくらいなので、ここでは選んだ役のセリフを字幕を見ながら音読することになります。
ふつうに「映画鑑賞モード」と同じように映画が始まりますが、選んだ役がしゃべるときの音声がカットされています。
BGMも含め完全に無音になるので、ロールプレイとしてはたいへん気持ちよく演じることができます。
ただし、もたもたしてるとすぐに無音時間は終わってしまいますので、ネイティヴ並みの発音速度が必須です。無茶かよ。
スクリプトモード
いよいよ最後のモードです。
「スクリプトモード」っていったい何なのでしょうか?
台本でした。
音楽すら流れません。
ひたすら文字に集中したい人は辞書を引いたりしながらこのモードで勉強すると良いです。
私はそっと、Xボタンを押しました。
結論:実はマジメな英会話教材でした。
というわけで、パッと見は異様な存在感と謎さ加減に満ちあふれた「シネマ英会話 ゾンビ」でしたが、やってみるとすごく真面目に作られているちゃんとした英会話教材でした。
それもそのはず。「シネマ英会話 ゾンビ」は、「シネマ英会話」という教材ソフトシリーズのひとつで、他にも「天国に行けないパパ」「インターセプター」「嵐が丘」などなどふつうの映画がラインナップされています。
「ゾンビ」はたまたまちょっと冒険しちゃった異色のタイトルだったのですね。
以降の販売展開がないのが残念ではありますが、映画と英語がお好きな方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?
おしまい。