はあぁぁ~~っ!ハッ!ハッ!ハイ~~~!
どうも、こんにちは! ライターのギャラクシーです。
僕はカンフーものの映画やマンガが好きで、特に、ある実在の武術家のことが大好きなんです。
その名は、李書文(り・しょぶん)。
李書文は1864年、中国の滄州に生まれた人物です。その後、1934年に亡くなるまで、八極拳の達人として活躍しました。
八極拳とは――
接近短打(至近距離からの突きや体当たり、肘打ちや頭突きなど)が特長で、数ある中国拳法の中でも屈指の破壊力を誇る。
武術の達人というと悟りの境地に至った仙人のようなイメージがありますよね? でも書文の武勇伝を読むと、神の拳を持ったジャイアンという感じでムチャクチャなエピソードばかり。そこが人間くさくておもしろいのです。
というわけで、ここからは李書文の武勇伝を紹介していきましょう。
李書文・武勇伝|その1
河北省の提督に招かれて軍隊に武術を教えていた時のこと。
ある日、北京から新たに2人の武術家が招かれ、酒の席で自分たちの流派は負けたことがないと口走った。
それが気に入らなかった書文は、
帰り道で2人を待ち伏せし、殴り殺した。
※当然クビになった
李書文・武勇伝|その2
北京の武術家が、滄州で名を上げている書文のもとを訪れ、一手指南してほしい、と試合を申し込んできた。
そこで書文は―
相手の頭を胴体にめりこませて殺した。
※書文のエピソードで都会モン(北京)が出てきたら大体死にます。
李書文・武勇伝|その3
壁に止まったハエを槍で叩き落とし、
なおかつ壁には傷ひとつつけなかった。
※ひとつくらいは達人らしいエピソードも紹介しておきます。書文は槍の名人でもあり、「神槍・李書文」と言われていました。
李書文・武勇伝|その4
八極拳を侮辱した武術家の練習場所まで行って侮辱をやり返し、挙句に
(シュバアァッ!)
一撃で七孔噴血(両目・両耳・鼻・口より血を噴き出す)させて殺した。
※書文はほとんどの敵を牽制の一打目で倒してしまったらしく、「李書文に二の打ち要らず、一つ打てば事足りる」と歌になったそう。
李書文・武勇伝|その5
山東省の軍に招かれ、夜中に練習で震脚(足をドシンと踏み鳴らす動作)を行った結果、基地内のコンクリートをボコボコにする。
何も知らない兵隊が、不審者だと思い(当たり前だ)捕らえようとしてきたので――
(シュバアァッ!)
※八極拳は特に激しい震脚を行うことで有名です。
李書文・武勇伝|その5
あまりにもそこら中で恨みを買っていたので、
最終的に毒殺された。享年70歳。
※諸説あり。家族は毒殺ではないと言っている。
いかがだったでしょうか。単なるシリアルキラーじゃねぇかと思うかもしれませんが、書文が逮捕されていないことからもわかる通り、当時の武術家にとって命のやり取りは当たり前だったということは付け加えておきます。
豪快に生きた最強の拳士、李書文。男なら誰だってこの豪放さに憧れてしまいますよね!
おわり