プールのシャワー室などの床がサビで赤茶色くなっていたりすると、「うわっなんかウンコみたい」って感じがしてぞわっとなっちゃいません?
一切の前置きなく共感性の薄そうなことを書き始めてしまったが、今日はそんな話をしてみたい。
苦手なのだ、プールの床が。
正確に言えば、サビなどで赤茶色くなったプールの床が、本当にダメ。
もしも食事中に「ほら見てみろよ」とスマホで撮った赤茶色いプールの床を見せられたら、「なぜあの人があんなに…」というレベルで激昂してしまうと思うし、そいつの家のフローリング一面を、高圧洗浄機でグツグツに煮立てた鹿のおしっこで逆清掃するまでは矛を収めてやらないと思う。
そのぐらい、プールの床が赤茶色くなっていることが苦手だ。
「ウンコじゃん」って思ってしまう。
いやウンコじゃないのはもちろん分かってる。
あれは多分サビ。プール設備の金具とか、排水口などから出たサビが長年の蓄積によりシミとなり、床に付着しているだけなのだと思う。つまりは鉄分だ。
サビではなく水垢の場合もあるかもしれないが、どちらにせよウンコではない。
決して我慢できずに、そこでブリトニー・スピアーズしちゃった人のガンコな部分が残っているわけではない。
だからあの赤茶色い部分を素足で踏んでも、ウンコほど致死的なダメージを負うわけではないし、肌に付着していたところで、洗い流せばなんの問題もない。
そうやって、頭では理解しているつもりだ。
しかし時として、人間の理性と本能は180度逆のベクトルを向くことがある。
どれだけ理性で、「この赤茶色いのはサビだかんね」と言い聞かせてみても、肉体がプールの床の赤茶色をウンコと認識してしまうのだ。
ウンコではなかったとしても、人間の体から出た色々な老廃物や罪や汚れが経年とともに堆積し、ああやって赤茶色くこびりついている。
塩素の生臭い香りに誘われるがまま、そんなイメージが自分の脳内で醸造されてしまう。
あとよくよく考えると、プールの床って中にあるトイレの床との明確な境界が無いことが多いし。ってことはもう、究極自分はトイレに素足で入っているんじゃないかって感じもしてきて、おぞぞぞぞぞってなってしまう。
もう呑気に平泳ぎとかしてる場合じゃない。今すぐ帰って弱酸性ビオレで足の裏洗わせてもらいますっ。
自分が北島康介だったら、あの「何も言えねぇ」のインタビューの時に、きっとそんな話をしていただろう。
北島じゃなくてよかった。