映画鑑賞が趣味なので、7月前半に「良い」と思った映画をご紹介させていただきます。

 

余談ですが、6月の時点ですでに100本見てしまいました。いつもは年間100本なペースなのに、どうしちまったんだ?

 

 

 

 

 

■d@bbe:精霊の呪い(2013・トルコ)

 

【あらすじ】

医者のエブルは昔からの親友キュブラが悪霊に取り憑かれたという噂を聞きつけ、霊媒師ファルクとともに村を訪れる。しかしエブルはファルクの霊媒術に対し懐疑的で、もしこいつが詐欺師ならキュブラを病院へ入院させようと考えていた。そんな中、キュブラに取り憑いている悪霊「ジン」は人知を超えた恐ろしさに満ち溢れており、怪現象もバンバンおこる…!な話

 

世にも珍しく誰も知らないトルコのオカルトホラー映画(タイトルの意味と読み方は不明)。なぜ見たかと言うと、POVだったからです。私はPOV大好き。

 

で、こちらトルコ濃度100%でお送りする、他ではなかなか見られないお化け描写がパワフルでなかなか楽しい一品でした。まずトルコ語が謎の言語過ぎるあまり通常の会話ですら不気味な迫力があり、さらにキレまくるババアが早口でまくしたてるやかましさに始まり、でかすぎるノイズで音が割れまくる上にみんなが叫びまくるやかましさもあり、狂ったおっさんが叫びまくってやかましかったり、とにかく終始やかましい!!これがまた居心地の悪い恐怖を煽って良かったんですよね。そして取り憑かれた人の挙動もベタながらこれまた怪演って感じの趣もあり、パワーで畳み掛けてくる!各所で見かける「7175」という数字の伏線もしっかり効いていたし、トルコ独特の黒魔術も気持ち悪い!

 

ただ少し残念なのは、あと30分くらいは縮めて90分くらいにならんかったか?ってぐらい全体的に長かったような気がしました。キュブラの村に行く車の移動だけで体感15分くらい費やしてたような。2日にわけて見るなどして分散させて見ればなかなか楽しく見れるかと思います。NETFLIXにあるよ

 

 

 

 

 

 

■タグ(2018・アメリカ)

 

【あらすじ】

幼なじみのおっさん5人組は子供心を失わずに「毎年5月の1ヶ月間はガチ鬼ごっこをやる」というお決まり行事を30年間続けていた。その中でもジェリーは今まで一度も鬼になったことがない最強プレイヤーなのだが、5月末に彼の結婚式があるという。千載一遇のチャンス!!ということで、残りの4人があの手この手で鬼にしてやろうと画策する…!な話

 

ホークアイでおなじみのジェレミー・レナーが無敗の最強プレイヤーとして出演してるコメディ。事実をベースにしてるのがすごい。ほんとにこんなことやってるおっさん達がいるんだな〜というほんわかさがある…(実話映画にありがちな、最後に実際の映像も差し込まれて最高)。ジェレミー・レナーがおばさんバッグを使って弓を引くパロディシーンなんかもあってサービスたっぷり。鬼を回避するためにやりすぎるぐらい用意周到なのも面白い!

 

ストーリー的には事実を映画にするためやや誇張してたり普通に迷惑行為になってたりするところはあるけど、トータルで見るとおっさん達が30年以上も友情を維持しながら笑顔でギャーギャー騒ぎながら鬼ごっこを心から楽しむという姿、これに尽きるわな!鬼になりたくない・鬼にさせたいというお互いの思いが強すぎるあまり疑心暗鬼になってしまっても、根っこではしっかりと繋がってる絆は普遍的に素晴らしいものですね。交友関係は年と共に変わって学生時代の友人はゼロに等しいから、こういう「心の友」の存在は羨ましいもんですね。

 

 

 

 

■ハッピー・デス・デイ 2U(2019・アメリカ)

 

【あらすじ】

前回、何度も殺されては同じ一日に戻ってしまう無限ループ地獄から何とか抜け出せたツリーだったが、その直後、今度はカーターのルームメイトのライアン(織田信成のクローン)が謎の男に殺されてループしてしまう!あっという間に状況を把握したツリーとカーターは一瞬でその犯人を捕まえたが、その正体は驚くべき人物だった。そして驚異の無限ループがまた始まる!な話

 

スナック感覚で楽しめるSFタイムループスラッシャーコメディ「ハッピー・デス・デイ」の直後から始まる続編。今回もおもろい!!前作の設定を引き継ぎながら同キャスト、同舞台で状況をガラっと一変させる豪腕の脚本は独創性と創造性に溢れており、前作との違いにワクワクしつつハチャメチャに楽しめる逸品となっておりました

 

今回はスラッシャー要素は薄れたけど、よりSFチックで壮大な難題にツリーが向き合っていき、ツリーの運命の取捨選択を迫られる展開はグッときましたね。「BTTF2」や「バタフライ・エフェクト」の美味しいところを取り入れながら最先端に昇華させる脚本力は最高。タイムループもののシリーズとしてこれからもどんどん作って欲しいな〜。ドラマ化でもいいぞ!

 

前作を見てないともちろんサッパリ意味不明なので、セットで見るのが大変なオススメです

 

 

 

 

 

 

■ステラ 真昼の誘拐(2019・ドイツ)

 

【あらすじ】

ヴィク&トムの二人組は、恐ろしい手際の良さと用意周到な準備で白昼堂々富豪の令嬢ステラの誘拐に成功する。ここから身代金を彼女の父親に要求するのだが、予期せぬマヌケなトラブルが起こりまくる…!果たして身代金はゲットできるのか?な話

 

NETFLIXオリジナル映画。このあらすじと予告の雰囲気、見たことあるぞ…?と思ったら、私の好きな「アリス・クリードの失踪」のドイツ版リメイクでした。登場人物は3人だけ、舞台も8割が監禁部屋だけにも関わらず、脚本の妙で一つのサスペンスに仕上げてくれるオリジナル版はかなり印象に残ってるんですが、リメイク版もほぼ過不足なく作られていてやっぱり楽しかったです。こっちの方が誘拐される女の子が可愛いのが良い。

 

相変わらずトムは超絶なマヌケでこいつのせいでトラブルが起こりまくるんだけど、最近見た「アメリカン・アニマルズ」って映画でまさに「実際の犯罪計画は映画みたいにうまくいくわけがない」ということを身をもって理解したので、最初に原作を見た時よりも共感は出来ました。こうして映画に関する造詣が深まっていく…?それにしてもバケツでうんちさせようとしてトムが後ろを向いて待ってる時にそのバケツで殴られて銃を奪われるのは本当にバカ過ぎるけど…

 

あと原作と本作の違いは一つだけあって、それが中盤以降に発覚するヴィクとトムに関する「とある事実」なんだけど、こっちにはそれが無かったんだが!?おいおい!ここが一番ビックリするところで、ステラを含めた3人の関係性がさらにややこしくなる重要な要素だったのに!それがあるから終盤のヴィクとトムの会話も深みが出るというのに…!何故ここを削ってしまったんだ!そこは少し残念でしたね

 

■オリジナル版

 

 

 

 

 

■トイ・ストーリー4(2019・アメリカ)

 

【あらすじ】

新しい持ち主ボニーの元で何不自由なく暮らすおもちゃ達。ある日幼稚園のオリエンテーションに参加したボニーは、心配で付いてきたウッディの影のサポートにより先割れスプーンから人形「フォーキー」作り出した。ボニーは満足そうだったが、フォーキーは自分をゴミだと認識してすぐに死のうとする。ウッディは何とかフォーキーをおもちゃだと自覚させようとするが…な話

 

前三部作でおもちゃとしての自分のあるべき姿に対する答えを完全に示してバシっと完結させたはずなのに、これまたすごい冒険の話作るな…ってなってしまいました。ポスタービジュアルやCMで「この結末は想像を超える」って散々言うから「あ〜、今までで一番無いパターンの終わり方なんだな…」っていうのがある程度予測できてしまうんですけど(そういう変なバイアスはかけないで欲しい)、それにしてもこの終わらせ方を決断したスタッフの胆力、マジのリスペクトですね…

 

いまPS4の「Detroit Become Human」をやっていて、それは人間に従順なアンドロイドの中に感情が芽生えて自分が何者であるかを問い続ける話なんですが、今作もなんだかそれに近いような心境の変化や、そこから導き出した結論がデトロイトに重なったように感じました。果たしてこの決断の先に何があるのか…そしてそれは正しかったのか…。完璧な三部作だったからこそ、さらに一歩踏み込んだ超展開でしたね…。敬具

 

 

 

 

 

■来月も書きます

月2回お届け予定で、7月後半にも書きます

 

※Filmarksで書いたレビューに微調整を加えて書いています。更新頻度はこちらのほうが多いし早いので、合わせてフォローしてみてください

 

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