こんにちは、もりれいです。
突然ですが、あなたはこの世に『けりぐるみ』というアイテムがあることをご存知ですか?
いわゆる『ぬいぐるみ』が縫って作られ『あみぐるみ』が編んで作られていることから考えると、『けりぐるみ』は蹴って作ってあるのかな?と考えがちですがそれは誤りです。
『けりぐるみ』とは、猫が蹴って遊ぶためのおもちゃの総称!
私は最近知ったのですが、噂によるとこういった『けりぐるみ』がめちゃくちゃ猫界にウケているらしいのです。
でも、はたして本当なのでしょうか?
猫は本来、獲物を狩って暮らすもの。だったら猫のおもちゃって、こういうファンシーなものより野生の生物そっくりの姿のほうがよくないですか?
というわけで、よく市販されているタイプの『けりぐるみ』と、野生味あふれる『野生のけりぐるみ』を用意して、どちらが猫にモテるのか検証したいと思います。
試してくれるのは、最近飼い始めたうちの猫です。
気が向いたらやります
ではご覧ください。真の「ねこまっしぐら」はどっちだ!?
猫が選ぶ!今遊びたい『けりぐるみ』選手権
エントリーNo.1 布の棒
なぜか人気とされているスタンダードな布の棒を適当に縫って作りました。
(これから出てくる『けりぐるみ』はすべて手作り、中身はただの手芸綿です)
こんなドラクエの初期装備みたいなやつ、本当にウケるの…?
では、猫の前に置いて反応を見てみましょう。
いきなり食いつく猫
きれいにホールド&両足で蹴り蹴り
やはり猫はこういう形状のものを見ると素直に蹴りたくなるようです。”ぐるみ”というよりただの抱き枕のようですが…。
しかし、ちょっと蹴ったら離れていきました。やっぱりただの布の棒じゃ野性味が足りないからではないでしょうか…?
≪布の棒・結果≫
食いつきの早さ・・・★★★☆☆
興奮度・・・・・・・★☆☆☆☆
飽きない度・・・・・★☆☆☆☆
作りやすさ・・・・・★★★★☆
エントリーNo.2 くつした
こちらは、びっくりするくらい毛玉のついた履き古しのくつしたに手芸綿を入れたもの。
ドラクエにも出てこないショボいアイテムですが、はたして長年の毛玉は有利にはたらくのでしょうか。
前転しながら取りに来た猫
どこかへ持って行かれるくつした
なんの野性味もないくつしたが、まさかのお持ち帰りです。
軽くていい感じのボロさなので、猫にとっては持って帰ってじっくり使いたい癒し系アイテムだったのかもしれません。
≪くつした・結果≫
食いつきの早さ・・・★★★☆☆
興奮度・・・・・・・★★☆☆☆
飽きない度・・・・・お持ち帰り
作りやすさ・・・・・★★★★★
エントリーNo.3 エビ
ネットで探すとよく出てくる市販のエビの『けりぐるみ』をせいいっぱい再現した一品です。
派手な色使いと複雑な形状、そして正直エビかどうかは怪しいけれど海産物という特徴ははたして有利にはたらくのか?
猫の前に置いてみます。
すごい速度でやってきた猫
見事に噛んで蹴られるエビ
布の棒のときより攻撃的な気がします。まさかエビだと認識しているのでしょうか。
布の棒よりはいろいろな持ち方で遊んでくれたので、形状が複雑だと飽きにくいのかもしれません。
しかし、作るのはかなり面倒なので買いましょう。
≪エビ・結果≫
食いつきの早さ・・・★★★★☆
興奮度・・・・・・・★★★☆☆
飽きない度・・・・・★★★☆☆
作りやすさ・・・・・★☆☆☆☆
エントリーNo.4 野生のけりぐるみ ネズミ
猫と言えばネズミ。
なので、猫用のネズミのおもちゃを野性味たっぷりに作ってみました。
≪作り方≫
① ネズミ色・白色・薄ピンク色の毛糸と手芸綿を用意する
② 10cm程度になるように毛糸の配色を変えながら編む
③ 手芸綿を詰めて綴じ、黒色の毛糸で目鼻を付ける
市販のネズミのおもちゃは派手な色が多いのですが、今回はリアルな配色にこだわってネズミ色で作製しました。おなかは白、しっぽは薄ピンクです。
なぜ市販されていないかというと、けっこう気持ち悪いからだと思います。
大きさは10cmほどの狩りやすい子ネズミサイズ。
猫は古くからネズミを獲る仕事をしてきたので、これで猫の本能が爆発することうけあいです。
さっそく置いてみます。
時空を超えそうな飛び方をする猫
しっぽをくわえつつ両手で持ったネズミを器用に蹴る
あまりの食いつきに時空を超えました。
やはり古くからネズミを捕ることを得意としてきただけあって、本能が黙っていないのでしょう。
興奮して、小さいのによく掴んで何度も蹴っていました。これは完璧なんじゃないだろうか…
≪野生のけりぐるみ ネズミ・結果≫
食いつきの早さ・・・時空超え
興奮度・・・・・・・★★★★★
飽きない度・・・・・★★★★★
作りやすさ・・・・・★★☆☆☆
エントリーNo.5 野生のけりぐるみ イカ
猫の好きな海産物の中で特に猫が好きそうな形状のものは何かと考えたら、イカにたどり着きました。
≪作り方≫
① 白色のアクリル毛糸・ピンク色の毛糸2種類・手芸綿を用意する
② 白色のアクリル毛糸にピンク色の毛糸を部分的に混ぜながら、耳・胴体・足を別々に編む
③ 手芸綿を詰めてすべてをつなぎ合わせ、黒色の毛糸で目を付ける
サイズ感、抱きしめやすそうな形状、そしてゲソのじゃらじゃら感。
どれをとっても猫が喜ぶに決まっています。これは期待せずにはいられません。
さっそく猫の前にゲソを垂らすと…
釣られる猫
しっかりホールド&蹴り蹴りする猫
必殺仕事人のような使い方もします
見事な食いつきとバリエーションのある遊び方。これはとても楽しそうです。
しかし、調べてみると猫はイカを食べてはいけないそうです。せっかく野生のイカに出会っても戦えるようにと思ったのに…。
食いつきが良かったのもイカとしてリアルだからではなく、単にじゃらじゃらしたひも状のものが好きだからでしょうか…残念です。
でも本人は楽しそうなので優勝とします。
≪野生のけりぐるみイカ・結果≫
食いつきの早さ・・・★★★★☆
興奮度・・・・・・・★★★★★
飽きない度・・・・・★★★★☆
作りやすさ・・・・・もう作りたくない
結論:やっぱり『けりぐるみ』は野性味あふれるほうが猫にモテる!
優勝者イカとなんかすごい生物みたいになった猫
いかがでしたか?
この結果をふまえて、次はあなたの猫ちゃんに野性味あふれる『野生のけりぐるみ』をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
何が好きかは個猫差があると思いますので、セミ、鳥、トカゲなどあなたの猫ちゃんに合った野性味あふれる獲物を自由に作ってあげてみてください。
ちなみに、市販の『けりぐるみ』にはたいていマタタビが入っているので猫はどれでもよろこんで遊んでくれるようです。
作るのが面倒で「マタタビでもよろこんでくれればOK」な人は買いましょう。
ではまた。