隣に外国人カップルが引っ越してきた。

マンションの郵便受けに、慣れないカタカナで表札を手書きしてたりして微笑ましい。

 

僕の家は角部屋で、マンション自体がL字になっているため、こうLの _ この部分。わかる? Lの _ ここ! ね? わかるよね?

この部分に住んでるので、お隣さんの部屋は隣というよりは斜め前に位置している。

なので、ベランダの距離が近く会話がよく聞こえてくる。

 

まあ英語なので何喋ってるかわからんけど、「外国の人ってこうなんだ」という発見がある。

いや、発見というか、なんだろう。確認というか、再発見というか。

 

正直、海外ドラマで見る外国の人と完全に同じなんですよ。全く一緒の生活してる。

「海外ドラマってちゃんと正しかったんだ」という、今までNetflixに費やした時間を思って、妙なお得感を感じてしまうほどに一緒。

 

海外ドラマでよく出てくる、ケンカの時にめちゃくちゃブチギレる女いるじゃないですか。あれも全く一緒。外国人のケンカ激しすぎ。本当に何かが割れる音聞こえる。

休日に友達を呼んでパーティーをするのも一緒。でけえ音でテレビ見て爆笑するのも一緒。驚異の再現率。

 

でもなんというか、こういうのよくないですか? ステレオタイプなあるあるを見ると嬉しくなっちゃう感じありません?

人種差別とか国差別をしたいわけじゃ決してなく、単純に中国の人が「アイヤッ」って言ってるの見ると嬉しくないですか?

フィリピンパブに行ったら「シャチョさん」って言ってほしくない?

 

なんなら外国の人と接する時は、自分もちょっとTHE日本人みたいな感じに寄せたくなる。SUSHIの話を熱っぽくしたい。

「インターネット系の仕事です」と話した後は、妙に最新アプリに詳しい奴みたいな感じを出してあげたくなる。

 

意外性も意外性で楽しいけど、こういう定番みたいなのもさ、なんか楽しいじゃないですか。

「よっ! 待ってました!」みたいなのがやっぱり好きなんです。

 

それで言うと、こないだベランダから「オーマイガァッ」と声が聞こえてきたんです。

「オーマイガッ」じゃなくて「オーマイガァッ」のやつね。本場のやつ。

いよっ! 待ってました! 「ガァッ」のやつ待ってました! なんか嬉しくなっちゃうね。

 

 

ただ、一つだけ問題があるとしたら、

その時、僕、カーテン全開でシコってたんですよね。

 

 

いや、別に関係はないと思うんですけど。隣人がシコってるところ見たら、「オーマイガァッ」じゃないもんね?

「ワイルドペニス」だもんね? 「ジス イズ ワイルドペニス」って言うもんね、普通。

 

めちゃくちゃセーフ。あっっぶねえ~~~!! あっちは訴訟社会だから大変なことになるとこだった。

 

 

 

念のため聞くけど、「シコってません」って英語で「アイム ノット ファイン、センキュー」でいい?

 

 

 

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