居間の水槽で飼っていたエビが産んだ卵がいっせいに孵化し、水槽の中がエビだらけになってしまったので、余分なエビは預かってもらおうと思い、エビをビニール袋に入れて、銀行に持って行きました。

 

そして銀行のお姉さんに、「エビを貯金したいのですが。」と言うと、お姉さんは「銀行ではエビはお預かりしておりません。」と言いました。銀行に預けられるのは、お金だけだと言うのです。そんな馬鹿な。お金なんて預けたって意味が無いじゃないか。

 

「そんなことして、一体何の得があるっていうのですか!」
激昂して僕が怒鳴ると、お姉さんは、利子がつくところが得なのだと教えてくれました。
お金を銀行に預けると、預けている間にどんどん利子というのが増えていって、最終的にその利子というのをもらえると言うのです。

 

「そ、それは本当ですか!?」 僕はうれしくなって 「じゃあ十万円貯金します。」 と言って十万円を貯金して、そして銀行を出ました。外では蝉がないていました。

 

来年の夏になったら、またここに来よう。その頃にはきっと、利子が 500 匹くらいにまで増えてるはずだから。僕はそう思いました。( 利子って、エビのことですよね? )

 

 

(ブライトさんの日記)