こんにちは! ライターのギャラクシーです。

 

最近、満員電車や何かの作業中(料理や洗濯、ドラクエのレベル上げなど)に、「音声のみの娯楽が欲しいなー」と思うことが多々あり、「朗読CD」というのを買ってみました。

 

 

朗読CDとは

文学作品や児童書などを、声優やナレーターが朗読したものをCDにした作品のこと

 

 

聴いてみるとムチャクチャ良かったので、今回は「朗読CD」の良いところ、悪いところを挙げてみます。

 

 

 

今回買った朗読CD

全然知らなかったんですが、結構な種類の朗読CDが出てるんですね。その中から、今回はこちらをセレクト!

 

 

 

銀河鉄道の夜(宮田幸季・櫻井孝宏・子安武人 朗読CD)

 

・『銀河鉄道の夜』全話を収録

・CD2枚組で2時間30分

・2010年発売

 

 

 

文字で読むのと違いを知りたいなと思ったので、何度も読んでいる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を選びました。

そして、せっかくの朗読だから声優も豪華なほうがいいな、と思い、

 

・ジョバンニ

宮田幸季(「弱虫ペダル:杉元照文、「free!:似鳥愛一郎」など)
・カンパネルラ

櫻井孝宏(「おそ松さん:おそ松」、「ジョジョの奇妙な冒険:岸辺露伴」など)
・朗読&その他の登場人物全て

子安武人(「ジョジョの奇妙な冒険:ディオ」、「銀魂:高杉晋助」など)

 

あまり声優に詳しくない僕でも名前を知ってるようなキャストのCDにしてみました。

 

 

 

 

 

 

朗読CDを購入する時に注意したいこと

ライナーノーツにキャスト3人の写真と、ショートインタビューが載ってました。これはファンなら“買い”では?

 

 

 

全編収録されているか?

 

中には「おもしろいところだけ抜粋」「第六章のみ朗読」のように、その小説の一部しか朗読していないCDもあります。小説を全編朗読するとめちゃめちゃ収録時間が長くなってしまうので仕方ないんですが、「どうしても全編聴きたい!」って人は注意してください。

 

※今回買った『銀河鉄道の夜』は全編収録されてました

 

 

 

どのタイプの朗読?

感情の抑揚がない「いわゆる朗読」タイプのものもあれば、アニメのように「感情を込めてセリフを読む」タイプのもあります。登場人物によって声色を使い分けるものもあれば、男も女も子供も老人もまったく同じ声で読むものもあります。

求めているものかどうか、できれば視聴して確認しましょう。

 

※今回買った『銀河鉄道の夜』は、朗読(ナレーション)はあまり抑揚なし、セリフは軽く感情が入ってて、ちょっとした音楽ありでした

 

 

 

誰がどれくらいの比率で声を入れてるの?

その声優のファンだからという理由で購入を考えている人は、誰がどれくらいの比率で声を入れているのか、レビューなどを見て調べると良いでしょう。基本的に朗読(ナレーション)の人の比率が圧倒的に高いです。

 

※今回買った『銀河鉄道の夜』の比率は、

宮田【ジョバンニ】20%

櫻井【カンパネルラ】10%

子安【朗読&その他の登場人物】70%くらいでした

 

 

 

 

 

 

朗読CDの良いところ

ここからは、「朗読CD」を聴いてみて、良かったところと悪かったところを挙げてみます。まずは良かったところ。

 

 

 

2時間30分で一冊分読了する

文字で読んでたらもう少し時間がかかるのでは?

2時間30分でちゃんと理解できるの?と思われそうですが、朗読CDならではの、理解を助ける演出があるので大丈夫なんです。例えば声色の違いですぐに誰のセリフかわかるとか、効果音やBGMがあるから、どこにいるのか・どんなシーンなのか一瞬で理解できるとか。

 

 

 

演出がすごく良い

沈みゆく船の中で、乗客たちが各国の言葉で賛美歌306番を歌うシーンでは、BGMとしてその曲が小さくかかったりして感動が倍増します。電車の中で聴いてたんですが、軽く涙ぐんでしまいました。

 

※宮沢賢治の時代には「306番」でしたが、現在では「320番」です。「主よみもとに近づかん」という曲で、実際にタイタニック号が沈む時に楽士が演奏したと言われています。

 

 

 

 

声優の声が心地良い

さすがにプロなので、声を聴いてるだけでも心地良いです。今回購入したCDでは、ほとんどを子安武人さんが朗読しているわけですが、極悪なディオ・ブランドーのイメージしかなかったのに、超やさしい声で読み上げてくれるのでめちゃめちゃ和みました。

心地よすぎて寝てしまうことも……

 

 

 

目を閉じて楽しめる

今回初めて「朗読CD」というものを聴いてみて、一番カルチャーショックだったのがこれです。

小説でもマンガでも映画でも、視界の端には必ず「日常生活の一端」が入っているわけです。電車で向かいに座ってる人の足とか、映画館だと前の人の頭とか。

「朗読CD」は目を閉じてイヤホンで聞くと、不純物が一切なくなるので、没入感がハンパないです。

 

 

 

 

 

 

朗読CDの悪いところ

良いところだけを紹介するのもアレなので、悪いところも。

 

 

 

ページ戻しが書籍ほど気軽ではない

「あれ?このキャラ、さっき何て言ってたっけ?」という時に、1ページ2ページ分の微妙な巻き戻しが難しいです。

 

 

 

“しおり”が欲しい

CDのままステレオ・コンポなどで聴く場合、一旦休憩するために電源を落とすと、どこまで進んでたのか完全にわからなくなります。

また、リッピングしてiTunesなどのメディアプレイヤーで聞いても、合間に別の音楽などを聞くと同様にわからなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

というわけで今回は、人生で初の「朗読CD」を聴いてみて、良いところと悪いところを挙げてみました。

結局、良いのか悪いのか、と言われると……圧倒的に“良い”です。作業中や運転中など、目を使う娯楽が楽しめない状況では、本当におすすめですよ!

 

特に、「良いところ」にも書きましたが、目を閉じて聞くことで、ハンパない没入感を味わえます。

 

 

 

そう、まるで、すぐそこに銀河が広がっているような……

 

 

 

いや、まさか……ひょっとして、本当に僕は銀河に……

 

 

 

 

 

(パチッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バァ~ン!

 

 

 

 

(おわり)

 

 

※今回紹介したCD

 

※賛美歌320番:主よみもとに近づかん

 

※海外文学もあります。名作を保志総一朗と諏訪部順一朗が朗読。

 

※太宰治作品を、女性声優が朗読。考えるだけで最高ですが、全編朗読ではなく一部抜粋です。