コミケで叶姉妹のファビュラスな薄い本が欲しい猫野きなこです。

 

コミケやイベント前になると締切ギリギリ芸人がたくさんTL(タイムライン)にいらっしゃいますね。

 

腐女子に限らず、なぜ一部の同人作家は毎回締め切りがギリギリになってしまうのでしょうか?

 

今回はその原因と、締め切り直前になって苦しまないための対策を考えてみました。

 

 

妄想はするが画力との差が大きい

腐女子同人作家はイベントのスペースが決まってから原稿の妄想を始めます。気が早い人はイベント前から妄想は始まっています。

 

純愛ものにしようとか、ちょっとえっちな本にしようとか、描きたいシーンを繰り返し想像する楽しい作業です。できることなら「そのまま脳内をプリントアウトしたい」と願う腐女子は多いのではないでしょうか。

 

次に頭の中からおおまかな話の流れをプロットという箇条書きの文章に起こします。

 

プロットでおおまかなページ数を割り出し、締め切りに向けて計画を立てるのですが、締め切りを守れない人はここで原稿をするスピードがガクンと落ちます。

 

ここからはネームというラフなコマ割りと構図、下書き、ペン入れという絵の技術が必要になってくるからです。

 

これまでは妄想という素晴らしい力でイメージ通りに作業が進んでいたのに、妄想と画力との差に「なんか違う」という違和感を感じ、現実に引き戻されてしまうのです。

 

その結果、原稿になかなか取りかかれずに締め切りまでの時間が過ぎていく…というパターンに陥ってしまいます。

 

 

漫画を描くスピードが遅くなる原因

「前回は◯日で描けたから今回もギリギリ間に合うはず」という計算は非常に危険です。

 

なぜなら、同人作家はコミケやイベントの度に漫画という高度なイラストの練習をしているため、画力が前回よりも少し上がっているからです。

 

画力が上がると自分の絵の違和感に気付きやすくなります。

 

デッサンがおかしい、気に入らない、でも正解がわからない…と悩みながら描いているうちに1コマにかかる時間は増えていきます。

 

今まで加筆しなかった影や服の皺、髪の毛の描き込みなども増えてくるので、作業するスピードは遅くなるのが自然なのです。

 

しかし、逆に「前回よりも経験が増えたのだから、作業は早くなっているはずだ」と錯覚してしまう結果、締め切りがギリギリになっていく人が多いのかもしれません。

 

寝不足が続くと「今描いている原稿は本当に面白いのか、誰も読んでくれないのではないか」とネガティブな思考になりがちです。

 

原稿の計画は前回よりも余裕を持って取り組むようにしましょう。

 

では次に、原稿を計画的に進めるための方法を紹介します。

 

 

原稿の集中力を持続させる方法

何となくダラダラと作業を始めると、すぐに集中力が切れてしまいがちです。

 

原稿の集中力を持続させるために、私が実践してみて効果があった方法を紹介します。

 

まず、タイマーを5分だけセットして作業を開始してください。

 

5分間の作業はあっという間に終わると思います。なんならもうちょっと作業してもいいと感じるかもしれませんが、5分休憩します。

 

次に25分作業して、また5分休憩します。集中力がもっと続きそうなら、次は45分作業して10~15分休憩します。45分の作業が辛くなってきたら、30分ほど休憩して作業時間を25分に戻しましょう。

 

このように、集中する時間を少しずつ増やしていって、「まだやれる」という所で作業を中断して休憩することが集中力を持続しやすくする方法です。

 

これはポモドーロ・テクニックと呼ばれるモチベーションを持続させるための方法と、メンタリストDaiGoさんの超集中力のテクニックを応用したものです。作業時間は自分の集中力の長さによって、時間を調整してみてください。

 

原稿前にデッサンの練習をするのもおすすめです。

 

イメージと画力のギャップの差を埋めることは、描く自信とスピードアップにつながります。知っていることとやることは別なので、是非実践してみてください。

 

以上、コミケに行きたい猫野きなこでした。