凸ノ高秀です。
僕は漫画家をしておりまして、週刊少年ジャンプという雑誌でも連載していたことがあるのですが、
この「連載」を始めるにあたり必要なものがあります。それが「ネーム」と呼ばれるシロモノ。
ネームとは漫画の設計図のようなもので、
大雑把に「こういう絵とこういうセリフで構成されたこういう漫画ですよ」
というものが描かれています。
これを見ることで、編集者はその漫画を掲載するかどうかを判断するんですね。
Twitterで大人気!!それをそのまま連載化!!
みたいなパターンでない限りは、今でもほとんどの雑誌やメディアでこの形式がとられていると思います。知らんけど。
僕もご多分に漏れず、連載のために色々とネームを描いたのですが、その中にはボツになって日の目を浴びなかったものも沢山あります。
前述の少年ジャンプですと「連載するか判断する会議」のために3話分のネームが必要なため、ボツになると丸々100pほどのネームが闇に消えます。
地球やエコ、嫌いか?
(別の雑誌や編集に持っていってもいいので、絶対消えるってことでもないですが!)
さて、前置きが長くなりましたが、本コーナーでは私がボツをくらったネームを公開させて頂きます。
ボツネームって性質上なかなか表に出ることはないので、ある意味で珍しいものかも知れませんね。
(絶対に存在してるのにあまり見ることはない、つまり両親のkissと同じです)
先程もチラッと描きましたが、ネームとはボツになっても全く違う場所で花開く可能性のあるもの……
編集者さん相手にも請われた時にしか見せないので、公開には迷いもありましたが、
改めて見返したところ「ああ、これはこのままで使うことはねえな」と思ったので大丈夫でした。
使うにしても改変したり、一部のアイディア、キャラを使うとかですね。
そう、ネームってそういうものなのです。
今回は少年ジャンプの数年前の連載会議で落ちた漫画、
「拳と五芒星(ペンタグラム)」をご紹介します。
ではなるべく優しい眼差しで、どうぞ。