オモコロ杯2020
結果発表
オモコロ杯2020、過去最高の533通もの応募をいただきました。作品をお送りいただいた皆様、誠にありがとうございます。533という数は、みずほ銀行の自由が丘支店の番号と同じです。みずほ銀行の自由が丘支店の店番と同じ数だけの創作に触れられるというのは、自分にとってもたいへん楽しい経験でした。
こちらで紹介できるのはほんの一部となりますが、結果そのものだけでなく寄せられた作品自体もぜひお楽しみいただければと思います。それではオモコロ杯2020の、審査結果を発表させていただきます!
オモコロ編集長原宿
最優秀賞
もっともよかった1作品に与えられる本イベントの最高賞。
金賞(個人賞)
最優秀賞には一歩届かなかったけど太鼓判を押せる作品にお送りする賞です。
審査員コメント
なんか理科の実験っぽかったので、顕微鏡をお送りしたいと思います。 賞品:顕微鏡
審査員コメント
おばあちゃんが畑をやらないことで不足する栄養を補えそうな、ホテルオークラのスープセットをお送りします。賞品:ホテルオークラのスープセット
審査員コメント
個人的には、急に裸になったときだけ窓の外にモザイクをかけた理由を知りたいです。(股間を露出した瞬間にリテラシーが上がることは本来起こり得ないから)
個人賞の賞品ですが、見たところお部屋が殺風景な印象を受けたので、お部屋を華やかにするために、『世界で一番かっこいいタペストリー(2m30cm)』をお送りさせていただきます。壁にかければ窓のモザイク処理をする必要もないかと。
あと、お部屋にテーブルが無さそうだったので、テーブルもお送りさせていただきますね。
賞品:世界で一番かっこいいタペストリー
審査員コメント
根底にある意味で「悪」な部分が秘められていて、それを上手く昇華し、1つの作品に仕立てた手法がすごい!時折挟まれる小ネタも面白くて、一気に最後まで読んでしまいました。言葉の脚色を剥がして本質を残すとどうなるのか?を機械的な手法で検証するというのはライターにとっても興味深く、同時に恐ろしいテーマでした。プログラミングを活用した他の記事も読んでみたいです。 これからも本質とスイーツを愛して欲しいので、マカロン35個セットをお送りします。 賞品:マカロン35個セット
審査員コメント
律儀にずっと怯えてる主人公がバカで読者が思わずツッコんでしまう構造なので ギャグがどれだけくどくても読み味がくどくならないのは感心しました。 ワンアイディアものなのでオチを決めるのは難しかったと思うのですが、ここにもセンスを感じました。 普通思い付かないってこれは… こういう通り魔的な漫画を今後ももっと発表して欲しいです。
漫画が良い肉に変わる快感を知ってほしいので、高級肉をお送りします。 賞品:高級肉
銀賞
すごく面白かったけどもう一声!惜しい!という作品にお送りする賞です。
銅賞
なんかわからんけど未来を感じるあなたへお送りする賞です。
大会総括
見事に単独優勝を果たした与謝野さまを初めとして、「記事、漫画、動画、面白ければなんでもアリ」というふわっとしたコンセプトの大会に作品をお送りいただいた皆様、本当にありがとうございます。どれも豊穣な可能性を感じさせる作品で、たいへん楽しませていただきました。
過去大会との印象の違いについて言うと、2020は動画の作品がかなり多くなってきたなという感じがします。オモコロも最近になってYouTubeチャンネルを頑張り始めましたが、今後のWebメディアの表現においても「写真とテキスト」というフォーマットに限らない表現手段はどんどん活発になっていきそうで、そんな中でもオモコロでは古き良き「しょうもない記事」という文化を残していけるよう、今後もくだらないことをたくさん考えていきたいと思います。
あとはこちらからオススメさせていただいたのもありますが、noteを使っている人もかなり多かったですね。HPやブログの代わりとして、身の回りでもnoteでちょっとした日記を書き始める人なども増えている印象で、こうして色んな人の書いた文章がたくさん供給されるという現象は、20年前ほどの日記系サイト、テキストサイトブームの頃を彷彿とさせます。noteでウケた方には、ぜひオモコロでも何か書いていただきたい、そんな気持ちで次回のオモコロ杯にも向かっていきたいと思います。これまで冬にやることが多かったので、次回は夏にやりたいという気持ちです。
オモコロ編集長原宿
審査員紹介
オモコロの編集長を8年ぐらいやっている人。それ以外に特に目立った実績はないが、味のりとジャイアントカプリコが好き。
顔を目線で隠し続けているライター。手間暇をかけた奇行に定評がある。
奇妙な仮面を着け続けているライター。「品田遊」という名義で小説家としても活動する。予防接種を受けた後に支払いを忘れて帰宅する「打ち逃げ」をして看護師に怒られた。
大阪府出身のジャンプ作家。第一回のオモコロ杯で優秀賞を受賞後に上京し、「アリスと太陽」で週刊ジャンプデビュー。怪談ライブなどにも精力的に参戦。将来の夢は吉高由里子さんと鳥貴族で飲むこと。
1988年兵庫県生まれ。副業で旅行記やエッセイを執筆。第6回のオモコロ杯で、noteで書いた「近所の寿司屋のクーポンを記録し続けて3年が経った」を応募して優勝。魚がし日本一から寿司食べ放題のクーポンをもらう。好きな会計用語は旅費交通費。
過去の受賞者
オモコロ杯では現在インターネットで活躍している多くのライター達を発掘してきました。その一部を紹介します。
審査員コメント
こういう長期的な企画って、自分が苦労した故にディテールまでこだわってメチャクチャ長い記事になったり、個人的な想いを優先して読者を置いてけぼりにしてしまったりする方が多いのですが、この方は素晴らしいですね!!
要点をまとめつつ、ずっと読者を惹きつけ続ける文章なので、写真が少なくてもスイスイ読めました。実際に起きた現象と、それを受けた自分の感想のバランスも丁度良いので、まるで追体験しているような感覚になりました!
あと、こたつが我が家のと同じなのですが、アイリスオーヤマのこたつ(5,980円)を使っている方に悪い人はいないらしいので、この方もきっと素晴らしい人格者に違いありません。
買い方に個性を出してどうなるかを試すという工夫があるのが嬉しい。 何より登場人物たちが皆良く、「けだるげな女性」「背の高い丁寧な女性」「ギバちゃん」「お姐さん」「副店長」…読み終わった後なんだか全員をちょっと好きな自分がいました。 ビスコ公式アカウント(あるの?)も喜ばれるのではないでしょうか。お見事でした。
検証ルールも3種類のコンビニで買う、こちらから声をかけてはいけない、などめちゃくちゃストイックなのに、それを主張しすぎずにさらりと書いてしまうあたり、この方の人柄がにじみ出ていて良かったです。コンビニという日常の中にもこんなドラマが潜んでいるんだな〜と、最後はなぜかじんとしてしまいました。ビスコ買お。